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    なつとまと

    レオ司の字書き

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    なつとまと

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    あんスタ×戦国(学園)BASARAクロスオーバー
    ぶしきしにん部屋と蒼紅がコンビニで遭遇するお話
    *モブコンビニ店員視点
    *レオ司、ゆうしの、アド颯風味
    *喋り方のクセの渋滞
    *久しぶりに書いたので蒼紅の口調が迷子

    限定スイーツは残り10個ここは一見何の変哲もないコンビニ。でも色んな世界と繋がってる不思議なお店。二次元のゲームやアニメ、三次元のドラマからお客様がやってくる。
    私はそんなコンビニで働くみんなと同じ三次元に住む普通の女だ。店長は本人曰く神様だそうで、まさに神出鬼没って感じ。

    さて、早速お客様がやってきた。
    ――――――――――――
    青いブレザーにグレーのズボンという制服姿の高校生が3人。この3人は...ふむふむ。あんさんぶるスターズというアイドル育成ゲームのキャラクターたちなのか。赤髪に紫水晶の瞳の朱桜司くん、黄色のメッシュの入った紺色の髪にたんぽぽ色の瞳の仙石忍くん、そして紺色の髪にぶどう色の瞳の神崎颯馬くん。寮の同室ということは寝食を共にしているってことだから、なにか一緒に食べるものでも買いに来たのだろうか。
    「Marvelous...苦節10軒、ようやく見つけました!」
    「おぉ。これが朱桜の食べたがっていた限定すいーつとやらか。」
    「とっても美味しそうでござるな♪」
    「ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます、忍くん、神崎先輩。」
    「うむ。こうやって3人でこんびに巡り出来て我は楽しかったぞ。」
    「拙者も楽しかったでござる!」
    おお...3人とも個性豊かな喋り方。さすがアイドルと言ったところだろうか、容姿が整っているから違和感がない。
    司くんは限定スイーツを2つ手に取る。忍くんと颯馬くんは1つずつ。
    「朱桜くんは2つ買うでござるか?」
    「ええ。1つはレオさんに差し上げようかと思いまして。」
    「月永殿に。」
    忍くんと颯馬くんは顔を見合わせて、にっこりと微笑む。
    「お二人共なぜそんな生暖かい目を……。」
    「相変わらず仲がよろしいようで何よりである。」
    「あの、別にレオさんの喜ぶ姿が見たいからとかではなく、この前頂いたお土産のsweetsのお返しとしてですからね?」
    「そうかそうか。」
    司くんの顔が明らかに真っ赤になって、少し焦った様子。
    「お、お二人も買われないんですか?神崎先輩は乙狩先輩に、忍くんはゆうたくんに。」
    「へっ。え、ええとゆうたくんは辛いものが好きであるからな。こっちのピリ辛プチシューを買うでござる。」
    「わ、我はアドニス殿にこのけばぶ味からあげを。」
    2人が動揺しながら別の商品を手に取る。どうして他の人にも買って帰るだけでこんなにテンパってるんだろう。

    不思議に思っていると、ドアが開いて新たなお客様が入ってきた。
    「Great。ようやく見つけたぞ真田。」
    「おおっ。あれが政宗殿の食べたいと言っていた限定すいーつとやらでござるな!」
    新たなお客は学ラン姿の学生だ。片方は顔に眼帯を、もう片方は頭にハチマキ首に古銭っぽいものが6つ通ったものをつけている。
    「わっ。」
    「おっと、Sorry。おい、真田。走って他の客にぶつかってんじゃねぇぞ。」
    「申し訳ない。怪我はないでござるか?」
    「だ、大丈夫でござ…る。」
    「そうか。よかった。」
    忍くんはその2人をぽーっと頬を染めて見る。あ、端末に情報が入ってきた。どれどれ…学園BASARAっていう戦国BASARAの学園パロディに登場する伊達政宗くんと真田幸村くんね。
    「あ、あのっ。お2人も忍者に興味があるでござるか?」
    「忍者?」
    「おお、もしやそなたは忍びでござるか?某には佐助という忍びがおるのだ。」
    「ほ、本物の忍者でござるか?」
    「うむ。優秀な忍びであるな。何かと某の世話を焼いてくれているのだ。」
    「確かに真田は猿飛に頼ってばっかりだな。」
    「むっ。政宗殿こそ、片倉殿に世話をさせているではないか。」
    「Ah?オレとやり合う気か?。」
    「受けて立つでござる!」
    バチバチに火花を飛ばして対峙した2人をこれ大丈夫か?とハラハラしながら見守ってると、颯馬くんが二人の間に刀を出した。え、その刀真剣では銃刀法違反じゃ……。
    「御二方とも落ち着かれよ。ここは店の中である。万が一商品に傷がついたら御二方が弁償せねばならぬのだぞ。」
    いや、刀抜いてる君の方が危険だと思うよ?
    「……そうだな。アンタの言う通りだ。」
    「申し訳ない、御三方。」
    刀で諌められても驚かないなんてさすが戦国武将。これ他のお客さんだったら大事になってただろうな。
    「神崎先輩、お店の方も驚かれてるでしょうし、刀は……。」
    「そうであるな。さて、会計を済ませようぞ。」
    夢ノ咲組の3人がレジまでやってくる。
    「合計で2150円になります。」
    「私が払いますね。」
    「拙者の分は自分で払うでござるよ?」
    「いえ、今日は私がおふたりを連れ回してしまいましたし、お付き合いいただいたお礼ですから。」
    そう言って司くんはカードを出した。なにこの黒いカード。始めて見るんだけど。もしかしてブラックカードってやつうわぁ御曹司すっごい。カードリーダーにカードを挿してもらって決済。ちゃんと使えるのかブラックカード。
    ぺこりと会釈して3人ともお店から出ていく。

    「オレは小十郎と勝家の分も買うが真田はどうする。」
    「某も佐助とお館様の分も買うでござる!」
    「つーことは、6つだな。」
    次はあと6つ残ってた限定スイーツを手に真田くんと伊達くんがレジに来た。
    「合計で2400円です。」
    2人は1200円ずつ出して精算機に入れる。現金の受け渡しの必要が無くなったのホント便利だなぁ……。
    「ありがとうございました。」
    一瞬ピリついた空気はどこへやら、仲良さげに店から出ていく2人の背中を見つめながら、ポスターの限定スイーツの写真に販売終了のシールを貼っつける。数量限定で、在庫は彼らが買った分でちょうど終わりだった。しばらく人来なさそうだし、ホットスナックに値引きシール貼ってくか。
    レジに呼び出しボタンを置いてシールを取り出す。今日も個性的なお客様達だったなぁ。毎日どんなお客様が来るか楽しみで、仕事は多いけどそれも気にならないくらい充実してる。
    ここは不思議なコンビニ。ぜひ皆さんもお越しくださいね。
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    なつとまと

    PAST昨年の猫の日に投稿したものです。投稿した際のアカウントを削除しており、残っていないのでこちらで再掲させていただきます。
    *結婚しているレオ司
    *ギャグ風味
    *いずまこ、りつまおりつ、つむ夏要素あります。
    猫の日騒動チーンとオーブンが鳴り、扉を開けば漂っていた香ばしい匂いが強くなる。
    「うん。いい香りだねぇ。味も悪くなさそう。」
    見た目は独特だが、味は問題ないはず。残念ながら諸事情で味見は出来ないが…。
    「あの魔法使いから貰ったシロップと俺の作ったシロップが入ったお菓子。果たしてどうなるかな。」
    凛月は紅い瞳を光らせ、にんまりと笑った。

    「セナ!助けて!!スオ〜が猫になっちゃった!!」
    「は?」
    れおくんからそんな訳の分からない電話が来たのは早朝。ゆうくんを抱きしめて幸せな気分で寝ていたというのに、その時間をぶち壊された俺は当然怒ったわけで。
    「朝っぱらから変な電話掛けてこないで!!」
    電話先で喚く声を無視して通話をぶった切り、再び寝ようと布団に潜った時、ホールハンズの通知が鳴る。れおくんからだろうと無視しようかと思ったが、一応確認しておこうと開くと、そこには猫耳としっぽが生えて、見た目も幼くなったかさくんの写真が送られてきていた。
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