長男が眠るまでまだ弟たちが幼い頃、三男の甘えたに付き添ってる長男
おとぎ話の様な話をしながら、三男の背中を優しく撫でる
寝かしつけた後に部屋を出ると枕をもって待っている次男
「どうしたの?」と聞いても、無言で首を横に振るだけで、長男の服をギュッと握りしめる
それにふっと笑って
「ねぇ、ピート。兄ちゃん一人で寝るのが怖いんだ。一緒に寝てくれない?」
とお願いすると嬉しそうに頷く次男
次男と三男を寝かしつけた静かな夜になれば、一人で勉強を始める長男
それを見計らったかのように電話がかかる
「やあ、ぴーたー」
「ハィ、はりー。良い子は寝る時間だよ」
「そうか。なら俺達は共犯か?」
とかぐだぐだと話し始めるんだけど、ハリーの声で段々眠くなってくる長男に
「そら、良い子は寝る時間だ」
と茶化すハリー
「……僕のセリフだよ」
そうしておやすみの挨拶を交して、長男はようやく眠りにつく