甘えたな君と珍しいことに目覚ましがなる前に瞼が開いて、いつものもう一度目を閉じて眠りに戻りたいという気分もない。
何回か見たことのある天井を見て今の状況を改めて把握する。

そうだ、昨日はヴォックスとサシで飲んでそのまま二人で寝てしまったのだ。
隣を見るといつもは自分より早く起きて朝食なりコーヒーなり紅茶なりを忙しなく準備するコイツが警戒心の欠片もなく寝ている。

相変わらず顔は整っているなぁと寝顔を眺めて、たまには俺が淹れてやるかという気分になった。

ベッドのスプリングに手を埋めて、ゆっくり立ち上がった瞬間何かに服を引っ張られる感覚。

｢……どこ行くんだ｣
｢お、まえ。起きてたのか？今日は気分がいいからお前はまだ寝てていいぞ｣

【Shuca】《舞》(完)出身自Yamino男爵家的Shu，從未接受過正式的禮儀訓練。

但自從他被父母送進Kaneshiro公爵家當二少爺的護衛兼侍從，幸運地被有著一頭燦爛金髮的男孩視為朋友，總是被對方拉著同進同出，這也讓隨侍在一旁的Shu，能夠在Luca上課時安靜地在角落一起聽課。

當然，作為男爵的Shu光是站在牆角聽課就有違規矩，但他的二少爺從未因為階級排斥過他，反倒堅持讓Shu留在能夠聽到導師講課的地方。他們經常在課後背著宅邸裡的僕人們，偷偷地在Luca房間裡一起複習，那之中也包含了社交舞。

雖然體能比不上二少爺，但舞技的部分Shu卻意外地比Luca好一些。

在Luca的成年禮兼繼承儀式上，他雖然被心儀的二少爺邀舞，但在貴族眾目睽睽下，Shu只能輕輕地將手搭在對方腰間，頂著宛如針扎似的目光，讓自己僵硬得像是訓練中的騎士，挪動步伐。