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    chiya1918

    @mi_chiya

    @chiya1918昭和5○生まれ、腐歴20余年にしてほぼ初めて少年漫画ジャンルの沼にハマってしまいました。👹は、💎🔥/🍃🔥/🎴🔥/🔥さん右固定がベースですが、リバも大丈夫です。歳食ってる割に不慣れなのでご迷惑をおかけしたら申し訳ございません。界隈の騒動に配慮して、ツィフォロワ限定にさせて頂きました。お手数おかけします、申し訳ございません。

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    chiya1918

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    💎弟×i 🔥、ドi ロラi イお題「紅🍁i 葉」お借りしました。大i 正i 軸、タヒi ネタ含みますのでご注意ください。だいぶ自i 分勝i 手な捏i 造設i 定なのでご注意ください。そして®️18です。併せてご注意を。

    #宇弟煉
    udieRefining

    Loversそしてまた新しい道を歩き始める
    あなたが示した光の先へ
    あなたは人々に道を示し、そこに留まる
    私は静かに道を歩むけれど
    あなたに愛を感じたあの時間は
    決して忘れない

    そしていつかこの道が
    あなたへと繋がるように



    それは一夜限りの出逢いだった。
    初めは里を抜け出した兄と嫁達を討伐することが目的で、奴等を追った。
    そのうち兄は鬼狩りになり、その兄を追いかけるうちに俺も異形の鬼に何度も遭遇した。
    欲望のままに人間を殺す鬼の姿は、ただ命令されるままに暗殺に明け暮れる自分と何ら変わりはない。
    そんなことに薄々気づき始めていた矢先、鬼に遭遇した。
    追い詰められ、いよいよ命運が尽きたと思ったその時、1人の鬼狩りが割って入った。
    「ー…君、大丈夫かっ?!」
    金糸の髪に真っ白い羽織の若い男が、俺と鬼の間に舞い降りる。
    武器は刀一本、時代遅れの武士のようだが、洋袴の男は俊敏に動き、紅い輝きを放つ刀を構えた。
    「ー…炎の呼吸、壱ノ型、ー…不知火っ!!」
    風と熱が、俺の横を一直線に駆け抜けていき、鬼の巨躯を貫く。
    陽光さえ遮るような、鬱蒼とした竹林の中で、一体の鬼は砂塵に成り果てた。

    ー…だが。
    「ー…まだ居るな。」
    先程の鬼とは正反対の、足元を素早く移動する小柄な鬼が数体、俺と鬼狩りを取り囲む。

    「君、奴等の姿は見えているか?」
    かなり素早い動きで、しかも自然に擬態する昆虫のように身体の色や模様を変化させる鬼。
    市井の人間では動きを追うことは難しいが、忍びの俺には辛うじて奴等の動きが追えていた。
    「ー…アンタ、眼が…、」
    刀を構える鬼狩りの正面に立つと、その男の顔は鬼の血を浴びていた。
    「数は?何体いる?」
    音と、僅かな景色の変化に意識を集中させる。
    「ー…4体か、いや5体。取り囲まれるぞ。」
    「ー…炎の呼吸、肆ノ型、」
    男の構えに合わせて、火薬玉を頭上に放つ。
    それをめがけて、鬼達は一斉に飛び掛かった。
    「ー…今だ、」
    クナイで正確に火薬を爆発させると、音を頼りに鬼狩りは刀を振るった。
    「盛炎のうねり…っ!!」
    頭上の鬼達は鬼狩りの刀と、火薬玉に爆発で粉々に砕け散った。
    「ー…クソッ!」
    気まぐれな火薬の欠片が、眼の見えないアイツに当たり、その身体は吹き飛ばされる。
    直前に投げたクナイで直撃は免れたが、男は倒れたまま動かなかった。
    「ー…おいっ!大丈夫か?!」
    駆け寄って、力を失った身体を抱き寄せると、微かな呼吸音がした。
    鬼狩りは呼吸の使い手と聞いていた、呼吸で血の巡りを調整出来るとか。
    恐らく無意識下でも、生命を守る術を身につけている筈だ。
    抱き上げると、存外その身体は軽かった。
    羽織りが大きい分、大柄に見えたが俺よりは三寸以上は小柄だ。
    肩に担いで長い竹林を抜け出すと、ふいに陽光が差し込み、次いで周囲は燃えるような赤に包まれた。
    風が流れて、紅葉が辺り一面を赤く染める。
    まるでこの男が使う炎の呼吸のようだった。
    光も届かない場所で、金糸の髪と日輪の瞳は、辺りを照らす光そのものだ。
    庵を見つけて、粗末な茣蓙に男の身体を横たえると、僅かに眉を寄せて意識を取り戻した。
    まだ眼は見えていないようだ。
    「ー…じっとしていろ、顔を拭いてやる。」
    顔の血を手拭いで拭うと、男はとても美しい顔をしていることに気づいた。
    髪色も瞳の色も、かなり変わった色合いでこの辺りの山里では畏れられる可能性もあったが、しかし俺にはとても美しく見えた。
    人を惑わすようなその風貌は、逃亡したかつての長兄を彷彿させる。
    「ー…ありがとう。君はとても優しい人だな…、」
    真っ直ぐに視線を合わせても、その瞳には何も映っていないのが分かる。
    「それよりアンタその眼は…、」
    「ああ…、おそらく血気術だろう。鬼の血にはそういう様々な災いが宿る。陽に当たっていれば数日で回復するだろう。」
    そうして、俺と鬼狩りの煉獄杏寿郎は3日間だけ二人きりで過ごすことになった。

    先に下山すればいいと、アイツは言った。
    「鎹鴉の要が救援を要請してくれている筈だ。暫くすれば助けが来る。」
    「ー…3日、」
    麓からこの辺りまで来るのにそれだけの時間を要した。
    この庵も長期滞在を見越した古い家財道具が揃っている。
    「アンタは命の恩人だ…、さすがの俺も見捨てる気にはなれないよ。」
    常ならば、見捨てることなんて日常茶飯事だ。それどころか、俺はそうして弟妹達を山に置き去りにし、死に至らしめたのだ。
    『ー…貴様は鬼畜だ、』
    兄は、天元は俺が見捨てた弟妹の亡骸を抱えて下山し、吐き捨てるように言った。
    「止めを刺したのはアンタだ、同罪だろ。」
    自分だけが陽の当たる場所に逃げるなんて、見下げたヤツだと思った。
    だがそうまでして父が守ろうとした血筋は結局、悪事を闇に葬り去ろうとする新政府に、次々と抹殺された。
    依頼された任務から戻る忍びは徐々に減っていき、挙げ句の果て父でさえ、薄汚い河口で頭を銃で撃たれて死んだ。
    死体袋にさえ入れられず、罪人や浮浪者達の死体と一緒に荷車に乗せられて火葬場に運ばれていくのを見届けたのは俺独り。


    もうどうでもいい、背負うものなど、守るものなど無い方がいいのだ。


    「ー…どうした?」
    3日目の夜、荒い息遣いの音でふと、眼が覚める。
    「…うっ、ん…っ、」
    煉獄の顔を覗き込むと、熱があるのか頬が赤く染まっていた。
    額に触れると、火に触れたように熱い。
    「ー…あ、つい、熱い…っ、」
    アイツの言う血気術か、或いは傷口が化膿して発熱したか、いずれにせよ身体から熱を発散させてやらないと、こんな場所では命の危険もあった。
    懐中から丸薬を取り出して、水と一緒に口に含む。
    それから震える身体を抱き起こして、顎に手を添えて口を開かせて、口移しでそれを飲ませた。
    「んっ…、ふっ…はっぁ…、」
    喉が動き、薬を飲み込んだのを確認して、アイツの身体を横たえようとした時、ふいに日輪の瞳がうっすらと開く。
    「ー…う、ずい…?」
    その名に、俺は動きを止める。この男は知っているのだ、俺の兄を。
    口の端から溢れる雫、うっすらと開いた唇から溢れたその名を呼ぶ、音。
    「ー…煉獄、」
    そっと呼んでやると、アイツは甘えるように頬を摺り寄せてきた。
    宇髄、宇髄、と何度かうわ言のようにその名を口にする。
    その様子は、刀を構えていた戦闘の最中や、この庵に来てから今日までの雰囲気とはまるで違った。
    煉獄は、質実剛健、清廉潔白を体現したような男だと思った。
    「煉獄ー…、」
    何か、身体の内から突き動かされるようにその身体を抑えて唇を奪った。
    「はっぁ、ふっ、んー…っ、あっー…、」
    人を殺す時でさえ、こんな衝動に駆られることはなかった。
    女を抱くことなど、ただ溜まった性欲を吐き出すだけの行為に過ぎない。
    愛情とか恋情とか、そんなものは俺には宿っていない。
    だから兄のように3人の嫁など連れていなかった。
    思えば俺が父に反抗したのは、それだけだ。
    嫁を娶れと言う言葉だけは適当に交わし、そのうち天元が居なくなって、父はその事を忘れ、俺に任務を与え続けた。
    「ー…君は、誰だ?」
    生まれて初めて感じる渇きを満たすように、深く深く煉獄の唇を貪った。
    銀糸を引いて、荒い息遣いの先で離れた唇から、そっとその言葉が溢れる。
    「ー…俺は、」
    アイツの弟だと言ったら、お前は衝撃を受けるのか、或いは安堵するのか。
    それとも、アイツの代わりにするのかー…それもいい。
    アイツは、兄は、お前をどんな風に抱くのだろう。
    「忍びだ、廃業寸前の…、」
    両手を伸ばして抱き寄せる、手を滑らせると白いシャツが肩から滑り落ちて、無数の傷跡が残る素肌が露わになる。
    「そうか…ー、」
    煉獄の両手が、俺の首に回った。
    フワリと立ち昇るアイツの香りには、金木犀が混じっていた。
    「あっ、ー…んっ、ああ…っ!」
    吸い寄せられるように、傷だらけの白い肌に唇を寄せ、衝動に突き動かされるままその肌に手を滑らせた。
    渇いた喉が水を求め、そして貪るように。
    俺は黒い装束を脱ぎ捨てて、煉獄の肌に直接自分の肌で触れた。
    「はっぁ、あっん…っ!」
    洋袴を下ろして、直接そこに触れるとアイツの身体はビクンと大きく震える。
    「あっ、あっ、あっ、ー…ひっぁあっ!?」
    先走りに濡れるそこに手で触れるだけでは物足りなくて、頭を下げて、躊躇うことさえせずにそれを口に含む。
    「やっぁあっ!ー…だ、駄目だ…そ、そんな…っひっん!ああっ…!!」
    俺の口淫に、アイツは驚いたように身体を起こそうとした。
    それを両手で抑えつけて、床にその身体を押し付けた。
    「あっ!あっ、あっ、あっ、あうっ…ああっ!!あんっ…!も、もう…駄目だ、駄目ぇ…った、達し…っひっぁ!やっぁああー…っ!!」
    口に広がった精液さえ、全て飲み込んでしまいたいと思うほど、強く強く、全てが欲しいと思った。
    「はっ、はっぁ…はぁはぁ…ーんっ、」
    「ー…男と、したことは?」
    震える肘を立てて半身を起こした煉獄にそう尋ねると、アイツは俯いて首を横に振る。
    「抱かれたいと、思ったことはある…。でもその男には、妻がいる、から…、」
    嘘か真か、真意は解らない。
    確かなことは、俺とアイツを繋ぐのが、宇髄天元であることそれだけ。
    「俺はアンタと繋がりたい、ー…今ここで。」
    俺の言葉に、煉獄は肯定も否定もしなかった。
    ただ身体を横たえて、日輪の瞳で俺をじっと見上げている。
    白い足の間に身体を割り込ませて、そっと片手で頬を撫でると、アイツは瞳を閉じる。
    顎に手を添えて口を僅かに開かせて、唇を重ねる。
    「はっ、ふぅ…っんー…っ、」
    太腿に手を滑らせて、内側からそこを撫でて足を大きく開かせる。
    「あっん…!ああっ…!」
    蕾の周りを何度か撫でて、糊で滑らせた指をそこに押し込むと、細い腰がビクビクと痙攣する。
    「ひっ、はっぁ、はぁ…い、痛い…っ、」
    痛みに眉を寄せるその様は、この行為に慣れていないことを教えてくれた。
    その瞬間、言い様のない高揚感が身体を駆け巡った。
    いつだって俺の心を霧で覆っていた兄、天元の存在が頭の中でうっすらと消えた。
    「ー…な、何で、そんな嬉しそうな、顔を、するんだ…っ、」
    荒い息を吐き出しながら、アイツは不満げな表情でそう言った。
    「アンタ、ー…綺麗だな。」
    「あんっ!ああっ…!ー…き、君こそ、眼に異常があるんじゃないか…、」
    指を増やして、熱い内側を掻き混ぜように動かすと、煉獄は首筋まで赤く染めながら、嬌声の隙間でそんな悪態をついた。
    「挿れていい…?」
    アイツは両手で顔を隠しながら、聞くなと横を向いた。
    「ひっぁああっ…?!ああっん!あっ、あっ、あっ…ああっ!」
    グイと膝裏を抱えて自分の楔を、アイツの身体の内側に突き入れる。
    その瞬間が、人生最高の瞬間だと言ったら、煉獄はきっと怒るだろう。
    生身の人間に触れて、その命を、身体で感じる。
    ましてその相手は、他の人間にさえ光を与える、内側に炎を宿した男。
    「ひっ、あっ、やぁっ!ああっ!ー…あんっ!あっ、あっ、あっ、あう…っ!も、ま、って、また…またっ…ひぁあああっ!!」
    誰かと熱を分け合う激しさ、愛しさ、哀しさ、そういう全部をたった一度きりの契りで、お前は教えてくれた。


    「ー…愛してる、」


    その言葉を、生涯ただ一度きり囁いた。
    軍に入ろうと思ったのは、死に場所を求めていたからだと思う。
    俺には結局最期まで、兄の天元が生きることに拘るのか、理解が出来なかった。
    無限列車の事故と、恐らく鬼との戦闘で炎柱、煉獄杏寿郎が命を落としたことを耳にした。
    涙が溢れたのも、あの一度きりだった。
    話を聞かせてくれた寂れた蕎麦屋の主人が言った。
    「アンタ、泣いてるのか?親しかったのか、あの人と。」
    そう言われて初めて、俺は自分が泣いていることに気づいた。
    主人は黙って、かき揚げの添えられた蕎麦を出した。

    そして俺は死に場所を探すように戦場に行った。
    早く、1日でも早く、この人生を、アイツの居ないこの人生を終わらせたかった。
    終わらせたところで、煉獄が迎えに来てくれるわけでも、アイツと同じ場所に行けるわけでもないと分かっていたのに。
    それでももう一度行きたかった、アイツと過ごした紅葉が燃えるように色づくあの山に。
    その時はお前が望んで、だけど次の機会にと、笑って言った願いを叶えてやろう。

    「ー…君の名は、」
    「ー…俺の名は、」

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