Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    メルズ前沼。

    ユニバのメルズ前に沼った哀れな奴です。
    投稿するのは小説が主。

    リクエストは申し訳ないです、金銭目当てで書いてる訳じゃないので受け付けてません💦

    二次創作物になってるんで、中には地雷を踏む可能性はあります。
    中の人の名前が出る話には鍵掛けてるので、もし読みたい方はDM飛ばしてくれたら送ります!!
    Twitterでは@meruzu_numa_でやってるので、そっちからリクエストどうぞ!!DM飛ばしてくれたら読みます!!

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 27

    メルズ前沼。

    ☆quiet follow

    此方企画作品の内容となってます。

    #メルズ前
    inFrontOfMels

    貴方から、貴方へ(サイバー三号ver.)貴方から、貴方へ(サイバー三号)












    私の名前は、サイバー三号です。




    私には他の仲間達がまだ二機、居ます。
    私達は日々、私達の敬愛する始祖様達の為に奮闘しています。


    一号、四号と共に。


    何故二号が居ないのかは、分かりません。
    他の仲間達に聞いてみても、理解不能だと言われました。






    「Hey!サイバー三号じゃねぇか!」


    “ お疲れ様です、ジェームス様 ”






    手下の眷属様達を引き連れて、ジェームス様が屋敷に戻られました。


    ぺこり、と頭を下げた私に、ジェームス様はガシガシと私の頭を撫でて笑う。






    「相変わらずお前達は堅苦しいなァ!ちょっとは笑え!」






    そうジェームス様が仰るけれど、私達に“ 笑う ”と言う感情は、理解不能です。


    ですが、それでも始祖様達は、何故か私達に話し掛けて下さります。
    今のように、私達の頭を撫でたりします。






    “ 笑う、と言う感情は、理解不能です ”


    「あァ?んなもん適当に人間のガキ見付けて手ぇ振ってたら分かるもんだ」


    “ 人間の、子供ですか ”


    「アレ程、感情ってもんを表に出す奴等は居ねぇよ」






    だから参考にするなら人間のガキだな、と笑ったジェームス様に、私は深く頭を下げた。






    “ ご教授、感謝致します ”


    「Non!バンビーノ達も俺も、お前達を認めてるからな!このくらいは手を貸してやるさ」






    じゃあな、と去ろうとしたジェームス様は、再び私の方に身体を向け、思い出したように仰った。






    「あぁそうだサイバー三号、お前に人間からの手紙を預かった」


    “ 私宛に、ですか? ”


    「くれた奴は誰だったか······あー、忘れちまったがな、お前に渡して欲しいんだとよ」






    受け取れ、と私に手紙を渡したジェームス様は、今度こそ眷属様達を連れて去って行く。






    “ 私宛の手紙を貰うのは、初めてです ”






    最近、他の仲間達がそれぞれ手紙を貰う様子を見て、何故人間達はそんな行動を取るのだろうと、仲間達と顔を付き合わせて考える。


    そうしてみても、やはり私達には理解不能な感情で、この手紙を見ればそれが分かるのでしょうか?と、シンプルに書かれた、宛名の無い手紙を開く。






    『顔が良い仕草が素敵ダンスが天才可愛い可愛い可愛い、後、睫毛食べたいです!!』


    “ ······睫毛は、食物では無いはずです ”






    この手紙が、最近仲間達を悩ませている手紙。
    それを見て、確かにこれは理解不能だと、始祖様達に聞いてみても何故か私達の頭を撫でるだけ。






    “ 仲間達に、確認を取ります ”






    頭の横のアンテナから信号を出して確認しても、やはり睫毛は食物では無い、と言う答えを頂きました。


    ならば、この手紙は間違った情報を記載していることになる。
    けれど、何故でしょう?それを正そうとは、思えません。






    “ 私達には、やはり理解不能な物のようです ”






    そう仲間達に返答し、私は鎧の中に手紙を仕舞う。



    取り敢えずジェームス様に言われた通り、人間の子供達に手でも振ってみます。


    そう考え、後日試しに街へ行き、人間の子供達に手を振ってみました。














    私の顔を見て、泣き叫ぶ路地裏の子供達。






    やはり、私達が感情を理解するのは、まだまだ先のようです。


    泣き叫び、逃げ出して行く人間の子供達の背中を見て、私は仲間達に信号を送りました。






    あわよくば次に人間の子供達に出会った時は、泣かれないと良いと言う、何故そう思うのかすら、理解不能な考えを抱きながら私は屋敷に帰るのでした。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works