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    FineRisoluto

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    Fine Risolutoふぃーねりぞるーと。FF14用アカ。 FF14の自機小説を公開しています。
    pixivにもいます(こっちの名義は鳥羽直人)
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    ・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。

    ある「元」光の戦士の6.03その7 目の前にそびえ立つのは大きな城。複数の建物が連結したような複雑な構造だ。こんなに大きいと掃除をするだけで何日かかるかわからない。
    「いつ見ても高圧的な城ですこと……」
     見上げるアウラ、フィーネの口ぶりは否定的だ。その一方で。
    「なんだか不思議な味がするのだわ」
     腰を下ろしたフェオ=ウルはのんびりとサザエの壺焼きを頬張っている。
    「醤油の味が懐かしいね」
     フィーネもまた、同じくサザエを口に運ぶ。
     紅玉海で追いかけてきた侍が海に落ちたので、引き上げたら一緒にサザエがついてきた。
     侍の方は適当に縛って知り合いのいる赤誠組に引き渡し(押しつけ)、サザエの方は街で醤油と料理酒を買い、七輪で焼いていたところだ。
    「ところで、こんなところに座っていて良いのかしら?」
     フェオが叩いてみせるのはクガネにはよくある緑青色の瓦、つまり二人は今屋根の上にいる。
    「勝手に上がったら怒られそうなのだわ」
     フェオの心配をよそにフィーネは平気な顔をしている。
    「大丈夫だよ。ここ、うちだしさ」
     フィーネの言葉にフェオが驚き、口を開こうとした時だ。
    「なんだ、お前か」
     背後からはしごを伝い、男性のアウラが顔を出す。その髪には白髪が混ざり、顔にはしわが刻まれている。
    「何?」
     フィーネは残りのサザエを一口で放り込み、「あっつ」と言いつつも味わっている。
    「何じゃねえよ、お前、クガネに戻ってきたなら顔見せろ。こんなところでサザエ食ってて、こっちこそ何?だ、うちの店の屋根から煙が出てるってぇんだから見に来たってのに」
     男性アウラが屋根に上がってくる間に、フェオはフィーネをつつく。
    「誰かしら?」
     フィーネはフェオの口の回りについた醤油を拭きながら答える。
    「私の親父殿だよ」
    「あら、おとうさまね!本当に似ていないからわからなかったのだわ!」
     聞き慣れぬ声にフィーネの父は問いかける。
    「お、なんだその……女の子?」
     フェオの正体への問いに対してフィーネの返答はこうだ。
    「片付けといて」
     そしてフィーネは七輪を置き去りに、フェオに手まねきをしつつ屋根から飛び降りる。
    「おーい!自分で食ったら自分で片付けろって昔から言ってんだろ!あとお前、もうさほど若いって歳じゃねぇんだから飛び降りんな!」

     七輪を持って屋根から降りたフィーネの父親は、自宅の扉が吹き飛んできて、危うく往来する人にぶつかりかけるのを見た。
    「やってくれる」
     扉を退けて立ち上がるのは娘、フィーネである。
    「あらフィーネやないの。ちんまいもんだから気づかへんかったわ堪忍な」
     家から出てきたのは角も鱗も白いアウラである。
    「母さんの方がチビだろうよぉ……」
     フィーネは服に着いた土埃をはたき落とす。
    「若木のお母様?」
    「そうだよ。いい歳して手が出るのが早くて気が短くてチビなのを気にしてる」
     フィーネに詰め寄る母はぼきぼきと両手の指を鳴らしている。
    「誰がチビやって?」
    「あんただあんた」
     母が満面の笑みになった次の瞬間、フィーネの後ろにあった民家は爆ぜる。
    「遅いねー。今の私はそんなんじゃ仕留められないよ」
     フィーネは素早く身をかわしており無傷だ。
    「あの、うちの壁……」
     民家の主が驚いてでてきたが、既に喧嘩する二人の姿は無かった。

    ~おまけ~
    ・フィーネって何歳?
     二十代。それ以上詮索するとドラゴンダイブされます。
    ・フィーネの父母
     フィーネと血の繋がった実の両親だが、鱗も角も白い。フィーネの家系はアウラ・レン、アウラ・ゼラの混血であり、久しぶりに黒い鱗と角で生まれたがはフィーネ。
     ※ある「元」光の戦士の6.02その1参照
     母は背の低さを気にしているが、フィーネも気にしている。ただしフィーネはアウラにしては長身であり、母はアウラの中でも低身長。フィーネは気にし過ぎ。
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    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その9「なぜクラフターをやるんだ、という人がいる」
     フィーネは斧を振り下ろす。脇には既に伐採を終えたパイン原木が山になっていた。
    「ええ」
     フェオはその山の上に腰掛けて両手で頬杖をついている。
    「なぜギャザるのかと問う人もいる」
    「そうなのね」
     静寂の中をアオサギ滝の水が流れ落ちる音が心地良い。二人はヤンサを訪れていた。
    「でもクラフターもギャザラーも目的のためにするわけじゃないんだ」
     木に斧が打ち込まれる音がリズミカルに静寂を切り裂いていく。
    「お仕事だからするんだと思っていたのだわ」
    「順番が逆なんだよ。クラフターもギャザラーも仕事ではあると思う。だけどそうじゃない。仕事だからするんじゃあないんだ。やりたいことをして、楽しくなって続けているうちにそれが仕事になっていくのが一番良いんだ」
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    FineRisoluto

    DONE・FF14の6.0までのネタバレを含む可能性があるのでご注意ください。
    ・FF14自機のフィーネの6.0の後日談です。
     大きな山場もなく、ただ平和な冒険の後日談が好きな人向け。

    ・フィーネ=リゾルート
    「元」光の戦士。アウラ・ゼラの女性。クリスタリウム中心にノルヴラントに引きこもっている。ミーン工芸館で職人として働いている。
    ある「元」光の戦士の6.03その8「お前ら、会うたびに喧嘩するのなんとかならねえのかい?」
     フィーネの母の腕にできた傷の手当てをしながら、父親がため息をつく。
    「ため息のつき方が若木にそっくりなのだわ……!」
     フィーネに出された緑茶をすすっていたフェオが感激するその横で、フィーネもまたため息をつく。
    「似てないよ」
    「ほら、今、そっくりだったのだわ!」
     フェオは喜び、フィーネと父の間を飛び回る。
    「それにしてもお前、風の噂じゃあ聞いていたが腕が立つようになったんだなあ」
     父親の感嘆をよそに娘は淡々と答える。
    「母さんより腕っぷしが強い人のほうが少なかったよ?あ、でもアジムステップはもっと喧嘩っ早い人がいたなあ」
    「いやあ、それでも母さんに喧嘩で勝てるようになったなんてなあ。父さんなんだか涙腺にきたよ」
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