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    Shsyamo🐟

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    雨の話2本収録
    ❤️‍🩹💚雨宿り
    💛💜Rainy Wedding(お題主 はるの様)

    Happy Rainy Day─ 雨宿り ─

    ザアアァ。
    だんだんとひどくなる雨粒。

    「屋根の下にいてよかったですね」
    「あぁ。」

    光ノとリアスは、公園の屋根付きベンチに腰掛けていた。
    二人で散歩をしていたところ、雨が降るよ、とスマホのお天気アプリがお知らせしてくれた。
    まだ家まではしばらく距離があったため、雨に降られる前に屋根のあるところまで避難したのだった。

    最初はポツポツと降り始めた雨も、いつの間にか本降りになっていた。

    会話も雨で若干聞き取りづらく、自然と距離が近くなる。


    「あ、少し弱くなってきましたね」
    「・・・また降ってきたんじゃね」
    「空も明るいですから、あと少しで止みますよ」

    んー、と腰掛けながら伸びをする光ノ。
    それをジッと横で見つめるリアス。

    「・・・なんですか、じっと見て。」
    「いや、べつに。あ、止んだんじゃね?」
    「そうですね、そろそろ行きますか。」

    リアスが先にベンチから立ち上がる。
    続いて立ち上がろうとすると、彼がくるりと振り返る。

    そのまま重なる唇。

    「へへ、驚いてやんの。」

    悪戯に笑う顔は、雲が晴れた太陽の光で輝いていた。





    ─ Rainy Wedding ─

    「綺麗なチューリップ!」
    「たくさん咲いてるね。」

    シュウとルカは二人でチューリップ園に来ていた。
    二人の周りには、色とりどりのチューリップが綺麗に花を咲かせていた。

    平日なのもあり、客は周りには見当たらず。
    それをいい事に手を繋いで身を寄せる二人。

    「へへ、ルカとデートうれしいな」
    「POG!俺も嬉しい!シュウかわいい!」
    「ふふ、ありがと、ルカもかっこいいよ」
    ニコリと微笑み合う。

    広い敷地を歩いていると、ポツリと顔に水がかかる。
    「あれ?雨?」
    「ん?空は明るいけど・・・あ、ホントだ。」

    唐突な天気雨。
    きっとすぐ止むだろうが、雨粒は大きく強い。
    周りには雨宿りができるような建物はなかった。

    「屋根もないし、止むまで濡れちゃうけど仕方ないよね、ルカ・・・」
    シュウがふとルカを振り向くと、さっと頭に何かがかけられる。
    シュウの顔周りの雨が止む。
    「風邪引いたら困るでしょ。これ被って」
    それはルカが羽織っていた白いジャケット。

    それを脱いだことによって薄いTシャツ一枚になった彼の筋肉質な上半身が晒される。
    君のほうが風邪ひきそうだしその格好は自分の目に悪い、と思ったが、彼の優しさをありがたくもらっておいた。

    「ありがとう、ルカ。」
    目の前の愛おしい彼に視線を合わせると、何故か頬を染めるルカ。
    「どうしたの?」
    「・・・なんか、結婚式みたい。」
    「え?」
    「白いヴェールに包まれた、お嫁さん!」
    その言葉に、シュウの顔もボッと赤くなる。

    「─シュウ、結婚しよ?」

    真剣なルカの眼差し。
    雨が滴る顔もセクシーで、シュウの心拍数は上がるばかり。
    シュウの顔には雨がかかってないはずだが、頬に流れる水を感じる。

    「・・・はい。」

    静かに口づけを交わす二人の空には、大きな虹が架かっていた。


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