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    とわこ

    @towako71

    レツゴ(主にエリシュミ、シュミ右)とかレツゴストDKとか

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    とわこ

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    エジブレ。ブレットのお誕生日に何か書きたくて!取り急ぎ!

    「リーダーってさぁ、」
    とエッジが自分を話題にするものだから、ブレットは「ん?」と顔を上げてエッジの方を見る。
    夜遅く、ブレットの私室。
    エッジが訪ねてきたから普通に部屋に招き入れて、コーヒーを出してからの、なんとなく心地良かった沈黙はエッジに破られた。
    「男が好きなの?それとも、男もイケる人なの?」
    思いがけない言葉がエッジの口から出たものだから、ブレットは飲んでいたコーヒーに噎せる。
    「ありゃりゃ。大丈夫?」
    「だっ、誰のせい、だっ!……なんだ、男が好きとか、男もイケるとかっ!?」
    「まあまあ、クールになれよ、リーダー」
    エッジはブレットの口癖を真似ておちゃらける。
    「だってさ、リーダー、昔シュミットのことすっごい気にしてたじゃん?あれって、好きだったからなんじゃないのー?」
    「違うっ!シュミットはライバルだ、それ以上でも以下でもない」
    ブレットが顔を赤くして否定すると、エッジは「ふーん?」と半目で「そんなの信じらんないね!」と言わんばかりの表情を作る。
    「どうして急にそんなことを訊くんだ?」
    ブレットの問いかけに、エッジは肩を竦めて
    「いや、俺にチャンスがあるのかないのか、知りたくてさ」
    と答えた。
    「チャンス……?」
    「リーダーが男と恋愛できる人なら、俺だって恋愛対象に入れるんじゃないのかなって」
    エッジはへらっと笑って、避ける間もなくブレットの頬に不意に触れて来た。
    「!?」
    「……ねぇ、どうなの」
    バイザーの奥で瞳が泳ぐ。
    それを見透かしたのか、エッジは
    「俺の事、好きになってくれる可能性はあんの?」
    と口調を和らげて優しく問いかけた。
    「……………そんな、の…………分からない、…が、…………俺は…、恋愛には、向いてない……から…」
    やっとのことでブレットが言うと、エッジはにっこりと
    「そんなことないよ。今、俺の事めちゃくちゃ意識してんじゃん」
    と言って触れっぱなしだったブレットの頬を一撫でし、手を離した。
    「全然脈ナシじゃなさそうだな。……落としてみせるから、覚悟しろよ、ブレット」
    「!」
    呼ばれた名前にブレットはぶわぁと頬が熱くなるのを感じた。
    「お前、俺で遊ぶのはやめろ。…いつだって女子に囲まれてるくせに」
    「ああ、うん。女の子もすきだよ?でも、俺、男もイケるし?………ブレットのことは、遊びじゃないしね?」
    ぎらり、エッジの眼が光ったような気がしてブレットは居心地悪く
    「名前で呼ぶな……」
    とやっとのことでそれだけを言う。
    「いいじゃん、人前ではちゃんとリーダーって呼ぶからさ。ふたりきりの時くらい許してくれよ」
    ブレットの照れも見透かしたように、エッジはまた柔らかく笑んだ。
    「まずは、意識してもらわないと何も始まんねーからさ。ここから先は…………どうしようね?ほら、ふたりきりだよ。密室だよ?」
    「………っ、なに、を…」
    「なにしようね?ブレットがされたいこと、なんでもするよ。ハグでもキスでも」
    言いながらもエッジは笑むばかりで、動こうとはしなかった。
    ブレットはそれに少しほっとしながらも、
    「あまりからかわないでくれ。………本当に、恋愛には疎いんだ」
    とエッジから半歩距離を取った。
    エッジは溜息をつくと、
    「コーヒーご馳走様。…部屋に帰るわ」
    と背を向けた。
    残念………なような、なんとも言えない気持ちがブレットの胸に去来する。
    いや、落ち着け。エッジのことはなんとも思ってない。なんとも、だ!
    ブレットは自分に言い聞かせて、すぅーっ、と大きく息を吸うと、
    「お前は結局何しに来たんだ?」
    と平静を装って訊ねる。
    「ああ、そうだ、忘れてた」
    訊かれて振り向いたエッジは、チラッと時計に目をやる。
    「……あと5分か。フライングだけど、まあいいか」
    「?」
    「ハッピーバースデー、ブレット」
    言われて、は?とブレットは目を見開く
    「バースデー?……俺の?」
    「そうだよ。まあ、まだあと5分あるけど。なに、忘れてた?」
    「……もう6月か?」
    「そうだって言ってんじゃん」
    エッジは苦笑する。
    忙しくしていて、日付感覚を失っていたブレットは、ぽかんとエッジの顔を見た。
    「俺からのプレゼントは、そのドキドキだよ。……大事に育ててよね」
    とんっとブレットの胸を突き、エッジは再びブレットの頬に触れる。
    「ほんとはキスくらいしたかったけど。思ってたよりずっと初心な反応されちゃったから、キスなんて出来なくなったよ」
    つつつ、とエッジの親指が唇をなぞり、ブレットは息を詰めた。
    「……そんなに固くならないで。大丈夫だよ。今日は何もしないからさ」
    エッジが手を離す。
    それと同時に、ブレットの携帯が鳴った。
    「ほら、バースデーコールだ。出なよ」
    「……あ、ああ」
    ブレットが携帯を手に取ったのを見て、エッジは今度こそ、向けた背中越しに手を振って、部屋から出て行った。
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