Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    メルズ前沼。

    ユニバのメルズ前に沼った哀れな奴です。
    投稿するのは小説が主。

    リクエストは申し訳ないです、金銭目当てで書いてる訳じゃないので受け付けてません💦

    二次創作物になってるんで、中には地雷を踏む可能性はあります。
    中の人の名前が出る話には鍵掛けてるので、もし読みたい方はDM飛ばしてくれたら送ります!!
    Twitterでは@meruzu_numa_でやってるので、そっちからリクエストどうぞ!!DM飛ばしてくれたら読みます!!

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 27

    メルズ前沼。

    ☆quiet follow

    #メルズ前
    inFrontOfMels

    サイバー三人組と、遊園地既視感。(サイバー三人組)












    私の名前は、サイバー四号。






    今日私達三人は、始祖様のご命令で人間の姿に変装した後、とある場所に来ている。






    「大人三名様で宜しかったでしょうか?」


    “ そうだ ”


    「ではこちら、大人三名様分のチケットとなりますのでお受け取り下さい!」


    “ 了解した ”


    「それでは本日は楽しんで、行ってらっしゃい!」






    目の前には満面の笑みで手を振る人間の女。
    渡された“ チケット ”と言う紙を受け取り、私達は人間達の列から離れる。






    “ 任務の一つを完了した ”


    “ 了解、次の任務に移る ”


    “ 次の任務は、このちけっとを持ちゲートを潜ることです ”






    こくり、と私達は頷き合って“ 入場口 ”と書かれたゲートを潜る。
    潜る際に回収された紙を見るに、これで訪れた人間の数を測るのだろうと、私達は始祖様に送る報告書に記載する。






    “ ミッション2、完了しました ”


    “ 了解、次の任務に移る ”


    “ 次のミッション、生物の生態を調査せよ、を遂行する ”






    ちけっとを渡した際に渡された地図を広げ、私達は顔を付き合わせる。



    ライオン、カバ、白鳥、レッサーパンダ、他にも沢山の種類の生物がどうやら此処には存在しているらしい。






    “ ちけっとには、アニマルランドと書かれている ”


    “ 我々は、どうやら動物園に来ているらしい ”


    “ 現状の把握は完了、周囲に敵反応が無いか調べます······完了しました、周囲に敵反応はありません ”






    三号の信号に私達二人は頷き、園内を歩く。


    私達の任務は、生物の生態を調査すること。
    沢山の生物を観察し、始祖様に報告する為に報告書に記載して行く。






    と、不意に私達を睨み付ける視線を感じ、私達は背中合わせに警戒を強めた。






    “ 我々を探る正体を発見、鳥だ ”


    “ 一号、敵の可能性はあるか? ”


    “ 敵意は感じられん、敵の可能性は限りなく低い ”


    “ 了解した。引き続き警戒は怠らず任務を再開する ”






    そうして一旦通話を止め、私達は先程から全く動きを見せないその大きな、青い鳥を観察する。



    ジッ、と私達を睨み付けるその視線は何処か始祖様の目に似ていて、まさか始祖様が来ているのでは?と思い私達はその鳥と会話を試みた。






    “ 始祖様ですか? ”


    「············」


    “ 任務は、無事に遂行しています ”


    「············」


    “ 後で報告書をお渡しします ”


    「············」






    やはり目の前の始祖様?は答えない。


    ただジッと私達を睨み付け、微動だにしない。
    どうすれば良いのか対応に困っていれば、この施設の人間がこの鳥の柵の前に立ち、話し出した。






    「皆さーん!今から“ ハシビロコウ ”の“ コウちゃん ”の説明をしまーす!」






    ハシビロコウ、と言う名前を知り、私達はその大きな青い鳥を見る。






    “ ハシビロコウ、と言う鳥なのか ”


    “ 始祖様では無かったようだ ”


    “ あの鳥は個体名、コウちゃんと認識。解説を聞きますか? ”


    “ 了、その案を認承する ”






    私達は再び頷き、人間の子供達に混じって解説を聞く。
    10分程の解説を聞いた後、私達はその場を離れ、人間達が入って行くある一つの建物に入った。



    “ 此処はみやげもの、と言う物を扱う店らしい ”


    “ みやげもの······理解不能な言語だ。始祖様への報告書と共に、資料として何か一つ持って行く ”


    “ 了解した ”






    仲間達と再び通信を終え、どんな物が一番資料として適しているかを判断する。


    ······が、どれも似たような物ばかりで私達には到底扱い方が分からない。






    “ 三号、四号、コレはどうだ ”


    “ 一号の提案を認承、問題は無い ”


    “ 四号と同じく、此方も異論はありません ”


    “ では決まりだ、購入後速やかに屋敷に戻り、任務を終了する ”






    一号が“ れじ ”と呼ばれる場所へ向かい、商品を購入する。



    そして、私達は始祖様の待つ屋敷へと戻って行くのだった······。















    〜 おまけ 〜






    “ タクミ様、任務は無事終了致しました ”


    「あぁご苦労」


    “ 此方が報告書になります ”


    “ そして此方が、調査資料の品となっています ”


    「············何だコレは?」






    始祖様であるタクミ様が、私達が手渡した資料品を見て問い掛ける。






    “ ハシビロコウのコウちゃん、と言う生命体だそうです ”


    “ 其方はその生命体を模したきーほるだー、と言う名称です ”


    “ 人間達は皆、其方の品を鞄や通信機に付けるようです ”






    私達が順にそう説明をすれば、タクミ様はきーほるだーを見詰めた後、口元を少し緩めて笑われた。






    「お前達が楽しめたようで何よりだ」









    その後、タクミの机にはハシビロコウのコウちゃんキーホルダーが置かれるようになったのだとか······。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺💖🙏💯😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works