現パログラ♀シス(二人とも高校生)が夏の海に出かける話※注意!シエテも♀です。
水着に着替えたら更衣室の前で落ち合おう。
そう言ってそれぞれプールバックを手に別れ、先に待ち合わせ場所に来たのはシスの方だった。更衣室からは若者達や家族連れが楽しげに喋りながら出てくる。海水浴場へ向かう後姿を見送りながら、肩に掛けた小さなポシェットの紐をぎゅっと握りしめた。
―グラン、早く来ないかな…。
そう思いながらも、今の自分の姿をグランに見られることを考えるとそわそわと落ち着かない。
淡いピンクの水着は、今日の為に買ったものだった。トップスとスカートに分かれたセパレートタイプのもので、胸元にもスカートにも愛らしいフリルがあしらわれておりシスが動く度にひらひらと揺れている。シスは今まで学校指定の水着しか着た事が無かったため、こんなに華美なものを身に付けるのは初めてであった。そもそも海水浴場自体、人が多く周囲の目に晒されるため行く事を避けていた。初めての派手な水着を着て、苦手な場所に自らやってきたのは、他の誰でもないグランが誘ってくれたからだった。
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