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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
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    Lei

    DOODLE👹に指輪を投げつける🦊の話
    指輪机の上に置かれた、指輪の入った箱。勢いで買ってしまったこれを、一体全体どうしたらいいのか。名探偵であるはずの自分でさえ分からない、この難問。捨てるには高すぎて、渡そうとした相手に渡すには正気に戻ってしまった。
    「何で俺はこれを買っちゃたの!????馬鹿なのか!?」
    頭を抱えながら、これを買った時を思い出す。

    ぶらぶらと洋服を買った帰り道。普段は目にも止まらない、高級アクセサリー店。それに目が行ってしまったのは、何故だろう。もしかしたらヴォックスとの交際が5年目を迎え、彼との“これから”を考えるようになったからかもしれない。普通のカップルなら結婚も視野に入っているであろう期間。しかし俺たちは“普通”のカップルじゃない。男同士ってこともそうだけど、何よりヴォックスは400年生きる鬼だ。俺が寿命を迎えても、彼はその後もずっと生きるのだろう。そう考えれば、俺と過ごす時間は彼の中ではちっぽけなものに過ぎない。そんな俺が彼を一時でも縛り付けるのは、いけないことだろう。それでも、5年という月日を彼に愛されてしまった俺は、彼を縛り付けてしまいたいという身分不相応な願いを抱いてしまっている。フラフラと入ったそこは、幸せそうなカップルでいっぱいだった。
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    Lei

    DOODLE先天性女体化🦊の🦁🦊
    学パロです。目指せ少女漫画で書きました。
    初恋「ミスタ!」
    朗らかにこちらを見て笑う彼は、まるで太陽のようだ。ああ、自分には眩しすぎるなと思いながらも彼の手を拒むことの出来ない自分はイカロスと同じだ。いつか自分も彼の熱にやられて羽をもがれて死ぬのだけれど、その時くらい彼の顔を曇らせることが出来たらいいな。

    学校1番の人気者のルカと仲良くなったのは、本当に偶然だった。たまたま同じクラスで、たまたま隣の席になっただけ。明るい彼は、にこやかに話しかけてくれた。彼のおかげで人見知りだったはずの私も、普通に喋ることが出来た。
    そうやって話をしていく中で、同じゲームをしているのが分かった。夜に通話をつなぎながらやるゲームをやることになって、学校では見られないルカの1面を知ることが出来た。案外生活リズムが子供のような彼が寝落ちしてしまうことがよくあり、スースーと聞こえる彼の健やかな寝息に何だか母性が刺激されていく。そうして一緒に過ごしていけば、自然と彼の事を好きになっていた。でもきっと、彼にとって私は仲のいい友人の1人に過ぎない。彼はいつも友人たちに囲まれていて、その中には魅力的な女の子がいっぱいいる。別に今以上を求めるつもりはない。でも、どうかこの時間だけは続けばいいのになと思っている。
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    Lei

    DOODLEきっと👹のエプロン姿が好きな🦊はいるはず
    ある朝の一幕朝ふと目が覚めて横を見ると、一緒に夜を共にしたはずの男は隣にいなかった。カチャカチャと寝室の外から物音がするから、きっと朝食を作っているのだろう。彼の作る食事は頬が落ちるほど美味しいのは知っている。だけど、彼の腕の中で目を覚ましたかったとすっかり欲張りになってしまった自分がいる。まだ寝たかったけれど、2人用のベッドに1人で寝なおすのは寂しくて適当にそこらへんにほおってあったシャツを身につける。
    そおっと物音を立てずに寝室から出れば、上機嫌に歌いながら料理をするヴォックスの姿があった。彼もTシャツにスエットと格好つけた普段からは想像できないほどにゆるい恰好。その上につけられているのは、同棲を始めた日に自分が贈った黒のエプロンだった。料理についてはヴォックスに頼りきりになってしまうことが分かっていたので、せめてもと購入したエプロン。黒のシンプルなデザインだが、大きめのポケットや厚手の生地など使い勝手の良さそうなものを選んだ。思っていたより彼は喜んでくれて、ちょっとしたことでも着用している。自分が贈ったものを身につけながら料理をする彼を見るのは、実に満足感を得られて楽しみの1つだ。今もこっそりとリビングに入って、料理をする彼を見る。ベッドにいなかったことは、この光景で帳消しにしてやろう。
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    Lei

    MOURNING死ネタ(🦊死んでるので👹だけ)
    Lemon聞きながら書きました
    独白ミスタが死んだ。少し危険くらいの難易度だったはずの依頼で、腹部に銃弾を受けて死んだ。鬼のヴォックスにとってはそれくらい大したことないが、ただの人間のミスタにとってはそれは致命的だった。彼は最後に自分に電話をかけようとしたところでこと切れたらしい。彼の死に際に立ち会うこともできず、警察からの連絡でそれを知ったヴォックスはそれを現実と受け止めることが出来なかった。警察署の霊安室で、ただの死体と成り果てた彼を見た時、ヴォックスは慟哭するのを止めることが出来なかった。ミスタは死体となっても綺麗なままだった。血の気を失い青白い顔。瞼が閉じられ、美しい空色の瞳が現れることは二度とない。ヴォックスの体を突き抜ける、自分の身が張り裂けてしまいそうなほどの悲壮感と喪失感。そっと頬を撫でてやっても、彼はえへと喜びをあらわにしながら笑うことはもう無い。指先から伝わってくる冷たさが、彼の死を鮮明に伝えてくる。そっとキスをしても、手を握っても彼は戻ってくることはない。無駄とは分かっていても、心のどこかで何するんだよと彼が起きてくるんじゃないかと期待してしまうのだ。
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    Lei

    DOODLE強い🦊が見たくて書きました。名無しモブがいます。👹に愛されて、自信のつけた無敵🦊
    哀れなヤツカツンカツンと俺が歩く音だけが響く。それに怯えたように後ずさりする男は、自称ヴォックスの1番の信者らしい。

    事の発端は、1通の手紙からだった。中には大量の俺が黒く塗りつぶされた、ヴォックスとの写真。一筆箋には“あの方に近づくな”と、ご丁寧に新聞の切り貼りで作られたメッセージ。付き合う前の俺だったら怯えていたかもしれないが、残念ながら俺はあいつの愛を知ったんだ。表情を変えずに手紙に入っていたもの全てを、細かくバラバラにする。こんもりと山になったものをまとめて袋に入れて、ゴミ箱に放り投げる。放物線を描いてスポンと入ったのを確認したら、おれの頭の中からはその手紙のことは消え去っていた。

    特に変わらずヴォックスと会い、食事を共にし、夜を一緒に過ごす俺が気に食わなかったのか手紙は毎日届いた。メッセージも段々と過激さを増し、最新のものには“別れなければお前の仲間まで殺す”とまで書かれている。仲間とはおそらくルカやシュウ、アイクのことだろう。馬鹿なやつだ。彼らに手を出せば、お前が心酔しているヴォックスが怒り狂うこと間違いないというのに。かと言って彼らに手を出すと言われ、俺も許せるわけはない。だから、直々に俺が会ってあげようじゃないか。
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    Lei

    DOODLE疲れ果てたミスタがソファで寝落ちし、それを見つけるLuxiemメンバーの話
    (5人同棲時空)
    疲れを癒すにはその日は本当についていなかった。やってくる依頼全てが面倒なもので、依頼者も癖がありすぎる人だけであった。それでも必死に解決しクタクタになって帰ろうとしたら、目の前で最後の電車は走り去ってしまう。しょうがないからタクシーを捕まえようとしたら、財布の有り金が心もとなさ過ぎたのを思い出した。仕方なくとぼとぼ歩いて帰宅しようとしたが、ミスタの事務所から5人で住んでいる家はまぁまぁの距離があった。こんな時間でなければ、ヴォックスとかルカに車で迎えに来てと頼むところだ。ついてないなと思いながら歩き続け、家に着いたころにはすっかり疲れ果ててしまった。深夜4時。夜更かしネットジャンキーのシュウでさえ、ベッドですやすやと寝ている時間。一応ただいまと声をかけるものの、1階の電気は消され家全体が静寂に包まれていた。シャワーも浴びたいし、服も着替えなくてはいけない。でも肉体的にも精神的にも疲れが限界で、ちょっとだけだからと自分に言い聞かせてリビングのソファに倒れこんだ。ふかふかのソファは疲れた体には、まるで天国のように感じられあっという間に睡魔がやってくる。瞼が自動で下がってきて、思考がどんどん眠気に浸食される。皆が起きる前に部屋に行かなきゃと思いながら、意識を手放した。
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    Lei

    DOODLE海のナニカを魅せてしまった🦊の話
    👹🦊、👟🦊未満
    ナニカ“おいで……おいで………”
    男のような、女のような、年を取っているような、子供のような、よく分からない声が俺をずっと呼んでいる。朝も昼も夜も気づけばずっと呼ばれているし、寝ている時なんて夢の中でずっと叫んでいる。そんな声のせいで、最近はずっと不眠気味だ。こんな現象が始まったのは、とある依頼からだった。依頼自体は大したことないんだけど、依頼人が海沿いの崖に家を構えていた。その家に行ってから、ずっと変な声が俺のことを呼んでいる。きっとシュウやヴォックスに頼めば、解決に向かうのかもしれないけど2人とも忙しそうだからなかなか相談出来ていなかった。声以外何も支障はないしほっとこうと思っていた。

    その日は満月だった。俺を呼ぶ声はいつもよりうるさく、辟易していた。なのに俺は頭のどこかで、“あそこに行かなきゃ”って思ったしまった。着替えようとクローゼットに手をかけたときにハッとした。あそこってどこ?俺はどこに行こうとした?息をのむ。やばい、俺おかしくなってる。怖くなって、急いで寝室に行き布団にくるまる。外に出ようとする体を、布団をキツく巻くことで抑える。頭の声は一層強くなり、おいでではなく来いに変わってる。うるさくて、どうにかなってしまいそうだ。こんなことなら、相談しておけば良かったと思いつつ。俺は無理やり意識を落とすことにした。
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    Lei

    MOURNINGなんだか終わりがしまらなかった、👟🦊
    おっさんにセクハラされる🦊とそれを目撃してしまった👟
    激情あ、やばい。本能的に察してしまった。ことの発端は、とある依頼だった。妻の浮気調査。解決のために、依頼人の奥さんがよく利用しているというホテルに潜入したんだ。そしたらなぜか、酔ったキモい太ったおっさんに絡まれた。ブクブクに太りきった手に腰を抱かれたかと思うと、尻を鷲掴みにされ揉みしだかれる。ぞわぞわと身の毛がよだち、手を引きはがそうとした瞬間だった。
    「ミスタ?」
    大好きなシュウの声が聞こえたのだ。声のした方に顔を向けた瞬間、俺は後悔した。シュウが怒ってる。最近依頼が立て込んでいたせいで、一緒に住んでいてもシュウとろくに顔を合わせられていなかった。久しぶりに顔を合わせたかと思えば、恋人がおっさんに尻を揉まれていたなんてシュウが怒るのも無理はない。ただ1つ言わせてもらえるならば、好きで揉ませているわけではない。今だって、手を振り払おうと必死におっさんの手を引きはがそうとしているんだから。シュウは無言でツカツカと歩み寄ると、おっさんの手を乱暴に引きはがした。おっさんは怒りだしたがシュウはそれを完全に無視し俺の手を引っ張って歩き出した。
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