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    @t_utumiiiii

    @t_utumiiiii

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    @t_utumiiiii

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    「荘園旧友」はゲーム内の都合(完全無課金チュートリアルタスククリアで付与される非チェイスアイテム持ちキャラクターへのバランス調整要素)だと思っていますが、それはそれとして「荘園旧友」が試合内で記憶を消してリユースされたキャラクターに付与される特質だったらというオタク妄想です。※庭師誕生日手紙四年目の要素 ※19世紀末をイメージした差別的な描写

    荘園旧友(弁護士と庭師) フレディ・ライリーは常に日々を記録して、自分の記憶に騙されないように警戒することを心掛けている。彼の職業は弁護士だ。社会的信用を重んじる仕事であるからして、毎朝起床すると顔を洗い、着替えた後に前髪を上げて髪を固める。彼のその生活ぶりは、彼の記憶以上に雄弁だった。
     彼には、ここに来るまでの記憶がない――覚えていることはいくつかある。過去の訴訟での失敗、荘園のゲーム、約束された賞金。彼には、自分が自ら意思を持って、この荘園を訪れた……覚えがある。しかし振り返ってみれば、記憶には不自然な点が多い。「過去の訴訟」で、俺が犯した失敗とは何だ?――そこでしくじった結果、自分の生活が経済的に苦しくなったことは覚えているが、その訴訟自体がどういったものであるかは、不思議な程に覚えていない。
     ライリーは、自分が時にそうやって感じる記憶の齟齬を、常にシャツの胸ポケットに突っ込んで身に着けているメモに書き付けるようにしている。言った言わないが主要な争点になる法律の世界において、記憶の外部装置であるこのメモは彼にとって重要な武器であり、仕事道具であった。
     思えば、彼が最初に疑念を抱く切欠となったのもこれである――ある日、何の気なしに開いた擦り切れた革のカバーの内側に収められていたものが、予想外にまっさらなメモ帳だったのだ。書き込みがあるだろう以前のメモ帳を探しても、手荷物の中にそれらしいものは見当たらなかった。ここに来る前に新調したのか? 何故カバーを取り換えない。いや、俺の暮らしは経済的に余裕のあるものではなかった。わざわざカバーを取り換える程の金は、言われてみれば、無かったのかもしれない。どうだったか。古びたカバーを見下ろしても、何の感慨も覚えない。ということは、俺はこれを特別気に入っているという訳でもないだろうし、懐の寒いなか、惰性で使い続けているというだけの話かもしれないが――などと思いながら、ライリーが念のため裏返して見たカバーの裏に、何かヒントが残されている訳でもなかった。あるのは、写真の切れ端だ。
     それを見ていると、ライリーは何故か、無性に焦りを感じた。心臓が痛い程引き絞られるような心地を、彼は「焦り」だと感じていた。この写真は何だ? どこかで紛れ込んだ? わざわざ身に着けていたのなら、何故思い出せないのか。家族写真か? 親とそこまで懇意にしていた記憶はない。なら、これは何だ? たまたま挟んだ証拠品の写真が、千切れてそこに残ったのか――脈絡もない焦りの心地に耐えきれずその切れ端から目を離すと、彼は自分の指を見下ろす。ペンだこの他はまっさらな手からは、何も情報を得られなかった。違和感もない。ホワイトカラーの労働者など、どれもこれも似たようなものだろう。

     一度違和感を感じると、同じようなそれを――説明のつかない、しかし自分の意識の中において激烈な力を持つ感覚を――拾い集めるのは簡単だった。例えば、「次の試合」に同席する参加者(サバイバー)は、皆それぞれ荘園に部屋を与えられており、今屋敷の中にいるのは三名で、試合を始めるために必要な、最後の一人の到着を待っている状態にあるが、現時点で集まっている三名の参加者の内、俺以外の参加者は二名とも女で、一人は医療従事者だった。実際の真偽はどうだか知らないが、本人は頑なに医者だと名乗る。
     荘園の中でこの女医とすれ違う度、俺は毎回、その消毒液の臭いに、反吐が出そうになる気分を堪えなければならない。何故だ? 俺は病院で、特別嫌な思いをした記憶はない筈だが――それを思うと、心臓が握り潰されるように収縮する気配があり、意味の分からない内から冷や汗が頭皮に滲む。何故だ? 俺は医者を唾棄すべきものだと考えている。理由もなくそのように考えているとは、いささか信じがたい。今や科学全盛の時代だ。中世でもあるまいし。それに、女が医者を名乗ることには確かに驚いたが、「男の領分を踏み越えている」その無軌道ぶり、年甲斐もないお転婆に、眉を顰めこそすれ、それだけで、わざわざ糾弾すべきだと思う程のこともない。俺が女医を避ければ良いだけの話だ。その存在を許しがたいと感じるような理屈はない、が、俺の脳は怒りのあまり熱を発しながら、隙あらばあの女を睨みつけようとする。あれは存在してはいけないものだ! 何故だ? 「女であるから」ということを憎むにしては、脳を焼く憎悪はあまりにも強烈が過ぎ、自分でも戸惑う程だった。

     賞金を餌に(?)俺たちをここに集めた「荘園主」は顔も見せず、また、試合開始の合図となる「最後の一人」がいつ到着するのかの目途も知らせずに(無礼なことだ)、俺たち相手には一方的にタスクを課している。曰く、「自伝を書け」と。前の試合を待機している際には、「日記」を書くようにと言われていた筈だが。一体どういうつもりで宗旨替えをしたのだろうか? 
     荘園主からの指示の変化を疑問視した参加者は、俺の他にもう一人いた。麦藁帽子を被っている庭師の娘だ。荘園主からの通知を目にした時、あの娘は、「今度は日記じゃないの?」と呟いていた。その疑問には、敢えて口に出すほどではないが、俺も同意するところだ。前は日記で、今度は自伝。荘園主は試合参加者を書き手に、何か壮大な群像劇でも作る気なのだろうか――待てよ、「前の試合」とは何だ? いや、考えて見れば確かに、俺は、「前の試合」に参加している。そうでなければ荘園主の指令に対して、(前は日記を書かせただろうに)と考えること等ない。前にも試合があった。であれば、そこで一度、何らかの勝敗が着いた筈だ。何故記憶にない。前の試合は、どういうものだったか……ひどく頭が痛む。何かに殴られて、そのまま薄く固い膜(頭蓋だろうか?)が陥没するような、ガコンという嫌な音が後頭部から響いてくる。意識が遠のく――――


     目を覚ますと、自分の部屋にいた。それは勿論、荘園で試合開始を待つまでの間、屋敷の中に割り当てられた自分の部屋だ。今は二階にいる。今は? 前から部屋割りが変更されているのか。前の試合ではどうなった? 誰がそこにいた? 少なくとも、今一同に会している面子ではない、と思う。そのはずだ。一階の部屋を割り当てられている女どもの顔に、俺は、見覚えがない。俺は弁護士だ。仕事柄、そういったことは忘れないようにしている。だが、過去に俺は、どういった案件の弁護を担当していた? これまでに最も額の大きかったもの、弁護目標の達成が困難だった案件は? 
    (…………。)
     ライリーは取り急ぎ、メモに記憶があいまいな箇所について箇条書きで書き付けた後、荘園主から毎晩の提出を求められている「自伝」に一つとして、それらしいエピソード――荘園主は必ずしも編年体での記録を求めず、印象深いストーリー毎に出してくれれば良いし、そこに正確さは求めていないので、適宜脚色して構わない。とのことだった――を書き付けた後、彼が部屋を出て水を飲みに食堂へ向かうと、そこでは例の庭師が座り込んで、頬杖を付きながらぼんやりとしていた。
     何だ文字を書けないのかと思い話しかけてみると、「エマは、何にも思い出せないの。」と言いながら、彼女は白紙の用紙を見下ろしていた。識字と筆記にあたっての問題はないらしい。これまで何度か「何も思い出せない」ことを荘園主にも説明したらしいが、そのたびに「自らを語る言葉であれば何であれ構わないから、思い浮かんだ何かを書くように」と突っ返されており、このままだと何か罰を受けてしまうけれど、思い出せないのだからどうしようもない……というようなことを、娘は恥じ入るようにもじもじと続ける。ライリーはその言葉に、多少思うところがあった。
    「確かに、俺にも思い出せないことがいくつかある。ここは何とも、違和感の多い場所だ……。」
     この娘に俺の所感、もとい情報を共有したところで、仕方がないし意味もない、が、それをライリーが自覚したのは、言葉を迂闊にも口に出した上、思い出せないというその感覚について、「気味が悪い」と評しまでした後になってからだった。
    「ライリーさんもなの?」
     エマ・ウッズは目を丸くして、思わず独り言ちた俺の顔をじろじろと不躾に見てくる。肉体労働者は素朴であることを美徳のように構えて、己の無礼さや品性の無さを隠しもしない。ライリーは眉を顰めながらも、とはいえ、不用意に話を続けてしまったここでわざと踵を返して、自分の部屋に戻るのも、少々外聞が悪いだろう――他人に自分を信用させるための仕草というものは、職業柄、彼の骨身に沁み込んでいた――ということを思い直し、彼はまず、己の表情を悟られないよう座っている彼女の隣に立つと、テーブルの上に手をついて、エマが今向かっている真っ白な用紙を横から覗きながら、「俺たちは、記憶に手を加えられている可能性がある。お前が物事を思い出せないのは、そのせいかもしれない。」と、潜めた声でそれとなく耳打ちした。
     それは、確たる証拠のあるような話ではなく、全く想像の域を出ないものではあるが、荘園側に聞かれて一切問題ない話、ということでもないだろう。仮に、「本当に」記憶操作を受けているとすれば、我々の記憶を弄っているのは他でもない、荘園の主ということになる。もしそうだとすれば、記憶を操作した参加者に、ともすれば奪った筈の過去を自らの手で書かせることで、荘園主は、一体何がしたいのか? 記憶操作が上手くいっていることの確認か? 否、これ以上仮定の上に仮定を塗り重ねたとて、それはおよそ妄想であって、意味も何もないのだが……。
    「常に日々を記録して、自分の記憶に騙されないよう警戒すべきだ。」
     ライリーはそこで、話題の転換、或いは会話の終了を合図するようにテーブルの天板を指先で軽く叩いた後、「まあ、それでお前の頭がはっきりするかどうかはわからんが、おまじない程度に考えてくれればいいさ。」と、わざとらしく気安い調子で首を竦めながら続けると、さっさと踵を返した。
     というのも、仮の話として今想像したこの「記憶操作」の話を本気にされて、荘園主が「何でもいい」と言っているものを適当に書いて誤魔化したりする能も無く真剣に「無理だ」と言い続けているらしいこのナイーブなスウィートガールが、記憶も頭もないなりに真剣に考えた挙句、再び俺に相談を持ち込まれても困るからだ。こいつの世話は、あの女医に任せておけばいいだろう。そもそも医師は部屋にこもりがちで、彼女らがつるんでいるところをあまり見たことはないが。
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    @t_utumiiiii

    DOODLE公共マップ泥庭

    ※日記のないキャラクターの言動を背景推理等から捏造
    ※捏造荘園設定
    一曲分(泥庭) 大勢の招待客(サバイバー)を招待し、顔も見せずに長らく荘園に閉じ込めている張本人であるのだが、その荘園主の計らいとして時折門戸を開く公共マップと言う場所は、所謂試合のためのマップを流用した娯楽用のマップであり、そのマップの中にもハンターは現れるが、それらと遭遇したところで、普段の試合のように、氷でできた手で心臓をきつく握られるような不愉快な緊張が走ることもないし、向こうは向こうで、例のような攻撃を加えてくることはない。
     日々試合の再現と荘園との往復ばかりで、およそ気晴らしらしいものに飢えているサバイバーは、思い思いにそのマップを利用していた――期間中頻繁に繰り出して、支度されている様々な娯楽を熱狂的に楽しむものもいれば、電飾で彩られたそれを一頻り見回してから、もう十分とそれきり全く足を運ばないものもいる。荘園に囚われたサバイバーの一人であるピアソンは、公共マップの利用に伴うタスク報酬と、そこで提供される無料の飲食を目当てに時折足を運ぶ程度だった。無論気が向けば、そのマップで提供される他の娯楽に興じることもあったが、公共マップ内に設けられた大きな目玉の一つであるダンスホールに、彼が敢えて足を踏み入れることは殆どなかった。当然二人一組になって踊る社交ダンスのエリアは、二人一組でなければ立ち入ることもできないからである。
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    @t_utumiiiii

    DOODLE※日記のないキャラクターの言動を背景推理等から捏造
    ※捏造荘園設定

    マーサが香水使ってたらエブリンさん超怒りそう みたいな
    嫌いなもの:全ての香水の匂い(広義のウィラマサでエブマサ) チェス盤から逃れることを望んだ駒であった彼女は、空を飛び立つことを夢見た鷹の姿に身を包んでこの荘園を訪れ、その結果、煉獄のようなこの荘園に囚われることとなった。そこにあったのは、天国というにはあまりに苦痛が多く、しかし地獄というにはどうにも生ぬるい生活の繰り返しである。命を懸けた試合の末に絶命しようとも、次の瞬間には、荘園に用意された、自分の部屋の中に戻される――繰り返される試合の再現、訪れ続ける招待客(サバイバー)、未だに姿を見せない荘園主、荘園主からの通知を時折伝えに来る仮面の〝女〟(ナイチンゲールと名乗る〝それ〟は、一見して、特に上半身は女性の形を取ってはいるものの、鳥籠を模したスカートの骨組みの下には猛禽類の脚があり、常に嘴の付いた仮面で顔を隠している。招待客の殆どは、彼女のそれを「悪趣味な仮装」だと思って真剣に見ていなかったが、彼女には、それがメイクの類等ではないことがわかっていた。)――彼女はその内に、現状について生真面目に考えることを止め、考え方を変えることにした。考えてみれば、この荘園に囚われていることで、少なくとも、あのチェス盤の上から逃げおおせることには成功している。
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    @t_utumiiiii

    DOODLEクリスマスシーズンだけど寮に残ってる傭兵とオフェンスの象牙衣装学パロ二次妄想ですが、デモリー学院イベントの設定に準じたものではないです。
    the Holdover's Party(傭兵とオフェンス ※学パロ) 冬休み期間を迎えた学園構内は火が消えたように静かで、小鳥が枝から飛び立つ時のささやかな羽ばたきが、窓の外からその木が見える寮の自室で、所持品の整理をしている――大事に持っている小刀で、丁寧に鉛筆を削って揃えていた。彼はあまり真面目に授業に出る性質ではなく、これらの尖った鉛筆はもっぱら、不良生徒に絡まれた時の飛び道具として活用される――ナワーブの耳にも、はっきりと聞こえてくる程だった。この時期になると、クリスマスや年越しの期間を家族と過ごすために、ほとんどの生徒が各々荷物をまとめて、学園から引き払う。普段は外泊のために届け出が必要な寮も、逆に「寮に残るための申請」を提出する必要がある。
     それほどまでに人数が減り、時に耳鳴りがするほど静まり返っている構内に対して、ナワーブはこれといった感慨を持たなかった――「帝国版図を広く視野に入れた学生を育成するため」というお題目から、毎年ごく少数入学を許可される「保護国からの留学生」である彼には、故郷に戻るための軍資金がなかった。それはナワーブにとっての悲劇でも何でもない。ありふれた事実としての貧乏である。それに、この時期にありがちな孤独というのも、彼にとっては大した問題でもなかった。毎年彼の先輩や、或いは優秀であった同輩、後輩といった留学生が、ここの“風潮”に押し潰され、ある時は素行の悪い生徒に搾取されるなどして、ひとり一人、廃人のようにされて戻されてくる様を目の当たりにしていた彼は、自分が「留学生」の枠としてこの学園に送り込まれることを知ったとき、ここでの「学友」と一定の距離を置くことを、戒律として己に課していたからだ。あらゆる人付き合いをフードを被ってやり過ごしていた彼にとって、学園での孤独はすっかり慣れっこだった。
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    @t_utumiiiii

    DOODLE象牙衣装泥庭二人とも怪我してるみたいで可愛いね🎶という趣旨の象牙衣装学パロ二次妄想(デモリー学院イベントの設定ではない)です
    可哀想な人(泥庭医 ※学パロ) 施設育ちのピアソンが、少なくとも両親の揃った中流階級以上の生徒が多いその学園に入学することになった経緯は、ある種“お恵み”のようなものであった。
     そこには施設へ多額の寄付したとある富豪の意向があり、また、学園側にもその富豪の意向と、「生徒たちの社会学習と寛容さを養う機会として」(露悪的な言い方になるが、要はひとつの「社会的な教材」として)という題目があり、かくして国内でも有数の貧困問題地区に位置するバイシャストリートの孤児院から、何人かの孤児の身柄を「特別給費生」として学園に預けることになったのだ。
     当然、そこには選抜が必須であり、学園側からの要求は「幼児教育の場ではない」のでつまりはハイティーン、少なくとも10代の、ある程度は文章を読み書きできるもの(学園には「アルファベットから教える余裕はない」のだ)であり、その時点で相当対象者が絞れてしまった――自活できる年齢になると、設備の悪い孤児院に子供がわざわざ留まる理由もない。彼らは勝手に出ていくか、そうでなければ大人に目をつけられ、誘惑ないしだまし討ちのようにして屋根の下から連れ出されるものだ。あとに残るのは自分の下の世話もおぼつかないウスノロか、自分の名前のスペルだけようやっと覚えた子供ばかり――兎も角、そういうわけでそもそも数少ない対象者の中で、学園側が課した小論文試験を通ったものの内の一人がピアソンだった。
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