H(E)ROの設定のための覚え書き「何で秀彦が好きかって? だってあいつ可愛いじゃん。分かんない? いいよ分かんなくてさ」
「そりゃナツのことは好きだよ。カッコいいし面白いしさ。でも恋愛感情じゃない…多分」
「嫌がられて? ないよ、ない。本気で嫌がってたら俺だってちょっかいかけないって」
「困るけど…さ。フツーに好きだから、いや、スゲー好きだから困ってる。からかってんじゃないんだろうなって分かるから困ってる」
「秀彦がこっち向いてくれるのを待ってる訳、俺は。落ちるとか落ちないとか、そんなの関係ないんだ。好きだったら単純にこっちを向いてほしいもんだろ?」
「俺に彼女ができたらナツは引くのかなって考えるけど、きっとそうはならないんだろうな。ナツに他のやつができるまで、きっとこのまま変わらないと思う」
「こんなに可愛いって思うやつが他にいないんだから、このままだよ」
「ナツに他のやつができたら…俺はどう思うんだろな? 寂しい、かな? いややや、違うよそこは? 違うはずだよな?」
「もしさ、秀彦がこっち向かなくても、一生忘れられない男としてあいつの中に食い込めたら俺の勝ち」
「…認めたくないけどナツは憧れとか羨望の対象だから、そんなやつにしょっちゅう口説かれたこと、将来会わなくなったとしても忘れられないよな」
「可愛いよ…ほんとに可愛い」
「チクショウ、何であんなにカッコいいんだ。そうじゃなかったらこんな困らないのに」
「でもあいつ、困るって言いながら、俺のバイクの後ろに乗るし、メシ食べに来いって言ったら来るんだよ。俺のこと好きな証拠じゃない?」
「遠出しようぜって誘われるのも、メシ食いに来いって言われるのも魅力的なんだよなあ…。スゲー楽しいしスゲー美味いんだもん。俺、餌付けされてる?」
「こっち向かない割にはスキンシップしてくるから、隙ありってキスはするよね。何回か唇奪ってやってる。ほっぺにキスは結構してるな」
「俺…ファーストキスの相手がナツなんだよ。何度もされてる。ベロチューはまだだけどさ…それもいつされるか分かんない…怖いわー」
「はぁー…抱きたい」
「ナツが俺を性的対象として見てるのは、俺も男だから分かるんだよな。…襲われたらどうしよう? 怖いよね、多分俺がされる方だし」