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    nohenzi

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    アイスキャンディを食べるイチャイチャ現パロ傭占♀

    ※女体化

    #二次創作
    secondaryCreation
    #第腐人格
    IDV Yaoi
    #傭占
    commissioner

    Ice Lolly 家族の夏季休暇に合わせて休日を取る同僚が多いこの時期、俺は随分久方ぶりに遅番を任されていた。度重なるトラブルで結局は夜勤の連中と肩を並べ仕事に励むこととなったのだが、本来なら俺も遅番から上がったら休日を迎える筈であった。
     まあこんなこともある、大事を回避できて良かった──そう自身に言い聞かせながらロッカールームで十数時間ぶりに制服を脱ぐ。
     今日一日を同様に休日にしていた同居している恋人、イライには連絡済みだ。
     迎えに行くと言った彼女へは大丈夫だと返したが、心配だからと押し切られて、職場で待ち合わせをすることになっている。朝一のバスで来て、俺が職場まで来た車を運転してくれるそうだ。度重なる出動で頭も身体も重たい今となっては、正直頼んでよかったと思う。
     ロッカールームから出て鉢合わせた、同じく遅番から緊急事態で居残った同僚が売店へ行くところだと言うので、丁度良い、スナックでも買うかと一緒に向かう。
     彼女も夫が迎えに来るそうだ。

    「全く心配症で困る」
    「本当にな」

     困るなんて言いつつも、彼女の顔は満更でも無さそうだ。気持ちはよく分かる。

    「ナワーブ、鼻の下伸びてるよ」

     咄嗟に鼻下に手を伸ばした俺を彼女が笑った。
     二人で頑張った自分へのご褒美に、外の暑さに似合いのアイスキャンディを買う。駐車場が見えるエントランスのベンチで迎えを待つこととした。
     雑談をしながら、この国でお馴染みのカラフルに捻じれたアイスキャンディの冷たさを楽しんでいれば、彼女の夫よりも先にイライが来たのがガラス越しに見えた。愛しい恋人の姿に、疲れていた心が浮上する。

    「来た」
    「あら、あの女性?」
    「ああ。じゃあ、お先に」
    「ハーイ。お疲れ」
    「お疲れ様」

     同僚に挨拶をし、ガラス戸を開け外に出る。朝だというのに珍しくジリリと熱を感じる日だ。予想を超える暑さに思わず眉を顰めた。
     イライの方へ手を上げる。手を振ってくるイライに、車を駐車している方向を指さし合流に向かった。炎天下に溶ける残ったアイスはスティックから舐め切ってしまう。

    「お疲れ様! 大変だったね。大丈夫?」
    「ん、まあな。何とかなったし」
    「そっか、なら良かった」

     車の陰で、イライの唇を食む。柔らかなそれに癒されながら、ヌルリと舌を侵入させると、ライム、レモン、パイナップル、ストロベリーに浸された味蕾にもう一つ、イライの味が混じる。

    「ん、ふふ、甘い」
    「アイス食べてたからな」
    「見てた」

     イライが俺の背と腰に手を周し撫でる。労わるその手つきにソワついた。
     ありがたく車のキーを渡し、助手席に座る。

    「すまんな、今日の予定」
    「ううん、仕方ないよ。ゆっくり休んで」

     運転席に座り、眉を心配そうに下げながら笑うイライに、自分に落ち度がある訳では無いが罪悪感を覚える。本来なら今日は二人で外出──デートの予定だった。

    「また元気な時にね」

     チュッと俺の額にキスをするイライがエンジンを掛ける。

    「寝てていいよ。着いたら起こすから」
    「わるい……」

     ずっと緊張が続いていた身体と脳が、安心できる声に急激な眠気を訴えてきた。

    「──ワーブ……──ルト」

     イライの声に、切れかけた意識を何とか浮上させようとする。

    「寝ちゃった? シートベルト締めなきゃダメだよ」

     イライが俺の身体の上に乗り出すのを見た気がした。
    「そうだな」、そう返したつもりだったが声は出なかったように思う。




     ウトウトとしながら助手席から這いずり出て、「シャワーは起きた後だね」なんてイライに苦笑されながらベッドに転がり込んだのは覚えている。
     泥のように眠っていたようで、アフタヌーンティーの時間にイライから声を掛けられるまで、全く起きなかった。モゾモゾと今度はベッドから這い出てシャワーを浴び、漸く少し目を覚ます。明日は日勤のため、体内時計を戻さないといけない。

    「おはよう」
    「おはよう……」
    「お腹空いたでしょ? 軽くお茶にしよう」

     ダイニングテーブルに並べられたハムサンドイッチとキューコンバーサンドイッチは、どちらも薄いブレッドがこんがりと焼かれていた。
     今日はまだアイスキャンディしか収めていない腹がキュルルと喜ぶ。
     カップになみなみと注がれる琥珀は、彼女が厳選してくれたデカフェの紅茶だろう。
     自身の両頬を片手で掴み、だらしなくふにゃりと緩みそうになる表情筋を誤魔化した。

    「夕食の材料ないよな?買い出し行くか」
    「さっき少しだけど買い物したから大丈夫だよ」
    「サンキュ。じゃあ明日帰りに買い足しておく」

     ゆっくりお茶をして、次の休日はどうしようか?なんて話しながら、家の中のことを二人で片付けているとあっという間に夜だ。
     夕食も食べ終わり、スマホを弄りながら肘掛けを背もたれにソファにしなだれていると、風呂から上がったイライが冷凍庫を開けた後にこちらへ来る。
     イライも座るなら、とソファを占領していた身体を正そうとしたが、イライは俺の伸ばされた脚と脚の間に身体を滑り込ませた。俺の片脚を膝の上に乗せ、もう片脚をソファの背もたれと自分の腰の間に追いやる。フワフワで心地良いイライの尻が内膝に当たっている。

    「……」

     息子をチラリと確認するが、まだバレない程度だ。
     イライが冷凍庫から出したアイスキャンディーをパクリと咥える。我慢だ息子。
     ──夏の風呂上りだからと、シャツのボタンを外し過ぎじゃないか? 
     俺しか居ないからいいが。もう寝るだけなのだし、指摘はしない。指摘してボタンを閉められたら勿体ない、とかそんな考えではない。
    「鼻の下伸びてるよ」という同僚の声が脳内で反芻された。

    「食べる?」
    「貰う」

     イライがカラフルなアイスキャンディを示すのに、そう返す。
     そういえば、昨日時点では冷凍庫に甘味は無かったと思う。俺が寝ている間に買って来たのだろうか。
     上体を起こそうとすると、イライが俺の肩を押して、再度ソファの肘掛けにもたれかけさせる。

    「おい?」

     ジッとこちらを見るイライは、少し大きめにアイスキャンディを齧り、そのままアイスキャンディではなく顔を俺に近付けた。

    「!」

     口の中に、イライが齧ったアイスキャンディが送られる。菓子の甘い香りと、風呂上がりのソープの香りが混じり、鼻孔を刺激する。
     ──お誘い……? イライの珍しく──本当に珍しく意図的な挑発に睡眠に向かっていた心身が高揚する。
     イライの舌が驚いて逃げないように、俺も努めてゆっくりと舌を動かす。
     逸らないよう、しかし逃がさないようにイライの腰を掴むと、掌に滲んだ汗がシャツに吸い込まれた。
     俺の口に甘い欠片を押し入れ収めると、ペロペロと餌を食べるように口内を舐め回される。自分の口を皿にアイスキャンディを食べられているみたいだ。
     やがて冷たさが溶けきり、舌が温度を取り戻して熱くなる。
     唇を離せば、イライは顔を赤くして俯いている。

    「っ、イライ……」

     意識の外で上がる口角で、期待の乗った声で呼ぶ。
     視線を上げたイライが、上体をこちらに向け、じっと見つめてきた。

    「……」

     徐ろに、イライが残ったアイスをシャツから露わになっていた胸の谷間に差し込む。

    「!? いっ、らい!?」
    「食べるんでしょ? 早く食べて? 溶けちゃうよ……」

     温い肌に触れたアイスキャンディが急激に溶け出す。濡れる谷間に喉が鳴った。
     緩むアイスキャンディからイライが棒を取る。
     ──夢か? 疲れ過ぎて妄想を幻視してしまっているのか? そう言えば最近欲求不満だったかもしれない……? いや、一昨日もこの腰を抱いたな。
     衝撃で動けないでいると、ずいっと胸が顔前に迫って来た。そのまま口に谷間を押し付けられる。

    「っ……」

     イライが俺の頭を抱き抱えるように撫でる。頬がムニュリとした柔らかさに包まれた。鼻先にはアイスキャンディが埋まっている。

    「っ……!っ……!」
    「冷たい……」

     頭上から呟きが降ってきた。
     掴んでいる腰とはアンバランスにふくよかな胸が、イライの呼吸に合わせて上下している。

    「イア、」

     名前を呼ぼうとしたが、柔肉が口を詰まらせる。拍子に舌に甘い汁が流れ込んできて、明日も仕事だなんて思考は溶けた。
     腰を控えめに掴んでいた手を離し、イライの脇の下に腕を通しガッチリと痩躯をホールドし直す。
     ハアッハアッと犬のように喘ぎながら、溶けるアイスキャンディをジュルジュル啜った。

    「ふっ……あ……!」

     イライの鼻にかかった声に煽られた勢いで彼女を押し倒し、顔がベタつく不快感にも構わず白い谷間を舐め続ける。

    「んっ……ぅんっ……」

     抑え切れていない悩まし気な艶声は耳で楽しみながら、滑らかな肌に舌をベッタリと這わせ、ヂュウウッと吸い付いた。胸骨を感じる谷の底まで、しっかりと堪能する。
     ──人工的なフルーツの味が消えたところで、ハッと我に返った。

    「……お誘いってことでいいんだよな?」

     イライのシャツの裾から手を脇腹に這わせつつ確認する。自分の興奮の息が止まず、煩い。
     ハァハァと息を切らせるイライに、屹立した息子を押し付けると、ピクンッと彼女の身体が跳ねた。

    「っ……私も君とアイスを一緒に食べたかっただけだよ」

     頬を上気させながら悪戯っぽい笑みで返される。
     ライム、レモン、パイナップル、ストロベリー、イライ。
     漸くこのアイスキャンディが、俺が昼間食べていたものと同じものだと思い当たる。

    「……嫉妬させたようで悪かったな?」

    「見てた」。そう言ったイライはどんな表情をしていた? どんな声色だった? 
     向けられた独占欲に、心臓がムズムズする。
     きっと誰かとアイスキャンディを食べる度に、俺はこの擽ったい嫉妬を思い出すんだろう。

    「……外で思い出したらどうすんだ」
    「ふふっ」

     イライは口元に大きく弧を描くだけだ。

    「一緒にシャワー浴び直すか」
    「うん……」


     この後はシャワーを浴びて──
     ──何とまあ「疲れているんだから寝なきゃ駄目だよ」と寝かしつけられたことも含め、夏の度に思い出すのだろう。
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