スモアディがイチャイチャしてるだけ夜が更け、静かな部屋にぼんやりとした間接照明だけが灯っている。スモーカーはデスクに座り、書類を整理していた。彼の背後ではアディオがソファに寝そべり、疲れたように目を閉じていた。
やがて、アディオがスモーカーに向かって手を伸ばし、小さく甘えた声を出す。
「なあ、スモーカー、 こっち来てくれよ…」
スモーカーはため息をつきつつも、すぐに手を止めて振り返った。
「何だ、今日は甘えただな?」
アディオは目を開けてニヤリと笑い、答えた。
「ははは、たまには、な?ほら、こっち来 いよ」
スモーカーは面倒くさそうに見せつつも、その実は彼を甘やかすのが嫌いじゃない。デスクを離れてソファの前に腰を下ろすと、アディオはすぐにスモーカーの胸に顔を埋め、腕を巻きつけた。
「ったく、手のかかる…」とスモーカーは言いつつも、アディオの背中を優しく撫で始めた。
アディオはスモーカーの胸に顔を押しつけながら、 うっとりとした表情を浮かべる。
「そう言っててもお前は言うこと聞いてくれるよな」
「まァ…お前にこうしてやれるのなんか、おれくらいだろうからな」スモーカーは静かに言い ながら、アディオの髪に手を入れ、優しく梳き始める。
アディオはその感触に目を細め、さらにスモーカーに身体を預ける。
「もっと…」
スモーカーはその言葉に、少し微笑みを浮かべた。 「もっとって… 今日は本当に甘えん坊だな」
「お前が甘やかすの上手いのが悪い」 アディオはそう言って目を閉じ、スモーカーの腕の中でさらにくつろいだ。
スモーカーはアディオの様子に、ふと胸が温かくなるのを感じた。こうして甘えられることは自分がアディオとって特別な存在になれたような気がしたからだ。彼の強がりや無骨な態度の裏には、こんなに柔らかい 一面があることを、スモーカーだけが知っている。しかし、アディオがこんな風に甘えられるのが自分だけである事に不安も感じていた。
「お前、そのうちおれが手放せなくなるぞ」と、スモーカーはあくまでも冗談めかして言う。
アディオは目を閉じたまま、静かに笑った。「ははは、今更だろ?もうとっくに、そうなってる」
その言葉に、スモーカーは一瞬胸が締めつけられるような感覚を覚えたが、ただアディオをさらにしっかりと抱きしめるだけだった 。彼の腕の中で、アディオは静かに眠りに落ちていった。
スモーカーはそんな彼の姿を見つめ、そっと頬にキスを落とす。アディオが何を要求してきてもスモーカーはきっと言うことを聞いてしまうのだろう、アディオの喜びは自分にとっての喜びでもあるのだか ら。