瀬多くんイメージカクテル感想
（お店は「大阪BAR Bluewood」さん）

上段：MONIN（モナン）
　　　ほんのり炭酸。
　　　アルコールも薄くほぼ味がしない。
　　　澄ました感じは転校してくる前の
　　　淡泊な彼を表現。

中段：MARIBU（マリブ）
　　　白っぽい部分。少しずつココナッツ風味。
　　　菜々子に関わることで変化していく
　　　瀬多くんの内面を表現。
　　　安定した味と甘さだがアルコールは強め。
　　　後輩に先輩風を吹かせている
　　　瀬多くんらしさがここに……。

下段：シロップ名称不明（真っ青な部分）
　　　レモンの風味と甘さが半々。
　　　底の方はガッツリアルコール。
　　　以下メモは途切れていますすいません

如何物食い　クーラーの効いた部屋で、菊は畳に寝転がったまま漫画を読んでいた。締め切った窓ガラスを通して蝉の声が聞こえている。この季節になると日中に出歩くのは自殺行為だとさえ思える。それは隣にいる彼も同じらしく、このところはゲームばかりやっている。今テレビ画面に映っているのは剣と魔法の中世ファンタジー世界。お決まりのジングルが響いて戦闘画面のBGMに切り替わると、アルフレッドが引きつった悲鳴を上げた。
「うわっ、Devil Fishだぞ！」
「――ああ、クラーケンですか。それには炎系がよく効きますよ」
　人間くらいは丸飲みにしてしまいそうな巨大なイカが、画面狭しとその脚をのたくらせている。それを見て、菊は以前から気になっていたことを思い出した。