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    Lei

    @PkjLei

    妄想や幻覚を捏造たっぷりで書いてます

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    Lei

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    死ネタな🦁🦊

    苦いキス「ねぇ、これ何」
    そういって差し出されたのは、俺が隠していたはずの煙草だった。医者からも、ルカからも煙草を止めるように言われて、ちゃんと止めるつもりだった。でも自分1人では抱えきれない言葉にはしがたい気持ちを抑えるために、こっそりと吸っていた。煙草を吸っている間だけは、その気持ちを忘れられるような気がして止めよう止めようと思ってはいるものの煙草を捨てることが出来なかった。
    「ねぇ、ミスタ?どうして」
    真剣な眼差しで見つめられれば、俺はもうごめんと謝ることしか出来なかった。
    「それは何に対しての謝罪?」
    何に対してかな。俺もよく分かってないんだよな。医者とルカとの約束を破ってしまったことに対してなのか、煙草を止められなかったことか、それともルカを置いて死んでいってしまうことに対してか。結局謝罪の理由は分からなくて、もう一度ごめんと謝れば病室内には静寂が訪れてしまった。

    「ルカ‥‥」
    心配そうにこちらを見つめる3人に、ちょっと出てくるねと言ってぶらりと歩く。今日はミスタの葬式だった。医者の余命とは案外正確な物で、ちょうど余命宣告された1ヶ月後に彼はこの世から旅立った。スッと彼の瞳から光が消えた瞬間、一生涯つきまとうであろう孤独感を感じた。
    ミスタの葬式は、彼を慕う人たちでいっぱいだった。皆泣いていて、生前の彼との思い出話が会場であふれていた。そんな中で、ただ1人自分だけが浮いているようで。耐えられずに、1人外に出た。今日はミスタの嫌う雲一つない晴れ空で、太陽の眩しさで目がくらむ。
    目的地などなしに歩けば、公園にたどり着いた。ベンチに腰掛けて、胸ポケットからミスタから没収した煙草を取り出す。火をつけた煙草に口をつければ、有害物だらけの煙が肺を満たす。独特の苦みで思い出すのは、幸せだったミスタとの日々。彼はこの煙草が好きだった。煙草を吸った後のミスタとのキスは苦くて、眉をしかめた俺にミスタは子供だなと笑っていた。そんな彼を黙らせるために、更に深いキスをしかけていた。それに困ったように笑う彼が好きで、苦いけれど煙草のあとのキスが好きだった。
    なじみのある苦みに、思わず煙草の箱をぐしゃと握りつぶしてしまう。
    「み、すた…」
    もうこの世にはいない彼の名前を呼ぶ。彼とずっと一緒にいるのだと、無条件にそう思ってしまった。病気が分かった時も、余命宣告された時も、彼の変わらない様子に嘘なんじゃないかと思ってしまっていたんだ。病気という、自分の持てる力ではどうしようもできないモノはいとも簡単に自分から愛するミスタを奪い去っていた。ああ、自分のすべてを投げ出して構わないから、彼が戻ってこないかと願わずにはいられない。
    煙草はすっかり短くなってしまって、地面に落とし靴ですりつぶす。空の煙草の箱はすっかり潰してしまっていた。何をするでもなく、そのままベンチに座り続ける。気づいたら降り始めていた雨は、当分止みそうにない。
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    Lei

    DOODLE🦊の方が一枚上手な🦁🦊
    傾国ミスタ・リアスという男は自己評価が低い。様々な才能に溢れているのに、仲間たちやリスナーからの褒め言葉をちっとも受け取ろうとしないそんな男だ。しかし厄介なことにミスタは、ミスタ・リアスという外見が性的な意味で惹きつけるということだけは理解しているのであった。
    天使の輪が光つややかなミルクティーブロンドの髪に、白く真珠のように透き通った肌、空をそのまま落とし込んだような瞳、つんとした綺麗な形の唇は艶々と魅惑的である。彼はこの外見が人々を魅了することは理解している。それを活用することが特にうまい。それが本当に厄介なのだ。今自分が置かれている状況がいい例だ。
    「ねぇ、ルカ?俺と良いことしようよ」
    どこでミスタのスイッチが入ったのかは分からないが、今自分はミスタに誘惑されていた。ツーっとミスタの細く長い指が怪しく俺の太ももをなぞる。こそばゆい感触に背筋がぞくぞくするが、顔に出ないように必死に堪える。何をするんだと非難を込めて睨んでも、ミスタはただ微笑むだけだ。そして今の彼のほほえみはそれだけで、男をうんと頷かせてしまうくらいの力があった。だがしかし、ここで頷けばマフィアのボスとして、1人の男としての沽券に関わる。嫌だと首を振れば、駄々をこねる子供をなだめすかすような目で見られた。
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    Lei

    DOODLE🖊が死んだ後の👹の話(👹🖊)
    またいつか出会うまでアイクが死んでから何もする気が起きなかった。2人で暮らしていた家は、片づけもせずそのままの状態だった。アイクはいないのに、アイクのいた痕跡だけが残る家は寂しくて静かだった。そんな2人が暮らした家で、1人で何もせずに過ごす。リビングのソファーでただ座って1日過ごす。埃がつもりはじめているのは分かっていたけれど指一本動かす気にはなれなかった。このままではいけないことくらい、400年以上も生きた自分には分かっていた。しかし愛するものを失った衝撃は、自分を惰性でしか生きられなくした。

    そんな消えない喪失感を抱えたまま過ごしていたある日のこと、死んだはずのアイクから手紙が届いた。ピンポーンと呼び鈴が鳴り、アイク・イーヴランド様からのお手紙ですという配達員の声にソファから慌てて立ち上がった。そうやって受け取った封筒の中には綺麗だけど少し癖のあるアイクの字で“ちゃんとご飯を食べなさい”と書いてある一筆箋が入っていた。最初は意味が分からなかった。だけどアイクが言うならしょうがないなと思って、久しぶりに料理をした。食材を買いに、近くのスーパーに買い物に行った。そうして作ったのはアイクが好きだったハンバーガー。パンは出来合いの物だが、パティはちゃんと作った。アイクが死んでから、人外であることをいいことに食事を取っていなかった。久しぶりの食事は美味しかったが、それでも一緒に食べる相手がいないことに胸が痛んだ。
    1996

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