ピアス「そういや獄ってピアス開いてないんだな」
「あぁ、昔は医者になるつもりだったからな。ピアス落として医療事故とか笑えねぇし」
「今は?開けたいとか思わねぇのか?」
「開けたいと思ってた時もあったが空却がクソ程開けてるから見てるだけで腹いっぱいだ。そういう零も開けてねぇな」
「戦闘中にピアス千切られたりするとまずいからな。安全のために開けなかったんだわ」
「戦闘中…?お前軍にいたのか」
「あ〜、ま、そんな感じだ。でも今開ける気ねぇのか。残念だな」
「残念?」
「俺が開けてやろうかと思ってたのに」
「えっ」
「開ける気ないならいい」
「俺のを開けるのか?」
「そう」
「それは…逆がいい」
「俺のを開けるって?もうそんな歳じゃねぇよ」
「それ言ったら俺もだろ。俺が零の体に穴開けたい」
「えぇ…」
「それなら俺のも開けていいから零にも開けさせてくれ。それならいいだろ」
「…見えない場所なら」
そうして2人の体には誰も知らない秘密が刻まれた。