「先輩、来月の2日はどれくらいまでご実家で過ごされます?」
サギョウはポチポチとスマホの予定表を操作しながら自分を抱き枕のように抱える半田に問いかける
来たる7月2日は自身の恋人であるこの男、半田桃の誕生日なのだ
付き合って初めての誕生日、先日の自分の誕生日を盛大に祝ってくれた恋人に、同じクオリティまでとはいかずともお返しがしたいのだ
むじむじとサギョウのつむじをいじくっていた半田はサギョウの問いかけに一瞬またたきをした後、パァっと表情を明るくした
「う、うむ!おかあさんが折角ならとケーキを用意してくれるらしくてな!いつも日付を越えたあたりの午前時間に食べる予定だ。朝出勤したら退勤後に予定はない」
「…なら、その時間は僕が貰っちゃってもいいかんじですか?」
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