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    akujikidesu

    @akujikidesu
    猗窩煉が好き。受が好きすぎて頭がおかしくなってる攻×つれないけど包容力がある男前受が癖。
    つまり猗窩煉最高ってことです✨

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    akujikidesu

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    猗窩煉ワンドロ
    お題「ひなたぼっこ」「苺」「いっぱい」
    現パロ 高校生(同級生)二人とも前世の記憶ありますたぶん。

    煉杏さんに夢中な座くん×食べ物に夢中な煉杏さん
    座くんがせっせと食べ物を貢いでアタック中。まだ付き合えてません。

    #猗窩煉

    いっぱい食べるお前に夢中 美味しさの秘訣は愛と下心。
     さぁ今日は何を作ろうか?



    「なぁ知ってるか杏寿郎?意中の相手に手料理を食べさせたがる奴の心理」
    「知らん」


     天気のいい週末。
     公園で陽だまりの暖かさを感じながら俺が作った苺大福を頬張る杏寿郎。

     何て愛おしい。何て幸せなんだ。


    「手料理を食べさせることで身も心も自分だけのものにしたい。凄まじい愛と執着の表れなんだそうだ」

    「俺その気持ち痛い程わかるんだ。この苺大福も杏寿郎の血となり肉となり…たまらんなぁほら、もっと一緒に食べよう」 

     己の手料理が煉獄を形造る一部になるのだと。猗窩座は蕩けきってだらしない顔で幸福と苺大福を味わっていた。


    「猗窩座…」
    「ん?どうした杏寿……っ」

     煉獄の悩ましげな声と柔らかな唇。


     何だ。今、何が起こった?
     確か名前を呼ばれてそれから杏寿郎の顔が近付い…………。

     そうか!夢だ夢だなこれは。
     ハハっ目を開けたまま寝るなんて器用だな俺。
     しかも最高に良い夢じゃないか。
     感触まで感じるなんて……感触?


    「ん…っ猗窩座?」

     不思議そうに小首を傾げた煉獄の唇はしっとりと濡れている。夢などでは無かった。

    「きょ…っきょうじゅろ…っっ」


     杏寿郎が俺にキスを。
     嘘だろうまさか…遂にこの想いが報われる時がっ!?
     雨の日も風の日も、愛と下心を込めた手料理を貢いできて本当に良かった。


     猗窩座の目頭が熱くなる。

    「きょ、杏寿郎…っ♡」 
    「猗窩座……君、唇にあんこが付いていたぞ」 
    「………………………あん…こ?」
    「うむ!もったいない」
    「あんこ。あんこかぁ〜ハハっ…デスヨネ」


     あんこが唇にな、うん。そうだよなそうじゃないと杏寿郎が俺にキスなんてしてくれる訳が無い。
     なるほどこれがラッキースケベってやつか。

     くそっ!それならば鬼のように苺大福を食らって唇だけじゃなく顔中あんこだらけにしたら杏寿郎はもっとキスしてくれるのでは?
     この際ラッキースケベだろうが何だろうが満喫してやる!!


     猗窩座はやけくそになり苺大福を鷲掴んだ。そして貪ろうとしたその時。

    「猗窩座…俺は食べ物を無駄にするような奴は嫌いだ」
    「………デスヨネ」

     疚しい気持ちが表情に出すぎていたのだ。
     それに気付いた煉獄の冷たい眼差しと声に猗窩座は竦んでしまう。

     今、猗窩座に許されるのは大人しく苺大福を食べることだけである。

    「ほら、もっと一緒に食べるのだろう?」
    「……デスヨネ」
    「ふふっ何か君は…苺大福に似てるな。そうしていると共食いしてるみたいで可愛らしいぞ」

     それは、それは無邪気な可愛らしい笑顔。
     そんな眩しい笑顔で苺大福をパクっと頬張る煉獄に猗窩座はクラクラしてしまった。


     いや、似てるか?とか共食いってかわいいのか?とかそんなことはどうでもいい。

     杏寿郎……可愛らしいのはお前だっっ!
     くそっ俺はそんなお前にメロメロなんだよぉぉぉ!!!



    「杏寿郎!明日は何が食べたい?」
    「スイートポテト」
    「了解っ♡」



     さぁ戦いの火蓋は切られた。
     次の決戦はスイートポテト。


     猗窩座の手料理には煉獄への愛と下心がそれはもういっぱい、いっぱい詰まっているーーーー。




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    ほしいも

    DONE朝食と猗窩煉
    ■現代パロディ、同棲
    真四角のキューブ型をした食パンにパン切り用のナイフを入れる。細かい山型にカットの入ったナイフをのこぎりのように細かく押し引きすると、柔らかな食パンを潰さずに二つに切り分けることが出来る。恋人の猗窩座と二人で暮らす部屋を選ぶとき、互いの職場と実家から程よく近く、それでも近すぎない事が第一条件だった。その次の条件は、朝早く立ち寄れるパン屋があること。趣味のジョギングの帰りに立ち寄る事が出来ると少しだけ気分が上がるし、恋人が夜勤帰りに買い食いが出来れば、不寝番が少しでも楽しくなるのではないかと思って提案をした。間取りや収納、築年数なんかは二の次で、二人で生活が営めるなら部屋は何処でも構わなかった。

     この小振りな正方形の食パンは、部屋を決める一助を担った竈門ベーカリーに立ち寄った際に必ず買う品物だった。贅沢食パンと銘打たれたこのパンは、一斤売りをしている山型食パンよりも小さいうえに割高だ。それでも、小麦の香りやほのかに広がる甘みがあり、気に入っている。半分に切ると、だいたい四つ切の食パンと同じ程度の厚さになるのでそれをオーブントースターの中に並べる。恋人の見立てで揃えられた調理器具は、門外 2290

    tknk_bl

    MOURNING年末に書いたこたつでまったりする現パロ猗窩煉です。完結の予定がないけどみかん食う猗窩煉見て欲しいのでアップします。めちゃめちゃ中途半端に終わってます。年の暮れ、午後3時頃。ストーブで十分に温まった居間の中央に置かれたこたつに、2人は向かい合って座っていた。

    年末の特番をぼんやりと眺めながら、特に内容の無い会話を繰り返して時が過ぎて行く。時折微睡んでは意識を取り戻して、またテレビを眺める。

    そんな穏やかで何気ない日常が何よりの非日常だった。だからこそ、こうして時間を消費してしまうことがどこか惜しくも感じる。

    何か仕掛けてやりたくて、猗窩座は突然こたつから這い出て立ち上がった。
    杏寿郎は相変わらずテレビで流れているお笑い番組に時々ふふ、と笑い声を漏らしながら眠そうに目をこすっていた。

    動かないとわかると、この場で仕掛けてやるしかなくなる。杏寿郎が座って潜り込んでいる横にわざわざ並んで座った。

    「……何をしてるんだ」

    「何がだ」

    欠伸をひとつしながら、狭い、と身を寄せるが、それを好機とばかりに体をねじ込んで居座る。

    「……なんでこっちに来るんだ」

    「この方が温い」

    そう言いながら、ぴたりと身を寄せ合う形で同じ位置に納まる。足元だけでなく、密着したところから広がるお互いの温もりで全身が温かくなってくる。

    しばらくはそう 1817