アナ雪3のプロット起の部分は現在連載中なので敢えて載せてませんが、起の今後は女王の幻影と戦ったストフが彼女が使っていた鎮火の針を介して女王が被害者である事を悟る
国を呪いから解放させるには女王の心を救う必要があると考える
アナは祖父のルナードが魔法を忌み嫌っていながらも不老不死に心酔していた事を知って其れの阻止に動く
エルサはアナと共に孫としてルナードを撃破する事を決める
後に作中でも説明しますが取り敢えず
血炎ってなんぞや?
女王は神の子のなりそこないなので自分の炎を制御できない。彼女は身体の性質事態が炎なので血液も炎、体液も炎なので泣いたりすれば炎が出ちゃう
神の子のなりそこないってなんぞや?
アナ雪2でも第五の精霊って何だよ?状態なのでスルーして下さい。これ同人なので(言い逃れすんな)
取り敢えず女王は人間じゃありません
この話ってなんぞや?
テーマは贖罪と救いのつもり
結部分のネタバレなりますが、女王が欲しかったのは“友達”自分の話を聞いて共感してくれる心の友達
女王は唯一の居場所を得てはいましたが、友達はいませんでした。
でも、居場所がある事が彼女の救いだったので友達に関しては敢えて我慢していた
そんな中でルナードに奪われた居場所と彼からの酷い仕打ちで復讐に走りますが、本来は神になる筈だったなりそこないなので人間に手出しができません
その為、彼女は無抵抗のまま牢獄に閉じ込められてしまいます
どんなに踠いても出れない牢獄の中では呪いを飛ばすのが精一杯
それでも神の子故に人間に対しての慈愛は捨てれない彼女は無意識に生ぬるい復讐しかできてませんし、何処かで自分を止めて欲しがってます
そして幻影としてクリストフの胸に爪痕を刻んだ時、女王は彼の魂の奥深くにある“人間への不信感”と“憎しみ”の根に触れてしまいます
クリストフ自身は忘れていたつもりですが、辛い過去は捨てきれてなかったので不信感と憎しみそのものは拭えてない
※幸せを感じているからその感情を忘れてるだけ
クリストフもクリストフで幻影に杭を刺した時に自分と同じモノを女王から感じて違和感を感じます
女王はアレンデールを憎んでいながらも、神の子故に人間に対して慈愛を捨てれない自分とクリストフに対して感じた“友達になれるかもしれない”という期待で狂った結果、4年の時を得て自分から良心を分身として捨てました。
その良心は母である女王の元へ還りたいですが、所詮は心なので実体がありません
女王の良心として母の復讐を止める為に行動したいのですが、呪縛霊状態なので動けない
そんな中でオレグと出会い、彼の霊体を見れる力と触れる事ができる力に頼って母の元へ行きます
そんな中で奇妙な絆で結ばれたオレグと良心
ザックリテキトーに言います
この物語は父親と女王の友情と息子と女王の娘(娘と言っていいのか?)の愛情の話です
うーん、中二病……設定で誰得やねん
承
時は過ぎて4年後
再び混沌に飲まれようとしているアレンデールを救う為にクリストフとアナはコロナ王国から派遣されたユージーンとカサンドラと共に血炎の女王を鎮める為の作戦と国民を守る為にあらゆる手段を模索していた
女王の呪いを跳ね返す為のクリスタルを用意した一同は女王の本体を探す
エルサが言うには赤い月の光が差す先にあるかも知れないとの事だが、真意がわからないままも数日後に訪れるであろう赤い満月の夜を待つ一同
大人達がそうしてる間、状況を良くわかってないオレグとディーネは側近のウィルと共に神秘の森に遊びに来ていた
オレグはいつも通りエルサと魔力の訓練でディーネはノーサルドラの民達と動物達と戯れていた。そしてサラマンダーが肩に乗ってくるので暑さで酷い汗をかくウィル
いつもの修行を終えて神秘の森でスヴェンを走らせていたウィルは誰かが自分を呼ぶ声がして森の外れまでスヴェンを走らせた
森の外れにある岩肌だらけの地帯でオレグは自分と同じ年頃の赤毛の少女と出会う
どうやら霊馬となってるスヴェン曰く彼女は人間ではないらしい。
試しに青目だけで見てみれば姿が見えないので少女が霊体だと気付くオレグ
「私が見えるみたいね。協力してね」
少女の驚く程の機械的な話し方にオレグは苦笑した
話を聞けば少女は母親の元に帰りたいらしいがこの場から動けないとの事
どうしたら良いのか聞けば憑依させろと言われたので唖然としつつも自分に憑依させるオレグ
この日から少女はオレグの側にいるようになった。彼が動く時は憑依して自室に戻ったり、立ち止まったりした時は霊体として姿を表して他愛ない会話をする
そんな奇妙な共同生活の中でオレグは少女と仲良くなる
ディーネは少女の姿は見えないらしいが、剣士として鍛えられた直感で気配は感じるらしく時折なんか喧嘩腰で話をして辺りをキョロキョロさせる姿が兄のオレグからしては可愛くてしかたがなかった。
数日後、迎えた運命の日
女王の本体が牢獄から出てくる
良心を捨てたからか憎い結界は炎で焼き捨てる事ができたが、代わりに身体の炭化が始まってしまう
そもそも神の子のなりそこないが実体を保ててる事態がイレギュラーなのでこれは当たり前だった。
今度こそ怒りと憎しみに従ってアレンデールを燃やしてやると誓った時、クリストフとユージーンが率いるアレンデールの騎士達が彼女の前に立ちはだかった
そして、アナとエルサ、カサンドラは危惧していた事態を想定しながらも祖父の亡骸が眠ってるであろうノーサルドラの崖下にいた。
やはり、祖父の亡骸はなかった。
この赤い月は女王仕業じゃない。魔法を忌み嫌ったルナードが愚かなにも不死の為に手を染めた禁忌の明かしだったのだ
エルサが崖下に行く前にライダーに託したクリストフの為に作った炎の呪いを打ち消す氷の針を彼の元へと届けようと隠密していたライダーの元にあのルナードがいた。
転
王国を守る為、そして4年前の謝罪をするべくクリストフは血炎の女王と対峙する。
弱さを捨てる為に自分の良心を分身として捨てた女王の圧倒的な強さに怯みながらも女王に向かって手を伸ばすクリストフ
呪われた身故に炎に対して耐性を持っていたとしても自分の身体に走る痛みまでは止められない
そんなクリストフにユージーンは引き下がるよう叫ぶ
其でも女王に対話をしようと試みるクリストフ
誰よりも優しくて、誰よりも救いを求めていたのに気付けないまま4年前に撃破した事を謝罪するクリストフ
そんな彼に女王は「もう遅い」と怒りを露にして自分の身体が炭になっていくのも構わずにクリストフを道ずれにする勢いで燃える
「お前だけでも殺してルナードの孫に永遠の苦しみを与えてやる!」
そう叫ぶ女王とそんな女王の腕を掴んで離さないクリストフの姿に堪えかねたユージーンは火傷を負うのも構わずにクリストフの背中に両腕を回して「アナを独りぼっちにする気か!?」と怒鳴る
そんなユージーンを押し退けて「アンタこそラプンツェルを独りぼっちにすんな!」叫べば渾身の力で彼を突き飛ばす
突き飛ばされた影響と両腕に負った火傷の痛みで動けないユージーンだが其でも這いつくばってクリストフに向かって腕を伸ばした。
「お願いだ!燃やすな!クリストフの話を聞いてくれ!」
ユージーンは女王の耳に届けと云わんばかりに叫んだ。
その同時刻、エルサから鎮火の針に代わる氷の針を手にしたライダーはクリストフの元へ走っていたが、ルナードの妨害によって左肩に酷い怪我を負ってしまう
勝ち誇ったルナードは怪我の影響で走れなくなったライダーを蹴り飛ばせば勝ち誇った顔で「アレンデールの為だ」と言って彼が落とした針目掛けて剣を振り下ろしたが、針に向かってスライディングをしたライダーが右手で針を庇う
剣が右手を貫通しているせいで激痛に悶えるも左手で針を握ってルナードを睨むライダー
「アンタが……爺様の仇か……!!」
そんなライダーに目もくれずにルナードはトドメと云わんばかりに剣を振り下ろす
そんなルナードの右手に矢が刺さる
痛みに呻くルナードが矢の矛先を見れば弓矢を構えたアナが次の矢を装填して祖父であるルナードを睨んでいた
呆気に取られるルナードを背後から斬り付けるカサンドラ
不死身になったと言えど痛みに怯むルナードに畳み掛けるように3本の矢を打ち込むアナと回転斬りをお見舞いするカサンドラ
急な助っ人に驚くライダーをハニーマレンが抱き起こす
「早くクリストフに針を届けて!」
アナが叫べばライダーはハニーマレンと共に霊馬となったスヴェンに股がってクリストフの元へと向かう
カサンドラとアナの猛攻を受けていたルナードだったが不死身となった彼は傷が再生するなり忌み嫌っていた魔法を使って2人を攻撃する
アナは魔法を嫌っていたクセにその力に頼る祖父を口汚く罵っては矢を放つが太刀打ちできず
カサンドラも応戦するが魔法によって弾き飛ばされてしまう
自分は王なのだから何をしても構わないと吐き捨てるルナードは孫であるアナを魔法で突き飛ばせば彼女の1つに束ねた三つ編みを鷲掴みにするとノーサルドと交わった息子への失望の言葉と、第五の精霊を姉に持ち、王家の血を引いてない男を選んで魔力を持った子を生んだアナへの怒りの台詞を口にして剣を孫の首に掛けて突き立てる。
完全に勝ち誇っているルナードにアナは歪んだ笑みを向けると自分の髪目掛けて短剣を振り下ろす
「この時を待ってたよ。愚かなお爺様」
その言葉と共に自分の髪を立ち斬るアナ
驚くルナードの胸元に鋭利な氷の杭が刺さったかと思えば上空から飛び降りたエルサがアナを抱き抱えてその場から離れる
チャンスと云わんばかりに呪文を唱えて地面に描いていた魔方陣に魔法の剣を突き立てるカサンドラ
肩までの短さになった髪を靡かせてアナは勝ち誇った笑みを浮かべれば吐き捨てた
「血縁者の一部を犠牲にした究極の魔法だよ。お爺様」
「いえ、暴君ルナード!」
エルサの魔力がこもった矢を弓矢に込めて装填すればアナは迷わずに祖父の額目掛けて矢を放った
大人達が国の為に奮起してる中、コンシアンスに導かれるままに歩んで彼女の願い通りに女王の残り火を手にしたオレグは彼女の目的に絶句した
「早く私を燃やすの。その血炎で」
血炎の残り火の入ったランタンを両手に抱えて震えるオレグにコンシアンスが言う
「い、いやだ……!」
共に過ごす中で彼女に惹かれ始めていたオレグは当然それを断るがコンシアンスは其れを許さない
国を守る為に戦ってる両親と妹と妹の恋人、そしてその仲間達を見捨てる気か?と相変わらずの機械的な口調で諭すコンシアンス
「私の母が貴方のお父様を燃やしてるのが分かる。早く良心である私が戻らなくては、お父様は死ぬ」
コンシアンスの容赦ない台詞にオレグは青と金色の両目を潤ませて弱々しい輝きになっている血炎の残り火を見詰めては彼女に視線を戻す
迷いを捨てきれないオレグにコンシアンスの手が重なって言い聞かせる
自分は実体の無い良心、そんな自分を見れるのはオレグだけで燃やす事ができるのも彼だけである事
そして、自分の望みは母のソウル(魂)として戻る事なのだと
泣きながら共に過ごしてきた思い出とコンシアンスへの想いを伝えるオレグ
彼女を喪いたくないと訴えながらもランタンの蓋を開けて炎を両手で掬い上げれば彼女の胸元に押し当てるオレグ
炎に包まれるコンシアンスは口元に笑みを浮かべると
実体の無い霊体である自分の話し相手になってくれた事、楽しかった思い出とオレグが自分に向けてくれた愛情にお礼を述べると灰となって消えた
「有難う……。貴方は私の王子様」
その声はいつもの機械的な喋り方ではなく、人間味の籠った話し方だった
コンシアンスが灰になるまで抱き締めていたオレグは灰まみれとなった自分を抱き締めて咽び泣く
漸くオレグの元に辿り着いたディーネは全てを察すれば泣いている兄を背後から強く抱き締めて頭を撫でた。