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    hinoki_a3_tdr

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    千綴
    飽きた、尻切れ
    書いてないけど事前事後

    千景さんは、多分伊達メガネだ。明確にそう言われたことはないけど古市さんや支配人とは明らかに違う。事実、こうしてメガネを奪い取ってもいつも通り余裕の笑みを浮かべているのだから。
    「何か考え事?」
    からかうように俺の額に唇を落とす。それは頬や目尻を経由して最後は俺の唇に。幾度となく繰り返してきたそれに俺は抱き返すことで合意を示す。薄く唇を開けばあちらも慣れた動きで舌を這わせた。上顎を舐め上げ、舌を絡ませ、吸い上げる。息が苦しくて、必死で酸素を吸い込もうとするのに、一瞬後にはそれを嘲笑うかのように何もかも飲み込まれて、気づいた頃にはクタクタだ。荒く呼吸をしながら涙の滲んだ目で千景さんを睨む。それら全てがおかしいのか、彼は愉快げに微笑んだ。
    「綴が余計なこと考えてるからだよ」
    余計も何も、俺が考えてたのは千景さんの事だし。そう抗議したいが、口からは荒い呼吸音が漏れるばかりだ。こちらが何も言えないことをいいことに、またこちらの唇を塞ぎにかかる。もう好きにしてくれ。酸素の足りない頭では抵抗する気にもならない。
    そこからはあまりよく覚えていない。千景さんの望むまま、泣いて縋って気づけば朝が来ていた。結局握りっぱなしだったメガネを見つめて気づく。
    「全部、見えてんだよな……」
    あまり意識していなかった事実がジリジリと羞恥心を煽ってくる。見えていることが普通だし、自分だってそうなのだから気にする事は無いはずだ。なのに、なんか。
    「…………っ」
    「っ! 起きてるなら起きてるって言えよ!!」
    俺の百面相に堪え切れなかったらしい。小さく吹き出す声に思わず叫ぶ。それがさらに笑いを誘ったのか、珍しく爆笑する千景さんに苦し紛れに頬を引っ張った。
    「そんな笑うことないでしょうが!」
    「ふふっ、ひゃって、ふはっ」
    間抜けな顔と間抜けな声で笑い続ける千景さんにこちらも毒気を抜かれてしまってそっと手を離す。 こうなってしまった千景さんはしばらく帰ってこない。俺は簡単に身支度を整えようとベットの端に移動しようとした。
    しかし、それを邪魔するように腰に腕が。当然持ち主など一人しかいない。
    「待ってよ、ごめんって」
    「言ってないですよね」
    「今言った」
    屁理屈にもならない。でかい子どもを押しのけ今度こそベッドの端へと寄る。足だけ下ろすと脱ぎ散らかされた洋服が目に入った。
    「もう帰るの?」
    「時間もあるでしょ。シャワー浴びたいし」
    「俺が昨日キレイにしてあげたじゃないか」
    「それとはまた別なんすよ」
    「じゃあ今日も俺が洗ってあげようか?」
    「遠慮します。帰れなくなりそうなんで」
    「昨日だけじゃ足りなかったか。綴もなんだかんだスケベだよね」
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    馬刺し

    DONE⚠️必読⚠️
    🐯が女の子です。つまりは女体化
    身篭った🐯♀が逃避行する話
    捏造だらけ

    まともに書いたのは初めて!な五悠♀です
    単行本は持ってるので徐々に解像度上げていこうと思っています。

    読んだ後の苦情はお受けしていません

    なにか使い方間違っていたら
    そっと、できれば優しく教えて頂けたら幸いです🙇🏻‍♀️
    あの子 虎の子 逃走中!その日、五条悟は酷く疲れていた。悠二の元へと早く帰りたい。その一心で任務をこなし、ようやく家に帰ってこれた!と思いきや、部屋の中は既に真っ暗だ。寝ているのか?と思い、とりあえずリビングへと足を向け灯りをつける。するといつも食卓を囲む机に紙切れが置いてあった。

    「探さないでください。」

    それだけ書かれた紙にをポカンと見つめる五条は「へ?」と間の抜けた声を思わず出してしまった。「探さないで、ください?」なんだそれは、何か嫌な気持ちにさせてしまっただろうか。この間、間違えて食べた悠二のプリンはあの後、ちゃんと謝って許してもらったし、アイスを食べた時も、靴下を裏返して脱いだ挙句、ソファに置きっぱなしで怒られた時もしっかりとその後、機嫌を直して貰ったはずだ。いや、どれだけ自分は悠二に迷惑をかけているのか…?思い起こせば思い起こすほど嫌になってきた。
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