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    hinoki_a3_tdr

    @hinoki_a3_tdr

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    DOODLE表紙のあざと裸眼パイセンを受けて
    千綴…………?
    綴が千景をからかって可愛い〜ってしてるし千景が子どもっぽい(要するにキャラ崩壊)
    「ち、千景さん!!??」
    思わず飛び出した叫び声に周囲の視線が突き刺さる。普段ならばあたふたして米つきバッタのごとく頭を下げていたことだろう。だが、今日の俺はそんなことは気にもとめず、目の前のものに集中していた。そこにあるのは、一冊の雑誌。何の変哲もないはずのそれは酷く俺の心をかき乱した。おそるおそる手に取って表紙をじっくりと見る。
    「……やっぱり千景さんだ、御影さんもいるし」
    そこにはご存知千景さんと、冬組の一員である御影さんがいた。そういえば、以前に聞いた覚えがある。どこかの雑誌にインタビューを申し込まれ、ついでに表紙を飾ることになったと。二人とも系統の違うイケメンだし、独特の雰囲気があるからきっと絵になるだろうなんてぼんやりした感想を抱いてそのまますっかり忘れていた。もし過去に戻れるのならその時の自分をとっ捕まえて肩を揺さぶり思いの丈をぶつけたい。とんでもないぞ、と。ありもしない妄想で気を紛らわせ、改めて雑誌と向き合う。随分と可愛らしい服装をした恋人を目に、俺は静かにレジへと向かったのだった。
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    DOODLEガスウィル
    独り言聞いちゃったガストの暴走(ハッピーエンド)
    「こんな俺、好きになんか、なってくれないよな……」
    いや、好きですが何か???
    おっと、いきなり失礼。思わず本音が。初めましての人は初めまして。そっじゃない人はごきげんよう。ガスト・アドラーだ。って何いきなり自己紹介してんだよ。
    虚しく一人ツッコミを入れながら、目の前の現実をどうにか飲み込む。俺の視線の先にいるのは、ウィル・スプラウト。ついさっき、トレーニングルームでちょっとした口喧嘩になって、足早に出ていった相手だ。そして俺は、そんなウィルの忘れ物を慌てて届けに来た紳士。よし、ダメだこれ。
    話の流れ的に、おそらく、きっと、ウィルは俺のことが好きで、今までの態度から叶わない恋だと思い込んでいる。これは俺の願望ではないはず。ではここで調子こいて『マジで!? 俺も!!!』と出ていったらどうなるか。良くて逃げられる、悪くて振られる。両思いなのに。だがこれはほぼ間違いない。だって考えても見ろ。オトモダチもお断り、いつでもどこでも大嫌いと言い続けて来た相手にどの面下げてあなたが好きですって言える? いや、こっちからしたらバッチ来いだけど本人の心情としてさ、無理だろ。言ってて地味にダメージ来た。なんで俺がこんな目に、両思いなのに。
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    DONEガスウィル
    別れようとしたウィルと荒療治でつなぎとめることにしたガスト
    「別れてくれ」
     たった一言。それだけで、世界から一人と残されたような、うら寂しさがあった。
     俺とアドラーは恋人同士というものだった。俺は、アドラーが好きだった。アキラの一件があったのにも関わらず、俺はアドラーに惹かれていた。そんなときに、アドラーに告白されたのだ。嬉しかった。が、同時に怖くなった。だって、俺の中にあるアドラーへの感情はプラスのものだけではなかったから。
     アドラーへの恋心と一緒に、彼への恨みのような感情もまだあった。そして、それが今後消えないだろうことも、なんとなく分かっていたのだ。こんな俺では、いつかきっと振られる。今が良くても、いずれ破綻することだろう。そんな想像から、俺はアドラーを先に振った。そうすれば、無駄に傷つくことはないと。
     だが、アドラーは諦めなかった。何度も何度も俺に告白してきて、その度に俺は、アドラーを振って。傷つきたくないからと始めたことが、どんどん傷を増やしていく。俺だけじゃなくて、アドラーにも。それは、本意ではなかった。だから、受け入れることにしたのだ。アドラーの粘り勝ちと言ってもいいだろう。
     大喜びするアドラーに、これで正解だったのかも 4699

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    MOURNING記憶にない町日
    故に尻切れとんぼ
     助っ人に西園寺が入ると聞いた時、ああ、このコンクールはもうダメだなと思った。天上天下唯我独尊を地で行く我が校きっての天才、西園寺エニス皇帝陛下。彼は前述の通り、協調性の欠片もなかった。カルテットを行う上で一番重要なのは息を合わせることだろう。誰とでも、いつでも合わせられる。それが一流に求められる素養だ。西園寺にはそれが欠けていた。だから無理だと思った。
     しかし、意外にも西園寺はカルテットを経て少しずつ変わっていった。人と変わることで今まで投げ捨てていた情緒が育ったらしい。当然、演奏にもそれはプラスに働いた。コンクールで優勝が狙えるほどに。もしかしたら、優勝できるかもしれない。出場すら怪しかった俺たちが。できるだろうか。いや、やってやろう。そうしたら、もう少しだけ勇気が出るかもしれない。

     なんて、青春っぽく表してみたが大したこでは無い。優勝できるかも、なーんて、浮かれた思考に引きづられ勢いの波に乗ってしまえー!ということである。そして乗った。展開が早い?? そんなことは知らん。そちらで適当に補完しておいてくれ。
     俺は教師である町田先生が好きだった。男性教諭である。惚れた理由諸々 3896

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    MOURNINGせくぴすぱろ至綴斑類ってのは面倒だ。
    種の存続?そんなん無理に決まってんじゃん。もう何年も前に証明されただろ?同類同士掛け算すると劣性遺伝ばっかり受け継がれるって。重種なんてその代表格じゃん。どんどん減っていく斑類に焦って同性同士で子供作れるようにしたものの生まれた子供の貧弱なこと。
    要するにオワコンなの。
    「だから、無駄なんだって時間の無駄。見合いなんてする時間があるならゲームするよ。ただでさえ仕事で忙しいってのに。時間がもったいない。」
    目の前に置かれた冊子に目もくれず俺は画面に集中する。
    孫の顔を見たい両親には悪いが俺は結婚する気もないしましてや子供なんてもってのほかだ。そもそも子供苦手だし。どうせその内あの見栄っ張りの姉が適当に重種捕まえるだろうからもう少し気長に待ってほしい。
    「……至、今度あなたの持ってるゲーム機の新しいのが出るそうね?最新機種だけあって相当値段も嵩張りそうだけれど……。」
    ピクリと体が反応してしまう。最近発表された新機種。ほとんど名前だけの情報で実際に出るのは数年越し。それでも大体の価格はすでに発表されている。当然買うことは決定しているが安い買い物ではないのは確かだ。
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    DOODLE玲浩前提
    野々宮と浩太
    2人だけの送別会
    「ホントに行っちまうんだな」
    酒で赤らんだ頬をローテーブルに擦り付けて、野々宮はぽつりと零すように言った。それに浩太は苦笑いで返すしか出来ない。
    「あ〜あ! せっかくのキャリアを棒に振るなんて!勿体ね〜!!」
    「ははっ! まあ、そうだよな」
    「笑ってる場合かよ。ったく……」
    缶に残ったビールを煽り、野々宮は管を巻く。浩太の送別会、二次会を経て、二人きりの宅飲みへと場を移してからと言うもの、野々宮の小言が止まることはなかった。
    退職を決めた浩太を真っ先に引き止めたのは同期の彼だった。馬鹿なことをするな、何を考えているんだと、散々な言われようだったが、それが心配から来るものだ分かっていた。
    表向きは、海外留学だと話してある。学生時代からの夢で目標額が溜まったからと。しかし、彼だけには本当の理由を告げていた。
    「ただの不審者のために人生投げ出すなんて馬鹿げてる 」
    「まだ言うのか」
    「言うよ。言ったって聞きやしねえんだから、言わせろよ。お前は馬鹿だよ。どこにいるかもわかんねえ野郎を追いかけて、何がしたいって言うんだ」
    「……」
    「まだ恋人だとか、そういう理由があるなら素直に応援してやれ 1358

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    DOODLE至綴♀
    綴女体化
    初夜の手前、至の様子がおかしい
    俺には最近恋人ができた。五つ年下の学生でまだまだ若い、フレッシュな恋人が。フレッシュとかおっさん臭い? やめてくれ、ちょっと最近そういうのが気になる年頃なんだ……。
    えー、ごほん。話を戻して、まあ俺も若いから? やっぱりそういうこともね、視野に入れるわけで。お付き合いから半年、キスも済ませて、デートも片手の数はした。となれば、あとはもう、分かるだろ?
    綴は俺が初カレだって言うから、やっぱり夢を見させてあげたいって気持ちもあって。ちょっと気取ってホテルのフレンチなんか予約しちゃったりして、高くはないけどペアリングプレゼントしてみたりして? 漫画みたいに部屋の鍵出したら、あとはもうこっちのもんよ。
    恥ずかしそうに頷いてくれた綴の手を取って、最上階のスイートルームへ。案外スイートルームって高くないんだね。いや〜、貯金しといて良かった。
    二人で使うには広すぎる部屋。綴は、はしゃいだようにあちこちを見て写真を撮っていた。きっとそのうち脚本のネタになるんだろうけど、なんて説明するつもりなんだろう? きっとうっかり口を滑らせて、真っ赤になるんだろうな。
    楽しそうな綴はそっとしておいて、俺は 2192

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    DOODLEガスウィル
    ウィル女体化
    ガストを女性下着売場に放り込みたかったなどと供じゅ(ry
    ピンクや水色のふわふわとしたものから、赤や黒のきわどいデザイン、どこを見てもテイストの違う下着が並んでいるだけで逃げ場がない。自身の存在が明らかに場違いであることを肌で感じながら、ガストは足元を見つめることしか出来なかった。

    「なあ、アドラー。その、ちょっと行きたいところがあって……」
    もじもじと指をいじり、恥ずかしげに問いかける恋人に、一も二もなく頷いた。ウィルの頼み事だから、てっきりカップル限定スイーツのあるカフェだとか、購入制限のあるケーキ屋だとかそういうものだと思ったのだ。
    「……えっと、ここ?」
    「うん……」
    ウィルに連れられてやって来たのは、いかにも女の子のための店、といった外観の店だった。それもそのはず、ディスプレイに飾られているのは表に出していいのかと心配になるほど小さな布を身にまとったマネキンたち。そう、女性下着店だ。
    ガストは目を疑ったし、耳も疑った。今、「うん」って聞こえたけど実は「違う」の間違いだったんじゃないか? うん、きっとそうだ。
    「行こ」
    「お、おう」
    そうだよな、そんな訳ないよな。
    動かない俺の袖口を軽く掴んで、ウィルは店内へと足を進め 1106

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    DOODLEガスウィルポメガバース「キャンキャンッ!キャウンッ!!」
    「わ〜待て待て!!踏む!踏むから!!」
    穏やかな昼下がり。丸々としたフォルムの毛玉が床を転がる。それは一直線にとある人物を目指していた。とある人物、ガストは足にまとわりつく毛玉を踏まないよう、慎重に足をずらしている。それ見守るのは赤と青の弟分だ。
    「またか?」
    「まただ」
    「いい加減学習しないものか」
    「まあ、性格的に厳しいんじゃね?」
    普段の噛み合わなさはどこへやら。穏やかに言葉を交わすのには、それなりの事情があった。それは動く毛玉、ポメラニアン化した彼らの幼なじみに起因する。
    50年ほど前、この地にサブスタンスというものが現れた。高エネルギー体のそれは今では生活に欠かせないものとなっているが、厄介なことに利益だけをもたらすものでは無かった。それは、彼らヒーローが日夜活動していることからも明らかだ。
    サブスタンスは意志を持ち、超常現象や自然現象を起こす。それを利用したのがヒーロー能力だ。サブスタンスを投与することで人はその力を使うことが出来る。目には目を、歯には歯を、サブスタンスにはサブスタンスを、と言ったところか。だが、サブスタンスの影響 2814