夜、食事を終えて寛いでいると、使用人に来客を告げられた。
シュミットだ。
僕が呼びつけたのだから、別に驚かないし、使用人も慣れたもの。
僕の邸をシュミットが訪れるのは珍しくもなく、むしろ頻繁と言っていい。
「やあシュミット。いらっしゃい」
玄関ホールまで出向いてにっこり笑うと、シュミットは綺麗に微笑んでお邪魔しますとお辞儀をする。
所作まで美しいところは、さすが僕のシュミットだ。
「冷えただろう?おいで」
呼び寄せると、シュミットはごく自然に僕の広げた腕に収まる。
寒さのせいなのか、それとも嬉しいのか、耳が赤いのが見て取れた。
「僕、今からシャワー浴びてくるけれど。君はどうする?寝室で待ってるかい?それとも、一緒にお風呂に入ろうか」
「……一緒に入りたいです」
シュミットがうるうると期待に満ちた目をするのが可愛くて、僕は「分かった」と冷たい頬にキスをした。
「バスローブ、シュミットの分も用意しておいて」
使用人がかしこまりましたと返事をしたのを確認してから、僕はシュミットの腰を抱き浴室に向かう。
「脱ぎたい?脱がされたい?」
いつもベッドの上で訊ねる台詞を、今日は明るい脱衣所で口にする。
シュミットは、少し考えて、「…脱がせてください」と甘えてきた。
「いいよ」
僕はシュミットの衣服をひとつずつ脱がせていく。
シャツのボタンをぷちぷち外していくと、滑らかな白い肌が段々と顕になる。
期待に大きく上下する胸の美味しそうな果実が目の毒だ。
シュミットを一糸纏わぬ姿にして、自分の着ているものも手早く脱ぐ。
バサッとシャツを投げ捨てると、シュミットの喉がこくんと鳴った。
待ちきれない気持ちを隠しきれない可愛いシュミット。
寝室まで我慢させるのは可哀想だから、お風呂で少し可愛がってあげようかな。