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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

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    強い🦊が見たくて書きました。名無しモブがいます。👹に愛されて、自信のつけた無敵🦊

    哀れなヤツカツンカツンと俺が歩く音だけが響く。それに怯えたように後ずさりする男は、自称ヴォックスの1番の信者らしい。

    事の発端は、1通の手紙からだった。中には大量の俺が黒く塗りつぶされた、ヴォックスとの写真。一筆箋には“あの方に近づくな”と、ご丁寧に新聞の切り貼りで作られたメッセージ。付き合う前の俺だったら怯えていたかもしれないが、残念ながら俺はあいつの愛を知ったんだ。表情を変えずに手紙に入っていたもの全てを、細かくバラバラにする。こんもりと山になったものをまとめて袋に入れて、ゴミ箱に放り投げる。放物線を描いてスポンと入ったのを確認したら、おれの頭の中からはその手紙のことは消え去っていた。

    特に変わらずヴォックスと会い、食事を共にし、夜を一緒に過ごす俺が気に食わなかったのか手紙は毎日届いた。メッセージも段々と過激さを増し、最新のものには“別れなければお前の仲間まで殺す”とまで書かれている。仲間とはおそらくルカやシュウ、アイクのことだろう。馬鹿なやつだ。彼らに手を出せば、お前が心酔しているヴォックスが怒り狂うこと間違いないというのに。かと言って彼らに手を出すと言われ、俺も許せるわけはない。だから、直々に俺が会ってあげようじゃないか。

    奴が手紙を入れるのは朝5時。普段は空っぽの郵便受けに、奴への招待状を入れておく。朝郵便受けを確認すれば、いつもの手紙はあるが招待状は無くなっていた。きっと奴が持っている。見えすいた誘いだから頭の回る奴なら来ないだろう。しかしルカ達に手を出すなんて言い放つ阿呆は、きっと来る。待ち合わせ時間は明日の21時。どんな奴が来るのか、想像しながら俺はくっくっと笑ってしまった。

    そして約束の時間。イライラとした様子を隠しもせず立っていたのは、エリートそうなメガネをかけた男。まぁ誘いに乗っている時点で、真のエリートじゃなくいけど。
    「やぁ、待った?」
    まるで友人に話しかけるように声をかければ、男は血走った目をこちらに向けた。
    「あの方の隣に不相応にもいるのをやめろ」
    主張は相変わらずらしい。やれやれと首を振れば、相手の怒りが高まっていくのを感じる。
    「僕は本気だ!」
    そう言うと、ご丁寧にサバイバルナイフを取り出した。
    「ふーん。刺せるもんなら刺してみろよ」
    俺の言葉に顔を真っ赤にさせた奴は、キェーっと奇声をあげ俺に向かって走ってきた。

    カラーン

    男の手にあったナイフは、地面に落ちた。俺のした事は簡単で、走ってきた男の手目がけて蹴りを入れただけ。ズブの素人だから何も考えずに突っ込んだんだろうけど、生憎こちらは場数が違う。探偵として働く中で危険な目に遭遇したことは数え切れない。じゃなきゃマフィアのボスなんかと平然と付き合えないだろう。ルカはいい奴だけど、ちゃんとボスしてるし。まさか反撃されると思ってなかったのか呆然とした顔で俺を見る男。哀れなやつだ。
    「なぁ、お前俺に勝てると思ってんの?」
    丁寧にケアしたミルクティー色の髪に、スキンケアを怠らない故の白い肌。指先はヴォックスと揃いの黒のマニキュアで彩ってある。服だって彼と並んでもおかしくないように気をつかい、仕事だって順調だ。何もしないでヴォックスの気をひけるほど、彼は安い男じゃない。
    「俺はね、お前が好きで好きでたまらないヴォックス・アクマに愛されてんだよ」
    「あいつがメロメロになっちゃうくらい、俺は魅力たっぷりな訳。分かる?」
    「アンタがどんだけあいつを思っても、あいつはアンタを見ないよ。俺を見てるから」
    優しい俺は1歩ずつ哀れなヤツに近づきながら、真実を教えてやる。男はガクガクと震えながら後退するが、残念ながらその先は行き止まり。ガンッと音を立て男の顔スレスレに蹴りをお見舞いしてやる。
    「アイツらに手を出してみろ?死んだ方がマシなレベルの地獄を味わわせてやるよ」
    醜く泣きながら失禁した男に、急激に興味が冷めていく。そのまま男を放置して、帰途に着く。あの様子じゃもう2度とこちらに関われないだろう。まあ明日にはこの世からいなくなってるかもしれないが。何故ならヴォックスは、俺が脅迫の手紙を貰っていることを知っているから。俺がキチンと挨拶するまで手を出さないと約束させたが、その後はミスタは彼に何も言っていない。あの優しく恐ろしい鬼は、自分の愛するものに手を出されるのを酷く嫌う。今の恋人であるミスタだけでなく、家族同然のルカ、アイク、シュウに手を出すことを仄めかした男が生きることを恐らく許さないだろう。ああ、可哀想に。でも1つ彼にとって幸せなことは、奴が心底惚れている男自ら殺してくれることだろう。いつか死ぬ時は、ヴォックスに殺されたいななんて考えながらウキウキと愛しい彼が待つであろう家に向かった。
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    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996

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