Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    nekoruru_haya

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 20

    nekoruru_haya

    ☆quiet follow

    くわまつばれんたいん2023

    ##くわまつ

    ちょこより甘く2/14。
    朝から江のめんばあにちょこを配る松井を見掛けて、ああ、今日はばれんたいんだっけ、と気付く桑名。自分が貰う側にある可能性に微塵も気付かない桑名は、ちらちらと様子を伺う松井を知る由もない。
    昼を過ぎ夜になり、もう日付も変わろうとした深夜。松井が早寝の桑名を文字通り叩き起こして山吹色の小さな包みを鼻先に突き付ける。でも顔はそっぽ向き。
    「どうして欲しいと云わないんだっ」
    「ええ……」
    「もういい、これは僕が」
    「くれないの?」
    言葉に詰まる松井を覗き込んで目の前で手を広げる桑名。
    「一緒に食べよ?」
    「歯磨き済んでるし」
    明らかに渡す機会を逃して拗ねている。
    「じゃあ、歯磨きも一緒にしよ?」
    ぐぬぬ、と呻いて包みを押し付けた松井が最後の足掻きに桑名を一睨み。
    「早く開けて」
    「はあい」
    どけた掛け布団の代わりに懐に入った松井が桑名の胸を背もたれに座る。桑名は抱き締めるように前に回した手で包みを開けてちょこを摘まみ、「あーん」と松井の唇に触れた。そっと開いたまつの口にちょこを押し込むと、そのまま体を返して布団に押し倒し、自分の唇で塞いだ。
    「……ん、ふ」
    桑名の舌が松井の口腔内でちょこを融かして舐め取っていく。
    「甘いねえ」
    「……っ、びたーちょこだ!」
    「じゃあ、松井が甘いんだねえ」
    物足りなさそうに舌舐めずりする桑名にこのまま身を委ねるのかと思うと、確かに自分は甘いかもしれないと思う松井だった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💞💞💞❤❤❤💖❤💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    nekoruru_haya

    PROGRESSくわまつですが書き手以外誰も幸せにならない予定のお話の下書きというか荒書き。ちゃんとしてから後日支部に上げます。
    完結に向けてぼちぼち追記していきますので現状は途中経過の進捗見て見て構ってちゃんなので注意。
    .5や独自設定盛り込んでます。
    biotope歴史は大河の流れのようなもの。
    何れかのサーバーの何某という本丸の誰彼という刀剣男士がそう例えたと云う。果たして事実、そうなのだろう。世界が始まり時間が動き出したのを起点に歴史は流れ始め、時の政府が管理している現時点まで一筋の大きな河として流れ着き、この先へと恐らくは流れ続けていく。歴史の流れは大きく緩やかであった為、その道筋は逸れる事もましてや氾濫する事もなく、ただ過去から現在、そして未来へと流れていくものと思われていた。
    その時、までは。
    ある時、後に歴史修正主義者と呼ばれる未知の存在が現れた。彼等は過去から未来へと流れるだけだった時間を遡り、歴史という過去に起こった事実の改変を開始する。それは水面に小石を投げ入れて波紋を浮かべる程度で済むものから、巨大な岩で流れを堰止め、流れる方向自体を変えてしまうような改変となった。波紋程度であれば歴史という事実認識の強固さ故、自浄作用が働き、大勢に影響はない。だが、流れる方向が変わってしまえば今日までの道筋が違えてしまう。
    2031

    recommended works

    nekoruru_haya

    DONE現パロ、ナチュラルに同棲。細かい事は気にしない方へ。
    ちょっとだけ血が出ます。
    「僕に洗わせてくれないかな!」

     真っ新な碧空みたいにキラキラした目でそう言われたら、断る事なんて出来ないよねえ。



     事の発端は僕が右手に包帯をして帰ってきたところから。まあ、手のひらをざっくり切ってしまっただけなんだけれど。それを見た松井が何故か喜々として「お風呂はどうするんだい?」って訊くから、どうしようねえ、なんて悠長に返事をしてしまった訳だ。身体はともかく、頭を洗うのは片手では不便かもと一瞬でも浮かんでしまった自分を呪う。
     その結果が冒頭の一言。
     そして今、僕は非道い目に遭っていた。

     先ずは冷水を頭から被せられた。初夏の気候とは言え冷たいには違いない。松井が温度の調節をする間中、冷水と熱湯を交互に掛けられてある意味健康になれそう。そう言う意味では健康だから必要ないんだけれども。
     漸く頭を濡らし終わっていざシャンプーな訳だけど、ここでも一悶着。
    「待って、松井。それ松井のシャンプーでしょ」
    「そうだけど」
    「僕ので洗ってよ」
    「もう手に出してしまったし、これ髪がサラサラになって」
     松井の髪ならサラサラになっても構わないし、むしろその方が良いんだけれど、僕の髪が 1626