すやすや眠るダイ君と悶々とするポップその晩も、ダイとポップは二人でひとつのベッドに入り、他愛もない話をしていた。
年も近く、最初からこの冒険を共に歩んできた二人は、それが当たり前のように宿でも同じ部屋を充てがわれることが多い。
勿論それぞれにベッドの用意はあるのだが、旅の心細さと、また二人ともそこまで身体も大きくないことから、一緒のベッドに入るようになった。
多少の狭さはあっても、二人くっつき合って休めば心も身体も暖かい。
その為、その晩もいつものように共にベッドに入り、話をしていたのだが。
話をしているうち、やけに隣が静かなことにポップは気づいた。
「ありゃ……寝てる……」
いつの間にか隣のダイはすうすうと寝息を立てていた。
何の夢を見ているのか、寝ながらもごもごと口を動かす寝顔は幸せそうだ。
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