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side 由衣
朝目が覚めて一番最初に映るのが大好きな人だなんて、とびきりの幸福だと思う。
敢ちゃんの恋人になることができて、一緒に過ごす時間が長くなった。職場も同じなのだから、これだけ一緒にいたらもしかしたら飽きてしまうんじゃ…なんて心配していたが、全くそんなことはなく、寧ろどんどん好きになっていく一方だった。
朝から晩まで一緒にいて、嬉しいことや楽しいこと、様々なことを共有できて、見たことない敢ちゃんを知ることができるのも嬉しかった。いつものワイルドな敢ちゃんもかっこ良くて大好きだけど、たまに見せる子どもっぽいところが可愛くて、好きなところがまた増えた。まだまだ知らない敢ちゃんがたくさんいたんだなぁと、1つ知る度に1つ好きが積み重なっていった。
1898