🕷三兄弟(次×長)+hr「生まれ変わっても兄さんと兄弟にはなりたくないな」
って自虐的に笑って吐き捨てる次男は性癖
「生まれ変わっても僕は兄さんの弟だよ」
って満点天使スマイルで長男の手をギュッと握る三男は策略
「素直になれないなら、僕兄ちゃんに負ける気しないよ」
なんて言って飛び出す三男はいる
そんな次男のアプローチにどこか嬉しい気持ちと
ただならぬ焦りもあり「僕は君の兄なんだ」って叫んでしまう長男
「僕は弟になんてなりたくなかった」
と酷く傷付いた表情で長男の腕を思い切り握りしめてしまう次男
額と額が薄く触れるぐらいの近距離で見つめ合うブルーとヘーゼルが交わる事はない
長男を兄として否定してしまってから家に帰らなくなる次男はいるし、めっきり元気の無くなった長男から「大丈夫だよ」って自分にも言い聞かせる様な弱々しい励ましに泣きそうになる三男もいる
夜中に長男も探し回るけど先に三男が次男を見つけて「……何してるの、兄ちゃん」って激おこに“ムズムズ”する次男
次男が家出して探しても探しても見つからず
「僕達は兄弟だから」
って夜中にすっかり静まり返った自分たちの住む家を眼下にビルの天辺で1人立ち尽くすも、耐えきれなくなって踵を返し、荒々しく摩天楼をスウィングする長男
そういう夜はハリーの家に勝手に忍び込んでソファで蹲ってる
「どうした、そんなに縮こまって。これから一緒に夜の空でも駆けるか?」
「……ぼくはもう寝てるから」
なんてそっぽ向けば、やれやれと長男の腹部分に空いたソファの隙間に腰掛けそのまま覆いかぶさり
「じゃあ勝手にさせてもらうぞ」
なんて強気に言ってみるも
「……はりー」
なんて泣きそうに縋るような目で見られたらどうしようもなくなってしまい
今にも零れそうな目を閉じさせようと瞼にキスをすれば
「……早く寝ろ」
とゆっくりと部屋を去るハリー