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    エリンギ猫

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    エリンギ猫

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    いつものドムサブです。
    #ディルガイ

    リハビリ柔らかな紙を指先で撫でながら、綺麗に羅列された活字をゆっくりと目で追う。言葉を咀嚼して味わい、自分なりの落とし所を見つけて嚥下する。そうしてゆっくりゆっくりと読み進めていくディルックの肩に、そっと乗せられる愛おしい重み。
    視線を上げて滑らかな髪へ頬をよせる。

    「読み終わった?」

    「……まだ」

    膝の上に置かれた本の間から、ガイアのお気に入りの栞が顔を出している。しかしもう読むつもりは無いのか、その本もすぐに横へ寄せられてしまう。
    ちらりちらりと伺うようにディルックを見上げる星屑の瞳に、首を傾げて見せれば、ガイアが迷うように右へ左へと視線を彷徨わせる。

    「……まだ、読むだろ」

    ぽつりと呟かれた言葉にディルックは目を瞬かせて、すぐに口元を緩める。疲れたのかと思ったが、どうやら違ったらしい。
    開いていた本をそっと閉じ、横に置いて、ガイアの髪を優しく掻き混ぜる。本を読んでいるディルックを邪魔しないようにと、控えめに乗せられていた頭が、ゆっくりと体重を預けてくる。
    艶やかな髪を撫で、頬を辿り、首へ嵌められたCollarを指先で引く。驚きに息を呑むガイアの唇にかぷりと噛み付いて、角度を変えながら啄むように口付けを繰り返し、強請るように差し出される舌先へ小さく吸い付いて、ゆっくりと互いの舌を擦り合わせる。

    甘やかな吐息を洩らすガイアの身体を抱き寄せて、ベッドへゆっくりと押し倒す。そっと唇を離し、 ベッドの上で瞳を溶かしているガイアの横へ寝転んで、すっかり力の抜けた身体を抱きしめた。

    「……ん、ぅ」

    暖かな腕の中で、ガイアがディルックの胸に額を押し当てて、甘えようと束ねられた赤毛を柔らかく掴む。収まりの良い場所を探してモゾモゾと動くガイアの髪を撫でていれば、すかさず脚が絡められる。
    そうして、どうやら納得がいったらしく、ディルックにぎゅうと抱き着いて、ようやく甘え始める。

    「でぃるっく」

    「うん?」

    ディルックに返事をして貰えるのが嬉しくてガイアがくふくふと声を洩らして笑い、額を強く押し付けながら、口付けを強請ってディルックの首筋へ甘く噛み付く。
    頭の天辺から瞼、頬、鼻の頭へと口付けて、ふにゃりと蕩ける星を覗き込む。

    「かわいいね」

    「……うるさい」

    ディルックがふわりと微笑んで見せれば、ガイアは不貞腐れたように唇を尖らせて、顔を見せまいとディルックの胸に再度顔を埋めてしまう。強がりの照れ隠しだと分かっているから、尚も擦り寄ってくるガイアの身体をぎゅうぎゅうと抱き締めて、可愛らしいつむじへ何度も口付けを落とす。

    「ふふ、かわいい。……だいすきだよ」

    ガイアのさらりとした髪へ頬を擦り寄せ、溢れる想いのまま言葉を口にする。自分でも呆れる程、甘やかな声が零れ落ちたと思う。格好がつかないと思うが、ガイアが嬉しそうにディルックの髪を掴む手に力を込めるから、もう一度同じ言葉を贈ってクスクスと笑みを零す。
    ガイアのことを笑っている訳では無いけれど、勘違いしてしまったらしいガイアが不貞腐れたような声で、それでも「……おれも」と返事をしてくれる。

    それが擽ったくて、幸せで、ガイアの褐色肌を彩るCollarを指先で撫でながら、甘えたなパートナーの身体を強く抱きしめた。
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