玲太くんの宝物 今週はバッチリ頑張ったよね、玲太くんにも誉めてもらったし😃
ご機嫌で帰宅しようとしたら、校門前で玲太くんを見つけた。ついてる時はラッキーが続く、嬉しくってついニコニコしちゃう🎵
「玲太くん、お茶して行こうよ」と誘って、いつもの喫茶店でたくさんおしゃべりをして、
そろそろ帰る時間になった時、玲太くんに、課題の進捗を確認された。
「課題? 課題? 課題って何だっけ?」と、口にして唐突に思い出した、課題あった、月曜日提出の、……ロッカーの中だ…😢
完全に忘れちゃってた、どうしよう。
「…ったく、お前は。変なとこで抜けてるよな。この時間じゃもう施錠されてるだろうし。明日はワックスがけ業者が入るらしいから校舎立ち入り禁止だぞ。」
確かあの課題は再提出不可……。( ;∀;)
玲太くん助けて、と言いながら、ぎゅっと目をつぶり胸の前で手を組む、こうすると玲太くんはいつも本当に何とかしてくれちゃうから、お願いする時ついついやってしまう。甘やかされている私。
結局、玲太くんが課題プリントをエクセルで作ってくれることになった😃✌️
「俺が書き込む前ならコピー出来て楽だったんだけどな」と言いながら、玲太くんがパソコンで作業してくれている間、私は、ひま…じゃない、時間が余ってたので、ベッドの端に腰掛け、玲太くんのアルバムを見せてもらう。
小さい玲太くんと颯砂くん、それに私
運動会、夏祭り、お芋掘り、お遊戯会、どの写真にも私が写り込んでいて図々しくて、ちょっと恥ずかしい。
アルバムをめくる手が止まる。
あれ、これなんだろう、
アルバムに挟まれたピンク色の、封筒……?
いょうたくんえ
小さな子供の、字?
裏を見ると、同じ筆跡で、こなみなこ
これ、私?
「それっ、ダメだ」慌てたような玲太くんの声が聞こえ、手から丁寧に封筒を奪われ、気が付くと私の身体のうえに、玲太くんがいた。
私、もしかして玲太くんに押し倒されてる?
いつもみたいに笑って、冗談みたいにしてごまかそうとしても、玲太くんの瞳があまりにも真剣で、その揺れる瞳に吸い込まれそうになる。どうしよう……。そんな熱っぽく見つめられたら、私…。
そのまま、そっと目を閉じる…。
「目、つぶるなよ、そんなの……煽られる」ぎゅっと抱き締められ、耳元で囁かれる。小さく声が上がる。自分のその甘い声がちょっと恥ずかしい。
「これさ、幼稚園の頃のお前からの手紙…ずっと大事にしてたんだ。……中身はさ、ちゃんとそうなったら、見せてやる。」
中身は、見せてもらえなかったけど、小さい頃に私が書いた手紙を、今でも大切にしてくれているのが嬉しくて、手を玲太くんの背中に回した。……好きだなぁ……ホント、玲太くんが好き❤️
身体中が心臓みたい。
ドキドキすごい。
玲太くんもドキドキしてる。
ドキドキが重なり、もうどっちのドキドキの音なのか分からない……。
突然、玲太くんの身体が離れ、すぐに、私もベッドから引き起こされる。
「はい、もーダメでーす。お前はもう、本っ当に自覚してくれ。俺がしんどい。」
こんな感じになったとき、前は、玲太くん怒ってるのかな?とか心配したけど、最近はしない、だって多分、絶対、玲太くんは怒らないから。
「美奈子、プリント出来た。送るから帰るぞ」と言いながら送ってくれる玲太くんに、きっと今日も悪戯しちゃうかも。