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    @naiteirunokai

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    ラブロマンス映画を観たアジが「私もこんなキスがしてみたい」とクロに言う話

    #グッドオーメンズ
    goodOmens
    #クロアジ

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    ink

    DONEMP41の無配で書いた同棲ヘルテセ。天然たらしなテセとツンデレヘル。
    My suger muffinオーブンの前で仁王立ちし、数分にいちど中を覗き込んでいたら、匂いにつられてテセウスがやって来た。

    「そんなに覗いてたら日焼けしてしまうんじゃないか」
    「心配ありがとう。大丈夫だ」

    お前の皮肉にはもう慣れたよ、と言うと、皮肉のつもりはないんだけどなぁ、と返ってきた。両手にミトンをしたままである事に気づき、さりげなく外してテーブルの上に置く。俺は今、誰がどう見ても浮足立っているように見えるだろう。実際、焼き上がるのが楽しみであることは事実だった。小麦が焼ける匂いの元をたどってきた犬、もといテセウスにそれを勘づかれないよう、オーブンから適度な距離を取り他愛のない会話の端を投げかける。
    この家に来てからというもの、元々の趣味――趣味というには粗末な、最低限度の生活の一部、からの成長――である料理を良くするようになった。最初は酒のつまみや軽い朝食くらいだったのが、だんだん手の込んだものを作り始めるようになった。自分でもなぜこんなに頻繁に料理をしているのか分からない。ただ、新鮮な野菜の瑞々しさだったり、母国にいた頃は飽きるほど食べていたマッシュポテトのまろやかさだったりが、なんとなく昔より強く感じるようになって、理由も明白になっていないまま、本能に近い何かでキッチンに立つことが多くなった。
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