うちのちがねうちのちがねは鍛錬が好きでよくぶしさんと山行ったりしてる。
真面目で頑固。ちょっと天然なところある。
人見知り。皆んなと普通に喋れるけど、なかなか内を見せない。最近は脇差部屋では自由人してる。
ずおから突っ込まれる。
ひぜんと夜中のカップ麺仲間。

影の物語に固執してるというかそれこそが自分だと言ってるけど、影だからって自分の個を諦めてる。でもね、ほんとは海の底から飛び立ちたい飛べない鳥。
戦う時だけ自分自身の物語である武術を発揮できるから、戦うのは好き。守るために誰であろうと切り伏せる。

大切なものを守るためなら自分の命すら惜しまない。でも本当はその命自分のために使いたかった。あきらめてるけど、影が死ぬだけさって。やっぱり本当は自分が欲しい、悲しい子。

爪紅「ちょっと治金丸、来て」
「なんだい加州」
「今日近侍なんだけど主から、これ」
「青い…爪紅かい？」
「これ付けて買い出し行ってこいってさ。塗ったげる」
「あい？え？？オレはそういうのは…」
「…主、命」
「う…」


一緒に買い出しに出かけただい兄がやたらにこにこして手を繋いできた…。
恥ずかしかったよ、主……

（でも、ちょっと、嬉しい、かな）

プロット千代になる治金の話（パターン2

【こころのかけら、ひとつ、またひとつ】
【君が君であるその理由を】

千代「（体に力が入らない、これは、まずいか）」
誰かが覗き込んでくる
千代「（…治金丸？）」
治金「…だい兄、心配するな」
千代「（何を言っている、お前も酷い傷じゃないか）
千代「（お前だけでも生きのびろ）」
治金「心配するな、千代金丸は」
治金「オレが、ーーー」

暗転


千代目覚める、本丸手入れ部屋
菜切「千代金丸！気が付いたか！大丈夫か！？おかしい所無いか！？」
千代「菜切（なーちりー）…？俺は…生き…のびれたのか…？てっきり折れたかと…」
千代「…そうだ、治金丸は？かなりの傷を負っていた。もう手入れは済んだのか？」
菜切「…！…治金丸は…」

雨降り雨降り


朝から続いた雨が激しくなってきた。

歌仙「洗濯物が生乾きだよ。各自後は自室で干してくれ」

（だい兄とちい兄の分も預かろう。だい兄は出陣だしちい兄は厨で忙しい）

誰か「雨が酷くなってきましたね」
誰か「いち兄の出陣先も雨だと主様に聞きました」
誰か「風呂でも沸かしておくか」

（だい兄も一緒だ、濡れているのか）
（そこは寒くないか？ああ、冷たくても笑うのだろうな）

（オレが居ればだい兄の代わりに濡れてあげるのに）


部屋
（ちい兄のは大分乾いてるかな）
（さすがにだい兄のはまだ濡れている）

端っこに座り込む
（濡れて冷たい衣を着せたくないな）
（あの笑顔を水の中に沈めたくない）

（オレはあなたの影だ、冷たい水に沈むのも、苦しい思いをするのもオレが変わってあげるのに）