リバーシブルドール一二三がいつも通りに引き戸に手を掛けると、ガッ、と鍵が閉まっていた。
まぁまぁ、無いことではない。二回ぐらいある。その時家主は普通に外出中だった。ちぇ〜、とその時はそれで済んで、嫌がらせ代わり買ってきていたケーキ入の箱をあえて変な高さ・角度にセットして帰っていったのだが(その数時間後スマホは何度かなり続けたが一二三はしっかり無視した)。
だが、
ポケットから一二三はスマートフォンを取り出す。そしてSNSのアプリをタップ。この家の家主、夢野幻太郎の裏アカウントは現存5個あり、そのうち1つは非公開にしていない。一二三はそのアカウントをしっかり己の裏アカの閲覧リストに追加しており、それをすすす、と表示させた。アクティブに先程まで紡ぎ続けられていた文字、文字、文字、文字。
よくないやつだ。
非公開にしてないアカウントでその行為は、メンタル的によくないやつだ。
なので一二三はその一連の行為を確認した後、速やかに配車アプリを操作し幻太郎の家までタクシーを飛ばしてきた。別に慰めてあげようだなんてイカれた事を思ったわけではない。一二三の世界にはキホンテキに観音坂独歩しか存在していない。相も変わらず。意味も意図も一切求めず無償でただどこまでも優しくするのは独歩にだけ。そのスタンスは一二三の中で変わらない。
だけどまぁ、夢野っちは、まてんろーの敵、だから。
一二三はそのまま遠慮なく幻太郎の自宅の庭に回った。
「ありゃあ。」
家中すべての窓の雨戸が閉まっていた。本日晴天、台風の気配もちっともなし。素敵なよく晴れ渡った穏やかな日。
いっこいっこ閉めたのかな、コマメ〜、や、開けてないだけかもだけど、なんて思いながら一二三はお馴染みの縁側の雨戸に手を掛けた。ガタガタ。そして、
「三文作家〜〜〜〜〜〜!!!」
と大声で叫んだ。
…。
……。
………ガタッ、と雨戸の奥から物音がした。一二三はその間じっと己の手を見ていた。煤で汚れてしまった。掃除しとけよ、と思った。思っていたら雨戸、そして窓が少し開いた。
「ひっでえ面。」
窓の向こうから顔を出した幻太郎は据えた目で一二三をじっと観察した。その様は酷い。服も気崩れているし、なぜか顔にも服にもインクが付いているし。
「…一人か。」
「一人。誰も居ない。てか、帝統サマの連絡先とか知らねえし」
「かえれ」
と、言って幻太郎は家の奥に引っ込んだ。窓も雨戸も少し開けっぱなしのまま。一二三は、少し開いたその隙間に手を掛けて遠慮なく幻太郎の家に上がり込んだ。そしてそのまま雨戸と窓を閉める。一気に暗くなった。一二三はとりあえず靴を脱いで適当にそこらへんに置いた。
雨戸から漏れてくる僅かな陽の光でも分かるほど部屋はわかりやすく荒れていた。
縁側に一番近い客間、いや居間か、なんでもいい、一二三は幻太郎が自宅をどう使っているかなんて全く興味がない。とにかく縁側に一番近い和室のど真ん中で幻太郎は大の字になって天井を見上げている。散らばった原稿用紙、破れた障子。え、怖、襖に万年筆刺さってね?アレ?こっわ、と一二三は鼻で笑った。
とりあえず幻太郎の顔を観察してやろうと思い一二三が一歩踏み出すと
「その辺で、コップ割った」
と幻太郎がポツリと呟いた。
その言葉には一二三も思わずピタリと静止し、足元付近をジッと見る。すると宣告通りしっかりガラスのコップが割れていた。襖に向かって投げたらしい。
「…足切った」
「手当した?」
「怠い、…いたい」
一二三は割れたそのグラスを踏まないように気を付け、遠慮なく部屋の電気を灯した。今日ぐらいは雰囲気重視してやろうかと思ったが怪我するのは困るし嫌だ。
幻太郎は蛍光灯の光が眩しかったのか顔を腕で覆った。
慣れた動作で一二三は一旦その部屋を出て、物置へ。掃除機を取りに。騒音とか知らねえしちりとりとか怠い。ルンバは相変わらず階段前で死んでいた。
ゾゾゾ、と音を立てガラスの破片を一二三が掃除機で吸っている間に、幻太郎は一二三が持ってきた救急箱を開けて適当に切った足の手当をした。
殆どのガラスと、ついでにコップ付近を掃除機で吸い取ったあと、一二三は電源をオフして、また掃除機を片付けに行った。
「こんな事して俺が感謝するとでも?」
「いや怪我したくねえだけだし俺っち、自惚れんな。」
「馬鹿野郎が。」
そう言って幻太郎はやや乱暴に救急箱を蹴飛ばし、また寝転んだ。
一二三もどっかり腰をおろし、あ、そーだと持ってきた、紙袋を引き寄せる。今日のおみやは最中。飲み物無しじゃ口の中に貼り付いてしんどいやつ。かつ和っぽくていいじゃん最適、と買ったもの。
がさごさと一二三は包装を雑に2つ分破き、一個を口に咥えながら、もう一つは手に握ったまま這って幻太郎の側へ。
そしてそれを幻太郎の口に当てた。
「…。」
幻太郎は数秒静止した。が、勢いよく口に当てられたそれに噛み付いた。一二三は手を離してそのまま乱暴に足を伸ばし、その足で持ってきた自分の鞄を引き寄せる。こんなこと幻太郎の前でしかしない仕草だ。中にはペットボトルの茶を入れている。やっぱ口に貼り付くこれ〜、アンコは美味しいんだけど、お茶、お茶。
「…ふぁりふく!」
「ぷは、…あそ、」
「こせ」
「上から掛けてあげよか」
と、一二三が言いながらもう一口飲んだら幻太郎は起き上がり、ぬ、と一二三が掴んでたペットボトルを奪って、飲んだ。
「ホストと間接チューとか高いよ、15万円」
やれやれ、と思いながら一二三は手にしていた最中を雑に床に置いた。
幻太郎がペットボトルの中身を全て飲み干してその後乱暴に容器を床に投げつけたものだからもうこれ以上は食べれない。
「うるせえぼったくりバー勤務」
「ホストって夢を見せる仕事だから一緒にシナイデー」
「所詮、金・金・金だ、くそったれ」
「え、脱税でもバレたん、とうとう。カワイソ、ざまあみろ」
幻太郎はあー、と怠そうに呻いて、そのまま適当に近くの襖にもたれかかった。
そのまま黙る。
手持ち無沙汰の一二三はぼおっと自分の爪先を見た。あ、ちょっと変な形かも、出勤前にロッカーで整えなきゃなぁ。…が、数分経ったら飽きた。
爪の形にも雰囲気にも飽きた一二三がなんともなしに視線を彷徨わせると、万年筆が刺さり見るも無残な襖が目に入った。
「あれ直していい?」
一二三がそれを指差すと幻太郎も一二三がその方向を向いた。
「ドラマとかで貧乏な家が変な紙貼って補修してんじゃん、似合うんじゃね、この家」
「………………紙はゴミみたいにある」
書きかけの原稿用紙、白紙の原稿用紙、なぜか書斎の引き出しから出てきた折り紙、編集者が用意した資料、幻太郎の家は色とりどりの大量の紙で溢れていた。
神経質そうな字が並ぶ原稿用紙を適当に取った一二三は遠慮なく良い形に乱雑に手で引き裂いた。
例の襖は二人で協力して外し今二人の目の前だ。刺さっていた万年筆は抜いたが、ぐんぐん万年筆のインキを吸い取ってあわや手遅れ。
ここ、こーかな、と思いながら一二三は裂いた紙を一旦襖に当ててみる。
それを横目に幻太郎は赤色の折り紙を適当に折って、ハサミで一部切断、切り絵。遙か昔の記憶を引き寄せて、……そう昔、一緒に、
「医者が、延命以外の道も、だとさ」
そう言いながら、幻太郎がぱっと折り紙を開けば血の色をした雪の結晶が出来上がった。
「あそ、カワイソ。」
一二三は感情を込めずに転がっていたスティックのりを遠慮なくぐいぐいと切り裂いた紙に塗っていく。
「軽」
「だって、ユメノゲンタローなら払えるっしょ?金。」
そう言いながら一二三はべ、と紙を襖に貼り付けた。
「札束で医者の頬は殴ってきた」
幻太郎は一二三の手からスティックのりを奪った。
「じゃあ、いいじゃん。生きてるなら生かせておけば。」
幻太郎の手が一瞬止まる。その一瞬で先日の会話を思い出した。
「…なんて言っていいか分からない」
だが知るかと思い直した。全部血で染まってしまえ。べた、と乱暴に塗り終わった血の結晶を襖の適当な場所貼り付けた。いいのだ、明日には業者に新しい襖を発注するのだから。そしたらすぐお届けされてきちんと元通りになるから。
「俺っち別にマウント取りてえわけじゃねえよ?」
「ああ馬鹿だものなお前は」
「そーそー、何も考えてない。」
「この時間はなんだろうな」
「暇つぶし」
「暇つぶしかぁ〜」
あ、なんだろう、今の口調、目の前のコイツみたいだと言いながら幻太郎は思った。でもなんだか今日は、いや、昨日病院を出たあたりから幻太郎の頭は壊れていた。病院帰り、帰宅途中に銀行に寄りその世話になっているくそったれヤブ医者に対して金だけは送金したものの。それ以降の記憶がない。夜明けに泣いた。そうしていたら強烈にどうでもよくなった。何もかも、演技も、嘘も、キャラも人格も、目の前の人間も、態度も過ちも、思いも、関係性も、なにかも、全部。
「なぁなぁ。」
「何」
幻太郎は一二三の肩を掴んで下から一二三を見上げた。
「伊弉冉一二三の本当の一人称は」
「課金して」
一二三は遠慮なく視線を反らし、ついでに幻太郎の手も振り払った。
「ハウマッチ」
「1億」
「払える。口座、じゃあ次、女性恐怖症になった理由は」
「そこは非売品」
「何故ホスト?」
「ネット探せば多分どっかに載ってる」
連れない一二三へのアンサーとして幻太郎は少し手を伸ばして黄色の折り紙を取った。そのまま紙飛行機を折りだす。
「ここで、俺がお前に、一緒に堕ちて、と言えば絵になる…」
「ソレ子猫ちゃんに毎晩言われてるから真新しくもなんもない」
雑に折った紙飛行機を幻太郎はそのまま一二三に向かって投げた。至近距離だったので一二三にそれは見事ぶつかって落ちた。ヤッター、次何折ろ、ハートでも折ってやろうか、と幻太郎は今度ピンク色の折り紙を取る。切り絵も折り紙も、懐かしい遊びだ。全てにいさん、が、むかし。
…が、一方そんな事一二三にとってどうでもいい話だ。ただ当たった紙飛行が痛ってえなと思ったので、適当に近くにあった原稿用紙を取って、破って、重ねて、ビリビリ細かく細かく引き裂いた。そして床に溜まったそれをひとつかみ、幻太郎に向かって投げた。
「ぷへ、」
幻太郎が変な声を出した。その声がなんだかおかしくて一二三はつい笑ってしまった。そして、あ。懐かしいな、この感覚、こんな時期が確かにあった、あのころ、18、19。と一二三は昔を懐かしんでついつい目を細めた。が、それと当時に頭の端で、『良くない、コイツのメンヘラが伝染ってきてる』とも思った。しかし視界に入った時計の針が大丈夫だと一二三に告げる。13時、…あー…じゃあ、いいか。あと二時間ぐらいは。一時間でお片付けすれば。一二三は時間が来ればちゃんと魔法を自分に掛けることが出来る。ならばこの部屋限定で魔法を解いてしまっても良いような気がしてきた。一二三が唯一この世で愛し、その愛をいつかのあの日、ぶつけた人間は今も隣には居てくれるものの、どう見てももう一二三が素に戻ったところでキャパオーバーだ。手に触れることすら本当はもう恐ろしい。だから、一二三は二重三重に己に魔法を掛け続けていた。でも本心は一二三だって出来るものならばメンヘラってたい。ずっとずっと、ずっと。なのに、さァ、最近。なんて、ねェ。
一二三はまたビリビリと、乱暴に紙を引き裂いて、もう一度横の幻太郎の顔面に向かって投げつけた。舞い散る紙吹雪。綺麗で汚い。
視界がまたもや一瞬、真っ白になった幻太郎は、何やら雰囲気が変わった一二三に対して笑った。そして報復すべく己もと紙をビリビリ破り始めた。
ぱっぱ、と一二三はシャツに付いた白や黄色や茶色や青色の紙切れを指で払ったものの静電気のせいか取れない。腹が立ったので横の顔めがけてまた紙切れを投げつけた。が即座にお返しされた。埒が明かない。
先程補修していたはずの襖は最早今ただの木の塊。くっついていた紙は意外と手で取れた。障子紙も紙だから引き裂いてしまった。原稿用紙も折り紙も資料も、一二三の鞄の中に入っていた何かの紙も本も、お土産を入れていた紙袋も、無事だった襖も何も、紙ならば、手とハサミで破れる紙ならば札以外全部破いた。おかげで部屋は散々な有様だ。
「クソッタレ。」
「…黄昏」
「あ〜…、フロアで?」
「動かせ」
「あがきもがいて」
「色取られ」
「なにこれ」
「さてはて」
「つかれた」
「俺も。」
一二三の言葉に■■■は、ふ、と笑い、そうかお前の一人称は俺かぁ。口調もそっくりだ。助かる、1億払ってないのに得した、と思った。なにせ金はいくらあっても足りないのだ。だってあの病室は一日…、ああそうだ、■■■には愛する死にかけの夢野幻太郎が居るのだ。姉が死んだ目の前の伊弉冉一二三とは違って。ただ似たようなものだ。
そうだ、だって、一二三は今日訪ねてきた時からフラットだった。ずっと。今日ここに来、窓から入り込んでしっかり靴を隠した時点で、…だからそういうことなのだろう。
ねえ兄さん。勝ったよ賭けに、ここに居る人間に届いたんだ、あの呟き。こいつなんかと血なんか繋がってないけど、怖いねなんだか根っこが似てる気がする。こいつと兄さん、とても会わせられないけれど。今の俺も。だって俺、兄さんの前でも演技してた。でもこいつもだ、誰かの前で毎秒キャラを演じ続ける哀れないきもの。可哀想な、人間。
「…と、思いを馳せる俺なのであった。」
「何が」
なんか喋っててうざ、と思い一二三は紙の破片を適当に一握り横にいる人間の頭に乗せた。その中には黄色い紙も混じっていた。さっきの紙飛行機もあわや今はただの紙切れだ。悲しきかな。
「あー、もう残ってる紙ねーの?この部屋」
「あるだろ、お前の財布の中」
「もったいねえ、嫌だよ」
「女の股に顔つっこめば幾らでも補充できるだろ?」
「つっこめねえわ、最悪だなお前、気持ち悪い」
「官能小説も別名義で書くからな、あー、兄さんに顔向けできないな。」
「どんな理由。にしてもお前の本、特にお前名義のはくどい、もういい、お前の本、全部出して、破く」
「隣の部屋にいくらでも。取ってくるなら取ってこい、今この部屋から動きたくない気分」
「あー、俺も、だる、つっまんねえの」
一二三の言葉を聞いて■■■は、とうとう自分と目の前の男との区別、境界線がつかなくなってきたなとぼんやりと思った。この数時間でそんなものも数多の紙に混じって一緒に引きちぎってしまったのだろう。
そして願わくは目の前の人間も同じ事を思っているといいな、いやきっと思っているに違いないさと、楽観的に、床に落ちている紙切れをまたひとつかみ、一二三の顔面に向かって投げつけた。ただただ思うのは、大嫌いな自分によく似ているこの男がとにかくひどい目に合えばいいと、それだけ。
何故ならばさっき、一二三のスマートフォン、出勤を促すアラームが鳴ったのに、一二三は結局こうやってこの部屋を出ることを選ばず自分と馬鹿なガキみたいな事をしている。ああ、どうかどうか堕ちてほしい。地獄に。自分の代わりに。俺もお前の代わりに堕ちてやるから。せめて、明日、新しい襖が届くまでは。そしたら全部元通り綺麗サッパリになるから。
一方一二三も気味悪く笑った生き物を見て、もういよいよ本当にどうでもよくなり、寝転がった。
即座にさらさらと紙のこぼれる音、額に紙の感触。人間が笑う気配。
今更ながら『助けて独歩ちん』と一二三は思った。が、残念。生憎一二三が愛する独歩ちんは朝、先生にランチに誘われたんだ!とメールが。全くひっでえの、昨日の晩ご飯は食べなかったくせにと思い直し、あー知らねー、どうでもいー、ねーちゃん会いたいー、ああ、なんてことを、ああ、こんな俺なんて大嫌い、にしてもうぜえなこいつ、いつまで、俺を紙で埋めるつもりかと、自分の身代わりに己に似ている目の前の人間を恨めしく思った。
「…お前なんて、」
一二三が口を開くと同時に紙きれが口に入り込んできたので、一二三は盛大にむせた。それを見て目の前の大嫌いな自分に似た何かが笑う。
一二三がぷ、と口に入り込んだ紙を吐き出したら黄色い紙きれが視界の端で舞った。
知らない。
足を伸ばして腹筋の力で起き上がった。その際足先が身体に触れたが容赦なく蹴飛ばした。案の定うずくまった。ざまぁ見ろ。んでなんだっけ、あ、そうだ、隣の部屋に本、ついでにあんだろなんか新しい紙も。
あー…こういう時に映画とかじゃ殴りあったり、粘膜摂取だなんだするんだろうな、と思った。きっとそれはそれで楽しいかもしれない。が、それじゃあ後でめんどくせえことになるからめんどくせえなぁ。でも紙を割く感触は嫌いじゃない、顔は商売品だ。お互いに。でも紙ならせいぜいちょっと指切るぐらいで済むからよろしい。
一二三は黙って隣の部屋から抱えれるだけ本や紙束を持ち、部屋に戻ってきた。なんとまぁひどい。紙吹雪とそれにまみれた生き物ふたり。
抱えていたものをさっさと適当に放り投げて、一冊、まず表紙の紙を本体から外しビリビリに破いていく。夢野幻太郎の文字は念入りに。誰だお前は。変な名前。
「…もっとあったろ、あと2階からも取ってこいよ」
そう言いながら■■■も、新しく補充された紙の束を取りちぎり始める。今日の日はさようなら。二度と目にしたくない。
「だりいわ次お前取ってこい」
そして同タイミングでまた紙の塊を思いっきりお互いの顔に投げつけた。
さぁ第二ラウンドの始まりだ。お前なんて大嫌い。