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    agnihni

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    agnihni

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    最後がメタで、神先生とナギと官三人とも死ぬバドエン。

    #94
    #神ナギ
    amaterasuOomikami
    #官ナギ

    ゆらゆらと盆に満ちたる水面は揺れて瀕死の傷で、正気をなくして街をさまようナギリ。腕の中には丸い物体。
    それは神在月先生の生首。
    二人で買い出しに出かけた路地裏で、リッパーに遭遇。そのままナギはコントロールを奪われて、神先生の首を絶ち落としてしまう。絶叫暴走の中でリッパーは倒すも、やった事は取り返しがつかない。生首を抱き上げて。
    『…まる?』
    それが、大事なものだという事だけは覚えている。当然返事はない。
    『そうかおまえはまるだったんだな』
    何日かはさまよって欲しいな。その場合、生首がどんどん腐敗してって(腐敗のレベルに至るか?)溶けかけた脳みそをヨーグルトだなって笑いながら食べるとか。もう〇と先生の区別ついてない。
    もちろん死体発見から↑A級対応の超緊急非常線が引かれる。
    で、官が見つけて、背後から声をかける。
    振り返る時に全身から血刃が出て、更に目玉も内側が貫かれてぎょろりと浮いて、まるでリッパー/官の描いた手配書のよう。だから官はそれが『辻田さん』だとは認識せぬままに。
    「辻斬りナギリ!貴様あ!」
    どちらの名前にも反応しない。もう自分が誰だかもわからない。
    それでも腕に抱いてる丸いものだけは守りたくて、パイルバンカーと正面衝突。相打ちになって官は殉職、ナギは塵に。
    もちろん官の遺体と先生の生首は、悲しみとともに回収されるけど。
    神在月先生の、残留思念だけが残る。(一瞬でやられたので、死んだ自覚がない)
    ネームやんなきゃとか締め切りがとかは徐々に消えていって、最後に残ったのは『描きたいなあ』という思いだけ。
    思いはぽつりぽつりと滴って、町に染み込む。
    町を支える大きな盆を、やがて満たす。
    ゆらゆらと揺れる水面は、月の光をモザイクのようにさざめかせる。
    描きたいという思いだけが、万華鏡のように水面を彩る。

    シンヨコ。
    そんな光が奥底から時折きらめく、まち。
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    😭😭❤😭❤👳😎😊
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    DONE狩人カンタロウ×狼ナギリの話。

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    もふもふパラダイス ナギリは森で一番強くて怖い狼だ。なのに、狩人であるカンタロウの番にされて小屋に閉じ込められてしまった。カンタロウは狼ではなく人間だ。狼だとバレたら、鉄砲で撃たれて殺されると思ったナギリは、辻頭巾と名乗って人間のふりをしていたのに、カンタロウにはあっさり狼だと見破られてしまった。
    けれど、狼だとバレてもカンタロウは銃で撃たなくて、ナギリをお嫁さん、番にしたいのだと求愛してきた。ナギリは森で、一人ぼっちの狼だったから、番が出来るなんて考えた事もなかった。カンタロウは毎日獲物を捕ってくる優秀で強い狩人だ。冬の間も暖かい小屋にナギリを招いてふかふかの巣も用意してくれた。カンタロウと一緒にいると、飢える事もないし、森では食べた事もないような甘いお菓子も沢山くれる。何より、怖がって誰も近寄って来なかったナギリをぎゅっと抱き締めてくれるので、ナギリは慣れない毛づくろいをカンタロウに返してやった。ぺろぺろ舐めてやると、カンタロウはナギリの頭や耳、しっぽを撫でてくれた。力の強い人間だが、撫で加減は中々悪くなかった。お風呂は嫌いだが、ブラッシングとやらは気持ちが良い。こんな強くて献身的な番は森の中の何処を探し回ってもいないだろう。つまり、ナギリは森で一番の番を手に入れたのだ。それはちょっと気分が良くなったので、行動範囲をカンタロウの巣の周りだけに限定されたのを守ってやっている。
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