くちなし〝ま、と、とりあえず書いてみてくださいよ、一度ご検討のほど〟
といなしたものの向こうも強く、はて、どないしたものかとノートの白を見ながら白膠木簓は考える。
流れ来てますしここいらで本出しましょう!とマネージャーに言われ、ええで〜と軽いノリで言ったものの、初回出版社打ち合わせ、先方が望むのは本人執筆タイプのタレント本だった。
現時点、月間雑誌の最後の方に載ってるコラム程度で、〝向こうが求めるモノ〟と〝自分がだせるモノ〟の調整 いっぱいいっぱいなのに、まったくもって困る話だ。
セキララとか、悲しいカコとか、シンイとか、本当のヌルデササラとか、そんなん読んで何が楽しいんやろか。
また出版社もなー、〝ぬるさらちゃん〟は、いらんぽいしなあ。
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