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    akujikidesu

    @akujikidesu
    猗窩煉が好き。受が好きすぎて頭がおかしくなってる攻×つれないけど包容力がある男前受が癖。
    つまり猗窩煉最高ってことです✨

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    akujikidesu

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    煉さんお誕生日おめでとうございます!
    こっそり考えていた人外パロ。座くんの激しい片思いです。
    赤いブーゲンビリアの花言葉は『あなたしか見えない』
    うっすらと煉さんに恋人がいた〜みたいな匂わせがありますが本当にうっすらなんで安心安全。

    #猗窩煉

    赤いブーゲンビリア「いい加減その花持ってくるの止めてくれないか」


     奴は今日もやって来て、いつも通り花を飾り出す。
     窓が無い真っ白な部屋にたくさん飾られている赤い、赤いブーゲンビリア。
     毎日毎日飽きもせず奴が持ってくるせいで俺はこの花が嫌いになってしまった。


    「それは無理だ。これは俺の気持ちだから」


     確か赤いブーゲンビリアの花言葉は………


    「なぁ、まだ気持ちは変わらないのか?」

     ヒヤリとした指先に触れられ鳥肌が立つ。


    「変わるわけがないだろう…っ」


     強制的に与えられる快楽も、愛の言葉も、増えていく赤いブーゲンビリアも、何もかもゾッとする。




    「…用が済んだのなら早く帰れ」
    「そうつれない事を言うな。ずっと…こうしていたい」


     熱を孕み弛緩した身体を這う奴の手が、俺をゆっくりと眠りに誘う。

     いっそこのまま…目覚めなければいいのに……




    「おやすみ…杏寿郎。また、明日」




    ーーーーーーーーーーーーーー

     何時だ…?夜か…?


     やけに喉が渇いて目が覚めた。


     外側から鍵が掛かった頑丈なドアとたくさん飾られている気が狂いそうなほど赤い、赤いブーゲンビリア。いつもと同じ光景。
     でも今日は、あの赤い色を見ていると更に喉の渇きが酷くなるような気がして気分が悪い。

     駄目だ…もうすぐ時間なのに。
     奴が来る前に治めないと…っ
     
     
     願いも虚しくガチャリ、と重いドアが開かれた。
     薄紅色の髪と月の様な瞳を持つ男。

    「あぁ、起きていたのか杏寿郎。具合はどうだ?」

     手には、血のように赤いブーゲンビリア。

    「ほら…見てくれ今日は一段と赤くて美しいだろ?杏寿郎の瞳みたいだ」


     嬉しそうに俺の顔を覗き込んでくる。
     早くこの男を何とかして追い払わなければ。


    「顔色が悪いなぁ。辛いのだろう?」

     男は微笑み「我慢なんてしなくていい」と杏寿郎の耳元で甘く囁いた。

    「うる…さい…っ黙れっ」


     駄目だ。
     今日は本当に駄目なんだ。
     一向に喉の渇きが収まらない。


    「俺は嬉しいぞ杏寿郎。ずっとこの時を待っていた」 


     やたら甘い声が頭に響いて気分が悪い。
     本当に気が狂いそうだ。

     頼む。止めろ…止めてくれ…っ


    「俺をお前と『同じ』にしてくれ…ほら、早く」


     男の晒された首筋に浮かぶ血管。
     甘やかな香り。杏寿郎は本能のまま、その首筋に唇を寄せてしまう。 


     あぁ、もう啜ってしまおうか?

     牙を突き立てて思うまま。
     そうすれば俺はこの渇きから開放される。

     だって喉が…  
     喉が酷く渇いて…
     仕方ないのだから……………


    「さぁ俺の血を吸え杏寿郎」

     幸せそうに目を細め、男は己の首元に顔を埋める杏寿郎の髪を優しく撫でた。

    「これでやっと永遠に杏寿郎を愛すことができる」
    「えい…えん…?」

     『永遠』その言葉で我に返り杏寿郎は力の入らない腕で男を拒絶し、睨みつける。

    「君の血なんて要らないっ」

    「誰が同族になどするものか!絶対に嫌だっ君と永遠を生きる…なん…て……っ」


     目の前が歪む。
     クラクラする。
     駄目…だ………

     意識が…遠のい…………て…い……



     遂に力尽き杏寿郎は気を失った。




    ーーーーーーーーーーーーーー

    「まったく…頑固だな」

     猗窩座は力が抜けた杏寿郎の身体を抱きしめ、愛おしそうに頬を撫でる。

    「でも、今日は惜しかった。そろそろ限界は近いなぁ」




     お前と一目会った時からもう駄目で。
     その瞳に、髪に、杏寿郎を形作る全てに一瞬で心を持っていかれた。

     だが、杏寿郎が選んだのは俺では無くて………


     嫌だ。何故?どうして?
     俺じゃない奴が杏寿郎の側にいるんだ?
     
     嫌だ。絶対に嫌だ。
     俺以外を見るな。
     俺以外と話すな。
     許さない。
     許さない。
     許さない。


     俺以外と永遠を生きようとするなんて絶対に許さない。




    「杏寿郎…続きはまた、明日」




     猗窩座は明日も杏寿郎の元へやって来る。
     プレゼントは血のように赤い、赤い、ブーゲンビリア。











    ●●●●●●●●●●●
    (人間の座くん×吸血鬼の煉さん)


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    kosho_karasi

    TRAINING転生猗窩煉のプロローグ。
    校正してないです。
    「家賃含む光熱費と食費は俺が賄うので、平日の家事全般は君が担当だ。休日は仕事に余裕があるから、俺も多少は手伝おう。ああ、性交渉についてだが……多くても週に二回で頼む。教員というのは基本的に朝が早いから毎晩は付き合えないんだ、可能ならしない方が有難いが、俺の条件を呑んでくれる限りはこちらも応える必要がある。甘んじて受け入れてやる」

     つらつらと、凛とした表情のままおくびもせず言葉を並べる男。金色の髪をハーフアップに束ね、少ない瞬きのまま俺に視線を向けている。
    男の名は、煉獄杏寿郎。俺――素山猗窩座の高校時代の恩師であり、「恋人」である男だ。

    「……なんだその顔は。家事の大半を任された事が不満なのか? その代わり金銭面はすべて俺が責任を負うと言っているだろう。君はまだ大学生なのだし、」
    「いやいや杏寿郎。俺が言いたいのはそういうことじゃない」
    「? じゃあなんだ、その鳩が豆鉄砲を食ったような顔は」
    「――あまりに色気がなさすぎると言っているんだよ杏寿郎!」

     マンションの一室に、俺の悲痛な叫び声がこだました。
     ここは杏寿郎が所有するマンションの一室。正しくは、煉獄家が代々持つ土地の 6585

    ほしいも

    DONEスイーツと猗窩煉
    ■現代パロディ、同棲
    「おかえり。」と声をかけた同居人の手には、白くて小ぶりな紙箱がぶら下がっていた。
    「…ケーキ?」
    「エクレア。」
    「シュークリームの長いやつか。」
    「そんなところだ。」
     同居人の猗窩座は甘党である。…と、思う。本人の口から、甘いものに目がないと宣言があった訳ではないが、度々こうしてケーキやシュークリーム、チョコレート菓子なんかを買って帰って来るのだ。コンビニに立ち寄ったときも、気が付いたらロールケーキやらどら焼きやら、目に付いた甘い菓子を買っているような気がする。なのできっと、彼は甘党に違いない。
     本日のお持ち帰りスイーツはエクレア。シュークリームと同じようなものかと思っていたが、チョコ掛けのお菓子だったので少しだけ得をした気分になる。夕飯を済ませた後、ストロベリーとミルクチョコレートとそれぞれ異なる味を半分ずつ分け合って食べた。こんな夜が週に一度か二度ある。専門店で買ってきた菓子のときも、コンビニで買ってきた菓子のときも。新商品を見かける度に勝って帰っているんだろうか。共に暮らすまで彼が甘いものを好むことは知らなかった、猗窩座の意外な一面のひとつだ。

    *

     社外での打ち合わせ 2130

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    MOURNING年末に書いたこたつでまったりする現パロ猗窩煉です。完結の予定がないけどみかん食う猗窩煉見て欲しいのでアップします。めちゃめちゃ中途半端に終わってます。年の暮れ、午後3時頃。ストーブで十分に温まった居間の中央に置かれたこたつに、2人は向かい合って座っていた。

    年末の特番をぼんやりと眺めながら、特に内容の無い会話を繰り返して時が過ぎて行く。時折微睡んでは意識を取り戻して、またテレビを眺める。

    そんな穏やかで何気ない日常が何よりの非日常だった。だからこそ、こうして時間を消費してしまうことがどこか惜しくも感じる。

    何か仕掛けてやりたくて、猗窩座は突然こたつから這い出て立ち上がった。
    杏寿郎は相変わらずテレビで流れているお笑い番組に時々ふふ、と笑い声を漏らしながら眠そうに目をこすっていた。

    動かないとわかると、この場で仕掛けてやるしかなくなる。杏寿郎が座って潜り込んでいる横にわざわざ並んで座った。

    「……何をしてるんだ」

    「何がだ」

    欠伸をひとつしながら、狭い、と身を寄せるが、それを好機とばかりに体をねじ込んで居座る。

    「……なんでこっちに来るんだ」

    「この方が温い」

    そう言いながら、ぴたりと身を寄せ合う形で同じ位置に納まる。足元だけでなく、密着したところから広がるお互いの温もりで全身が温かくなってくる。

    しばらくはそう 1817