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    FineRisoluto

    @FineRisoluto

    Fine Risolutoふぃーねりぞるーと。FF14用アカ。 FF14の自機小説を公開しています。
    pixivにもいます(こっちの名義は鳥羽直人)
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    !FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください!
    ★この小説について★
    FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
    大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。
    フィーネ:作者の自機。アウラ・ゼラの女性。

    #FF14

    ある「元」光の戦士の6.02その3 必要な資材を製作してカイ・シルに渡す。彼はいつも感激し、報酬としてクラフタースクリップを渡してくれる。これがあれば、特別な食材を分けてもらうことができる。
     マテリアと交換して売却するのも悪くない……。

    「それにしても、どら褒めるやん」
    「どら」
     フェオが不思議そうな顔でフィーネを見る。
    「ごめん。方言でちゃった」
     普段は標準語を心がけているのだけど。
    「すごく褒められたな、ってこと。カイ・シルはおおげさだよ」
    「あなた器用だとは思うわよ」
     フェオはふぁ、とあくびをしている。彼女にとってユールモアは退屈なようだ。
    「『美しい枝』に褒められるのは悪くないねえ」
     フィーネは口元を拭きながら皿を重ねる。自分の分とフェオの二人分だ。
    「ドリンク無料券ついてるんだって。私たちももらってこようか」
     ひらひらと手に持った紙を振ってみせる。さきほど製作を手伝ったチラシを一枚もらったのだ。
    「私はいらないのだわ~おなかいっぱい」
     そう言うとフェオはもぞもぞとフィーネの服に潜り込み、落ち着きの良い位置を見つけたのか船をこぎだした。指先でほっぺをむにむにするとあたたかい。
     最近は毎週ユールモアに通ってカイ・シルを手伝っている。
     まかないも毎回出されているので嬉しい。メニューがマッシュルームソテーとブラッドトマトサラダで固定なのはやや気になるが、いまのところ飽きは来ない。
     仕事も終わったし、遅めの昼食も食べ終わった。このあとどうしようか。
     すーすーと寝息を立てるフェオを眺めながらフィーネは思案する。そういえば彼女に甘味を要求されていた。お茶を吹きかけたお詫びである。まだまだ許してくれていないらしい。
     そうだ、この近く、この時間なら「アレ」が採集できるはず。
     『美しい枝』をそっと服から出して、彼女専用のポシェットに入ってもらい、肩からさげて運ぶ。
     フェオを起こさないように帰り道に素材を採っていこう。
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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