デフアロもどきその光景を見たのは偶然だった。
「ーーーーーー」
「ーーーーー」
親しげに顔を寄せて話している2人に言い様のない感情が込み上げてくる。
彼奴はいつもそうだ。誰にでも親しく距離が近い。それを見せつけられる度に俺がどんな思いを抱くかも分かってないのだろう。
「…ハッ!…伊達男が情けねぇ…」
見つめるだけで行動にうつせない自分にも苛つく。これじゃ伊達男の名が廃るってもんだ。いい加減に彼奴には自覚してもらわないとな。さて、どう分からせようか…口角が歪に上げて思案する。
今夜覚悟しておけよ?