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    32honeymoon

    @32honeymoongwt

    ◇gw:t KK✕暁人至上主義者
    ◆書くものは癖が強めなものが多いので要注意。
    ◇中の人は30over↑
    ◆主に夜中に書いてあげるスタイル
    ◇リクエストとか感想とかめちゃくちゃ喜びます。もちろん読んでくださるだけでも感謝🙏
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    32honeymoon

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    7月度ワンライ◆お題:浴衣と花火
    今回も参加させていただきました!でも結局2時間かかってしまったので
    本来の意図からは失敗です・・・ゴメンナシャイ
    お決まりの二心同体軸ED後世界です。
    なんとかえろは阻止しましたがこの後のえろは書こうと思えば書けます!
    続き書けー!の方はリクエストください・・・・笑

    #K暁
    #2022夏のK暁ワンライ
    2022SummerKDawnOneRai

    空に祈る『オイ、暁人これ見てみろ』
    「何?あ・・・・」

    いつものようにふよふよとソファに浮かぶ霊体のKKが不意に暁人を呼んだ。
    テレビに映るのは、今日花火大会が行われるというニュース。

    「そっかあ。もうそんな季節なんだね」
    『だな。・・・・・行ってみるか?』

    「良いけど・・・・また、『いつもの』やるの?」

    そう言って耳を指さす。
    外に出るときいつもやる、「電話で話してる」を装うためのフェイク。

    「人が多いとこじゃ難しいかも・・・・流石に違和感あるし。」
    KKと・・・花火、見たいけど、なあ。

    そう言ってそっと目を伏せる。
    ったく、そんな寂しげな顔すんじゃねえよとKKが困ったように言う。

    『じゃあ、人の居ないところならいいだろ?』
    「って、ドコ行くつもり?大体の高いビルは人で埋まってると思うけど・・・」

    こんな時あの力がまだ使えたらなあ、と暁人が右の掌を見つめる。
    グラップルで天狗に普段はいけないようなビルの上まで引き上げてもらえたら、
    それで問題解決なのに。

    あの力はあの世と強く干渉してしまう。
    それでなくとも、KKと融合したことであの世に近い存在になってしまった僕は、
    彼らと関われば関わるだけ、この生者の世界で生きていくことが難しくなる身体になってしまった。
    頭痛に幻覚、果ては霊力を失って気絶してしまうこともある。
    だからと言って、KKを切り離してまで生きながらえようという気はさらさら無い。
    それについては、最初は揉めたが今ではKKも理解してくれている。
    そうするくらいなら、ともに生きる手立てを考えようと。
    最期まで自分たちらしく二人で生き抜こうと、そうふたりで決めたんだ。

    この人の多い街中では、マレビトの多い夜中に出歩くことも、
    天狗に力を借りることも難しい。
    でも、と暁人は思案する。マレビトは人の瘴気から生まれる化け物だ。なら、

    「・・・・ね、KK。東京じゃなくても、」
    『・・・・どっか行くか』

    二人の言葉が重なる。ふふ、と笑って霊体の彼と見つめ合った。

    「さすがKK。僕の考えなんてお見通しだったね」
    『まぁな。さすがだろ?相棒』

    ーそうだ。できるだけ人の少ないところなら、こっそりと二人きりの時間を過ごせるかもしれない。
    たとえそれが叶わないとしても、良い気分転換にはなるだろう。
    暗闇に紛れてなら、一人で喋る違和感も消せるかもしれないし。


    『そうと決めたら、場所探しだな。ホラ暁人、パソコン立ち上げろ。今日中に予約するぞ』
    「ええ!?もう気が早い・・・」
    『こういうのは早けりゃ早いほどいいんだよ、ほらさっさとする!』
    「もう・・・はいはい」

    また体の中に潜り込んできたKKが、早くしろと右手を引っ張って急かす。
    暁人も笑って、言われる通りにデスクの前に座り、ノートパソコンを開いた。

    「ね。KK、これって・・・お泊りデート、ってやつになるのかな?」
    『・・・・キスしたり抱きしめたりできねえのが寂しいがな。ま、それ以外は出来る』
    「一緒に美味しいごはん食べて、美味しいね、って言えないのが一番つらいよ」
    『その分オマエがたくさん食え。オレはそんなオマエを見てるだけで腹いっぱいだよ』
    「うん、そうする。あー、やっぱり温泉かなあ・・・湯治っていうしちょっとは良い霊気吸って元気になれるかも」
    『オイ目的忘れんなよ花火だろ花火!』
    「あ、そうだった」

    笑いながらそうしていくつかの候補を探し出す。話し合った結果、東京からほど近い熱海の宿を取ることにした。人はまあ多めだけれど、平日なら何とかなるだろう。
    最初は一泊のつもりだったが、連泊割りのサービス付きのオーシャンビューの部屋が破格の値段で取れたので即決だった。

    「へへ、海に行くのも久しぶりだ。さすがに水着までは・・・必要ないか」
    『オイオイ、はしゃぎすぎてパンツまで濡らすなよ?』
    「もう!外でエッチないたずらとか止めてよ・・・?」

    かあ、と真っ赤に頬を染める暁人の声を聞いて、
    本当なら今すぐその気にさせてやりてえんだがな、と笑う。
    自由に動く体も持たないくせに、この男は暁人を蕩けさせることに関しては天才かというほどの才能を発揮するのだ。
    さて宿が決まればあとは準備だけだ。幸いにも用意するべきは暁人ひとりの着替えと少しの持ち合わせやこまごましたものだけで済むのだから、バックパック1つで事足りる。

    「こういう時、僕たちの場合は身軽でいいよね」
    『まあな』

    本当は二人で。1つの布団に抱き合って眠って、揃いの浴衣でも着てしっぽりと花火を眺めるなんていうお決まりのデートも楽しみたかったが、それが出来ないことを今更悔やんだとてどうしようもない。
    それでも、弾む暁人の声が、そして胸にとどく熱い鼓動が、KKにはひどく心地よく嬉しかった。
    顔は見えなくともほころぶような笑顔を浮かべていることが分かる。


    「・・・・楽しみだね、旅行」
    『・・・ああ』

    ーところでその前に、”お楽しみ”をくれてもいいんじゃねえのか?ハニー?
    預けられたままの右手を腰に滑らせれば、もう!せっかくイイ感じで眠れると思ったのに!と暁人がぷうと頬を膨らませる。

    「・・・・KKのえっち。やっぱり体無くてよかったよ。毎晩抱き潰されるとか洒落にならない」
    『この体でもやろうと思えばできるんだぜ?確かめてみるか?』
    「遠慮しておきます」
    『そーかよ。残念だねえ』

    くすくすと笑うKKと、胸の熱さにため息をつく暁人。
    さあ、目が覚めたら出発だ。その前に体力が底を尽きないように、頼むからちゃんと手加減してよね、ダーリン?



    ーーー

    「ふぁ・・・・・・ねむ・・・・・」
    『ーまあやっぱりこうなるよなぁ』

    朝早いこともあり、幸いにも乗り込んだ電車は空いていて、暁人が乗り込んだ車両には人はまばらだった。
    フェイクのスマホを耳に、こそこそと小声で話しながら、暁人がふわあと二度目の欠伸をする。

    『しっかりしてくれよ、暁人。今だけ「中」変わるか?』
    「まだだいじょぶ・・ってか、KKの所為なんだからねこれ」
    『あー。まあ、な?』

    そこに本人が居たなら軽くウィンクでもして腰を抱きながら許せ、なんて囁かれていただろう。
    それがなくともやっぱり、すまん、オマエが可愛すぎて我慢とか無理だった。とか言われたらもう、そんなの許すも許さないもないのである。

    ーこれで体力奪われるのが自分だけなのがほんっと納得いかないけどね!!?

    心の中で文句を言いながら、それでものんきに鼻歌なんて歌っているKKにふふ、と笑う。
    電車に乗って揺られていると本気で寝落ちてしまいそうだった。まあ、寝落ちたならKKが代わりに体を動かしてくれるのでそこは問題ないのだが。

    『やっぱり少し寝とけ。代わってやる』
    「ありがと。そうする」

    言われるがままに目を閉じる。すう、と神経が切り離されて行く感覚。久しぶりに味わう、体の奥底に沈み込むような、心地よさに溶けていきそうだ。

    (・・・花火、楽しみだな)

    着いたらまず何食べよう、そんな事を考えながら暁人は眠りに落ちていく。

    「・・・・おやすみ、暁人」

    愛しい恋人を文字通り”体の中”に抱きしめて、KKも目を閉じる。
    眠りはしなかったが、暁人の体の負担をできるだけ減らしておきたかった。




    ーーー

    「わー・・・・・!綺麗!!!」
    『おー、絶景かな絶景かな』

    熱海につくなりしゃきっと目を覚ました暁人は、おなか空いた!!とガイドブックで調べていたであろう店を探して駆け込み、見ているKKがうんざりするほどの量の昼食を平らげた。その後は散歩がてら海辺を歩き、ご機嫌で宿に向かう。

    ホテルへのチェックインを済ませ、宛がわれた和室の窓を開ければ、オーシャンビューの名の通りそこにはどこまでも続く青い海が広がっていた。

    「ここからでも充分花火は見られますよってフロントの人が言ってたけど、どうする?」
    『せっかくだから外で見ようぜ。人が多くなりそうなら帰ってくればいい』
    「そうだね。あー楽しみ!」
    『それよか・・・着替えねえのか?ソレ』

    言われて手に持った浴衣に目を落とす。いわゆる部屋着に使うものではなく、外出着用の薄い紺地に白い千鳥柄の入った上品な仕立てのそれは、今無料で浴衣の貸し出しサービスをやっていますよと言われて何気なく手に取ったものだった。

    「・・・思わず手に取ってきちゃったけど、これってほんとに男性モノ?可愛すぎたかなあ・・・」
    『いいじゃねえか、ぜってえ似合うって。着てみろよ』

    言われるがままに服を脱ぎ、それを身に着ける。浴衣を着て出かけるなんて・・・いつぶりだろう。
    ちくん、と胸が痛んだ。母の浴衣を着てお祭りに行ったあの日の麻里を思い出す。
    あの日麻里は嬉しそうに笑っていたけれど、本当にそれは本心だったのだろうか。

    『ーーー暁人』
    は、とKKの呼ぶ声で、帯を締める手が止まっていたことに気づく。
    「ごめ、」
    『今はせっかくのデートだろうが。楽しいことだけ考えろ』
    「・・・・うん、そうだね」

    こうしてあの時も、KKが引き上げてくれた。止まりそうな足を、心を、背中を押してくれたのは。KKだ。

    だからこそ、喪わなくて済んだことに心の底から安堵した。もう、僕のこの体が終わりを迎えるまで、離れなくてもいいんだと。
    それが同時に、彼以外との深い関わりを拒むことになろうとも、構わなかった。
    僕はあの日死んだ。だから厳密にはこの僕はあの日の『伊月暁人』じゃない。

    僕の中にはKKが居る。そして、KKの中にもー僕が居る。
    KKが僕の心に気づいたのか、さあ、行こうぜ相棒、と右てのひらをぎゅっと握った。


    ーーー

    からん、と下駄の音が鳴る。ドーーーーン、と遠く花火の音が聞こえた。


    「・・・始まったね」
    『ああ・・・・良いもんだ、やっぱりな』

    結局僕らはこっそりと天狗に力を貸してもらって、ホテルの屋上でひっそりと二人だけの花火を楽しんでいる。

    「これ見られたら怒られるかなあ・・・」
    『一応影になる部分だし見えねえよ、大体みんな花火しか見てねえって』
    「そうだね・・・・ほんと、綺麗」

    轟音と、夜空を彩る華やかな光たち。
    もうこんな景色、二度と見られないと思ってた。

    『・・・・なあ暁人。生きててよかったろ』

    いつものように耳元に手を当てて、KKが囁く。そうだね、とキスするように手のひらギリギリまで唇を近づければ、ふ、と漏れる吐息のような声がした。

    『クソ、襲っちまいてえ』
    「したら本気で怒るよ?」
    『わあってるよ流石にしねえって』

    とは言え、普段と違う雰囲気に浴衣に花火。互いに欲に火を点けられない訳はない。
    でも今日はもう少しだけ、我慢。
    この景色を、目に焼き付けていたいから。

    ぐおお、と色気のない苦悶の声を聞きながら、暁人は光が彩る空を見つめた。

    (ーー願わくば来年も、こうして二人で花火が見られますように)


    『暁人。・・・来年もまた来ような』

    いつのまにか体から抜けでて霊体となったKKが目の前にいた。
    そしてまた心を見透かすような言葉に、暁人は笑う。

    「もちろん。・・・・KKと一緒なら、どこにだって行くよ」
    ーなんせあの世まで一緒にいった仲だからね。
    その言葉もきっと、何も言わずとも届いているだろう。

    透けた身体の恋人に、そっと唇を寄せる。KKが笑って、キスしてえな、と呟いた。

    いつかどうにかして彼に体が戻ったら、したいことはたくさんある。
    けれどそんなことさえ些細なことだと思えるほどに、暁人はいまこのKKと一緒に居られることを、心から嬉しいと思うのだ。


    『ほら暁人、花火終わる前に部屋戻ろうぜ。花火みながらヤリてえ』
    「ほんっと、それしか考えてないのかよエロオヤジ」
    『浴衣のオマエの乱れる姿なんてそう何度も見れねえんだから仕方ねえだろうが。ほら行くぞ』

    結局早く早くと急かされるまま、ワイヤーを使って一気に地上まで降りる。誰も見てないよね?もう。力使い過ぎだってば。
    そしてそのまま部屋になだれ込みー
    暁人がぐしょぐしょになったシーツを抱えて「・・・泣きたい」とべそをかいたのは、翌朝の話。
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    りんご

    DONE人魚(マーメイド)は嫉妬の幻獣だそうです。
    前回ワンライのふたりの設定ですが、時系列は前後してる可能性あります。
    当日予定が入っているので先に作ってしまってます。(一応ワンアワー計ってますが、やっぱ無理でした;;)ごめんね!その分ちょっと容量多めなのでユルシテ
    鰭さえ焦がす炎で死を恋う『今回の依頼は何があっても私が行く!』と息巻いていた凛子さんが、まさかまさかの辞退。しかも名前を言ってはいけない例の感染症ゆえに絵梨佳ちゃんも動けず、急遽白羽の矢が立ったのは必然的だった。とりあえず必ずいるだろうものを準備していると、背後に音もなくKKが立つ。

    「オレも行く」

    簡潔かつ明確な一言で、僕は二重に驚いてひっくり返りそうになる。それなりに馴染んでいたはずの空気や存在が急にわからなくなるのはこんな時だ。逆光になった彼の瞳には光がない。だから、それがどんな感情を伴って告げられているのか、咄嗟に判断できなかった。

    「いいな、連れてけ」
    「えっと……うん ハイ」

    そんな感じで決まった急遽二人の出張行脚。僕は緊急事態だと言われたので詳細をあまり聞かずに頷いていた。少なくとも、KKはそれを分かっているようだった。結局僕らはどこに行くんだっけ。出来るだけ穏便に訊ねたつもりだったのに、これ見よがしに大きなため息を吐いたKKは、目線を逸らして小さく拗ねた。
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    32honeymoon

    DONE◇#毎月25日はK暁デー ◇お題:匂い
    ・久しぶりのあまいちゃ糖度120ぱーせんとなので苦手な方は要注意!
    ・KKと暁人くんが同棲してる世界のおはなし
    ・相変わらずKKが暁人くん大好きマン

    長編をあげた後だったので、今回は短くさらっと。
    豪雨つづくここ最近、太陽が恋しくなって書いた作品です。
    台風の余波で大変な思いをしている皆さまの地域に、
    はやく気持ちいい秋晴れが届きますように。
    おひさまのにおいはしあわせの匂い。ーそれは秋晴れがさわやかな、とても良い天気のとある一日のおはなし。


    「KKー、布団下ろすの手伝ってー」
    「お?ああ、分かった」

    ソファでくつろいでいた休日のとある夕方。ベランダから聞こえてきた柔らかな声に、KKはよっこらせ、と立ち上がる。

    「布団、干してたのか。いつの間に・・・」
    「そうだよ。気づかなかった?」
    「・・・気づかなかった」

    少しだけばつが悪そうに目をそらす姿にはにかみながら、
    「だって今日はお日様の機嫌が良い一日だったからね。あやからなきゃ」と暁人が言う。

    「お日様の機嫌ねえ・・・また随分と可愛い事言うじゃねえか、」
    オレにしてみりゃただの暑い日って感じだったがな、と続けようとしたのを、KKが済んでの所で飲み込む。
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    リキュール

    DONE日本ゲーム大賞優秀賞おめでとうございます!(遅刻)
    おめでたいと祝われるK暁です。本編後KK生存if、『黒猫』より少し前。
    愛したくて仕方がないが我慢していたKK×子供扱いされたくない暁人のお話。
    吉事あれば腹の内を晒せ「(おや、ちょうどいいところに)」

    ふわりと浮かぶ猫又が調査帰りの僕たちの元にやってきて尻尾を揺らした。暗い路地裏、夜も遅いこともあって人通りはないため、周囲を気にせずに堂々と触れる。耳元を撫でると、顔を擦り寄せうっとりとした表情でにゃぁんと鳴いた。これを人がいるところでやると虚無を撫でるヤバい人になってしまうので注意しなくてはならない。あれは結構恥ずかしい。

    あの夜が明け、消えていた人たちが帰ってきた。街の活気が戻り再び多くの人が行き交う渋谷になってからというもの、気がついた時には既に猫又たちはコンビニや屋台から姿を消していた。まあ人間がいなくなりこれ幸いと店を乗っ取っていただけなので、人が帰ってきてしまえば返さざるを得ず仕方がないと言えばそれまでで。だからもう会うことは無いのかと寂しく思っていたら、人気のない夜道や路地裏でひょこっと顔を出すようになったのだ。驚いたが、またあの可愛らしい鼻歌が聞けると思うと自然と顔が緩んでしまう。彼らはいつも見つけられるわけではない。気紛れに現れて、たまに撫でさせてくれて、掘り出し物を売買する。この気分屋な感じ、猫はいつだって可愛いのだ。
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