またねカエルさん「ねぇ、如城って宇宙人信じる派?」
「なんなん急に」
紅葉の並木道、落ちた葉を踏みしめながらクラゲカットの彼女は言う。
赤い空は黒くなり始め、次第に肌寒さも覚える。
秋は早く早くと冬へと変わり始めていた。
「テレビで言ってたじゃん、この国のサークルは宇宙人がやったんだ!この人は宇宙人に襲われたんだー!ってやつ。
家で見てたら気になっちゃって」
「そんなこと一日中考えてたの?」
彼女はコソコソと見つからないようタバコを咥え、ポッと火をつける。
赤い光に照らされた彼女は流石と言うべきか、とても絵になっていた。
「愚弟がさ〜、そんなのいないって言うから何となくね〜」
「あ〜、禊なら言いそうだねぇ。んなもんいるなら目の前につき出せ!って言いそう」
1258