粗暴で口が悪く、言葉より手が先に出る俺様的な性格。
特に弟のルイージや宿敵クッパには流れる様な暴力と暴言を飽きずに毎秒繰り返している。
逆にピーチ姫に対しては心底の愛情と尊敬を込め、容易く跪いたり歯の浮く様な台詞で二人だけの世界を作ったりと、そこに居るだけで賑やかな男。
王居の配管工として生計を立てているが、本質は世界を救う英雄であり全てを救う意思を無意識に抱く異常とも言える博愛者で、悪党だろうがなんだろうが全てに対しての性善を疑っていない。
勿論、悪い事の認識やそれに対する報復も平然とするが、当人の根底には世界が作った英雄の魂が刻まれており、その役割通り、世界に生きるもの全てを救いたいと本気で常に考えている。
魔王として役割を与えられたクッパといつかは現実として命を奪わなければならない運命をどうにか出来ないか、マリオが亡き世界軸で二番目の英雄として立ち上がらなければならないルイージをどうしたら守れるか、混沌の役割として純粋悪に堕ちる要素を組み込まれた世界の玩具にされているピーチをどうやれば救えるのか、彼には数多の課題が常に付き纏っているが、本人はループや時間軸の分岐の中心故かほぼ理解出来ていない。
その環境下でスマブラへ最初に召喚され、新たな世界の英雄にされてしまった事を喜ばしくも憎らしくも思っていた。
数多の冒険や旅がそうさせたのかとにかく理解と順応が早く、マスターハンドの電子世界の構築に手を貸し、今では換えの効かない全てのファイターを知る唯一の存在となっている。
本来は英雄として莫大な炎の魔力を秘めており、本人ですらコントロールが難しく、ただ放出する事しか出来なかったそれをマスターが管理し、危険性を抑えているが、全てを棄てたマリオの炎は星一つを焼き尽くすと言われている。
とかく言動が荒いが、周囲の評判と信頼は無二のもので、彼の博愛精神が良い方向に働いての結果だろう。
料理が美味く、スマブラ世界の構造に詳しく、医師としても立ち回れ、創造主であるマスターと直ぐ連絡を取れる数少ないファイターと言う万能さの為、困ったら直ぐに名前を呼ばれるのが悩みであり生き甲斐。
とある事情で、真っ白な白衣を自ら羽織る事はしない様にしている。