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    供養の場。ネットの海に投げて満足したい。他サイトはやっていない。

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    書きたかったやつ、メモ書きに並んでたのを供養
    自本丸設定強め 空想的

    書きたかった〜書きたかった〜書きたかった〜イエス!砌「そこにいて寒くないかい?」村正「着込んで、より大胆に脱げ、と?」「何故脱ぎたがるのかなあ?」「脱ぐことで、ワタシがどんな刀がわかりマス」「しかし……今の私たちは会話が出来るだろう」「どうでショウ。あなたのことは、太刀筋でわかりまシタ。物腰に反して鋭くお強い。けれど、戦に執着心がある」「みんなのことをよく見ているね」「あなたもね」
    「おや、雨ですか。仕方ないデスね、おこたに入って脱ぐとしまショウ」

    「結構重いんだね」獅子舞を被って鬼真似をする髭切。「兄者も鬼と対峙したであろう? 酒呑童子の時も、綱の手で鬼を追い詰めたではないか。被ることはないのではないか」「いやいや、僕はどんな感じなのか知りたいわけでいたっ」「いやあ、鬼役を勝手出てくれて助かるよ。一度投げてみたくてね。参拝者が楽しそうにしていたものだから」「ああ、君は神社の出だったな。そうだ、尋ねたいことがあるのだが、豆はいくつ食べればいい?」「こういうのは気持ちだからね。自分の思った数でいいかと」「なるほど、さすがは御神刀」「ねえ、投げたの石突丸?」「おい、どーしてお前が獅子被ってんだよ!」「兄者は鬼を被るとどんな具合なのか知りたいそうだ」「そうじゃなくて、獅子じゃねえか! 確かに強いけど、外に追いやるなよ。それに、俺の獅子を取るな、ヒゲ」「兄者は獅子ノ子と呼ばれていたこともあるのだ。兄者も獅子だぞ」「コロコロ名前変えてどうするんだよ」「俺とて変えてほしくはなかったよ。そもそも鬼が兄者の前に現れなければ名を変えずに済んだ。鬼は外、鬼はー外!」

    書庫に膝丸「……鬼の本だけで凄まじい量だな。まあ、あやかしというのは病の比喩だったりするからな」「そうだねえ」「君は、病魔を切れるのか?」「それが仕事だったからね」「そうか、病を切れる刀もいるのだな。元の主が病に伏せた時、俺はその根源を断ったのだが、今思えばそれで元通りといくはずがないのだがね……」
    「記憶がふらつく。言葉にはしにくいのだが、俺があの時切ったものは何だったのだろうと思うよ」「……私は狒々という猿のあやかしを切ったことがある」「君、やはり武家の刀か? どこのものだ?」「狒々は、生贄を求め村の娘を一人ずつ食っていた。前の主は、見て見ぬふりの出来ない人間だった。今思えばね、正義感に駆られ力まかせに動く男だった。跡継ぎの器量はなかったんだ。あそこで果てる運命だった。けれど、私は幸せだった。武器としての本懐を果たせたのだから……でも、その記憶は私のものではないんだ。誰かが書き足した。いやはや、人間の思い入れの強さはいいけれど、私としては、何故私だったのか、と……。気にならないかい?」「君は、俺のことを知っているのか?」

    「huhuhu。無い逸話を記憶とするのはどんな気分デスか?」「盗み聞きとは頂けないねえ」「聞こえてしまったのデス。仕方ありません」「もう寝るよ。おやすみ」「あなたの物語を総称して、石切伝説と呼ばせてもらいマス!」「!?」「石切の太刀。彼にそう告げたでしょう? 何て言いましたかねえ、薄緑さんデスか? 石切さん、たくさん物語があるようデス。面白いデスね。小烏丸さんから聞きました」

    「どうしたの? 石切丸」「今剣は変わらないね」「うん。ぼくはぼくだから。石切丸も」「ああ。けれど、神社とは勝手が違うなあ」「まだ馴れないのか? 石切さん」「ソハヤさん! こんにちは」「おう、今剣か。確か鞍馬寺にいたんだったなあ?」「そうですよ! 鞍馬寺は広く、たくさん遊べました!」「久能山も広いぞ。うちの階段は千だ」「え〜、そんなに登ったら疲れてしまいますよ」「そういうやつのために、上まで運んでくれる乗り物があるぜ。ロープウェイって言ってさあ」「それでは足腰が鍛えられません! どうしたらいいかな……」「お前の素早さは鞍馬で鍛えられたのか?」「もちろん! 飛んだり跳ねたり、なんでもお手のものです! あっ、石切丸は足が遅いんですよ」「それは……馬に頼っていたからだな」「馬に無茶させちゃだめですよー」今剣内番へ「源の話が現実になるとはね。背が高くて話づらいなあ」「私も初めは不便だった。今はこの身体に……」「うん?」「いや」「源義平の刀になっちまったのか? いいと思うけどねえ。気分転換みたいなものよ。今のうちだけだ。この戦いが終わればまた神社暮らしが待ってるんだからさ」「恋しくないのかい?」「狸爺が?」「君を慕う徳川のものたちが」「まあ、どうしてるだろうとは」「私も、参拝者はどうしているかとつい考えてしまうんだ」「俺たちにはあれしかないからな。己でさえ、己の過去がわからないとは厄介なものだ」

    「何故お主は大太刀なのだ? 謎よな。この身体は謎が尽きぬ。解き明かした先に何があるのやら」「私の記憶は平治物語ですらないのではないか?」「そうであろうな。多くの石切が混じっておる」「夢に見るんだ。悪源太のこと。でも、本当の悪源太義平ではないのだろう」「悪源太は、真面目で、勝負運強く、部下思いな上、神に対し信仰深かったぞ。東国の良き若者よ。棟梁になれぬとわかっておったのであろう。お主の知る義平はどうだ?」「儚く散っていったかと思いきや、死後も恨みを募らせ復讐を果たす執念深い男だ」「いやいや、あの時代、雷が落ちるのはさほど珍しいことでもあるまい」「それが私の知る悪源太だ」「そうであろうか? それはここに来る以前、神社で聞いた噂話であろう? それにな、散り際は少々見苦しかったぞ」「何故君は知っているんだい?」「我は小烏丸。小烏造りつるぎよ。ここではお主より古き時代の刀。父と崇めよ」

    「だからここで出会えたのは、縁だ。僕達は縁で結ばれていた。きっといいことだと思うな」

    「戦が終わったあと、刀に戻ったときのことだ、もしここでの記憶がなくなったらどうする?」「それでもよいでしょう。ぬしさまが覚えていてくださればそれでよい」「なるほどね。修行はどうだった?」「何が気になるのです?」「うーん……宗近は息災かと」「三条宗近殿は自身の心に誠実な人間でした。力にと言ったほうがよいでしょうな。なるほど、この方が三日月宗近を生み出したのかと、それは見事なものだったろう、と」「腕の良い鍛冶屋と評判だった」「ええ、私もおかげで毛艶がよい! で、何故宗近殿を?」「私は、一応君たちの兄なんだけれど」「はあ。似てもおらぬのに兄とは。まあ、時代的にはそうなりますか。心配無用です、宗近殿も私も、息災ですよ」

    「随分と懐かしんでいましたね。兄弟愛というものでショウか?」「君にも蜻蛉切さんがいるじゃないか」「ええ、でも蜻蛉切の心配はしていませんでした。前の主のこともね」「村正さんは、自分を打った者に会ってみようと思ったことはないのかい?」「ありません。会ってどうするのデスか? 私は千子村正。刀工のことは私自身がよくわかっていマス」
    「石切伝説の続きをお話しまショウか?あなたは京物だけれど三条宗近のいた時代より古い刀。あなたに惹かれたのか、三条宗近に惹かれたのか、あるものはあなたを三条宗近の打った刀とした。huhuhu」
    「今日で最後にしまショウ。伝説とは、人から人へ伝わったものデスから」
    「全てを脱ぎ去ったとしても、真実が伝わるとは限らないのデス。ですから、今は脱がなくていいデスよ。(銘を確認しなくていいデスよ)」「君には敵わないな」「ワタシも小狐丸さんと同じ考えです。主が知っていればいいのデス。少なくともね」「この戦のあと、また君に会うこともあるかもしれない。私も君のことを覚えていていいかな」「もちろんデス。その時はお互い話せませんね……脱ぎ合うしかありませんね!」

    勝てない。でも、勝てなくても死なない。この感覚はなんだろう。あの時だ。しまわれていた時。源氏のために力を奮えなかった時と似てる。「ここの敵はどんどん強くなりますねー」「今の僕、死んでるのかな」「あはは、死んじゃったらだめじゃないですかー。今頃消えちゃってますよ」「じゃあ、少し寝ていようかな」「はい。後で迎えに行きますね」本当は、君がいなくなって寂しいよ頼朝。それとも、あの時義朝のそばにいてやれたらよかったのかな。「ねえ。君は家康の所に行ったのかい?」「修行の話ですか? いいえ。家康公の所に行っても、僕は変わりませんから。尾張徳川に行って、新しい技を学んできましたー!」「ほほう」技を見せる物吉「あはは、いいなあ」「あっ、そうだ。髭切さん、今度お手合わせをしてくれませんか?」「うん、いいよ」そうだ。僕も変わらなかった。何も変わらないからこの加護を持て余したんだ。為義のところに行ったら変わってたかな。
    「ううん。あれは、人間の問題で、僕がどうにか出来ることじゃないから。この先はずっと髭切かあ。覚えやすくていいかもしれない」勝たせられなかったことだけが心残りだ。他にもあるけど、自分ではどうにもできなかった。八幡大菩薩は言うのが遅いよ。源氏の守り神なのに。

    膝丸と
    「物吉、勝てない時が来たらどうする」「勝てない戦もありました。その時は諦めます」「諦めるのか?」「だって、仕方ないじゃないですか、相手が悪かったと思うしかないですよ」「潔いな」「もちろん、勝たせたかったですけどね。幸運を運ぶのが僕の使命ですから。人間にそう願われたんです。たとえ僕が勝利を運べなかったとしても、人間はそう願い続けます」

    「こんな夜だった」「そうかい? うーん、吠えたことなんてあったかなあ。どうして為義は名を与えたんだろう。口実だったのかな」「不器用な人間だったね」「な、何だ? 兄者」「蛇はどんな鳴き声なんだろうと思って」「わからぬ……」「まあ、刀が大蛇とか呼ばれたときもあったみたいだから。僕も獅子で強そうだし」
    「僕は、為義が嫌いだったよ、あのときは。でも、兄弟親子なんてみんな、争いあうことになったら、きっとどんな関係でも辛いよね。そういえば、義朝はヲヤノクビ切ツなんて不名誉なあだ名を貰ってたなあ。どんな気持ちだったのかな」「だから、兄者が必要だったのだ」「うん?」「あなたと俺が彼らの武勇を飾ってやれる刀であったから」「そうかな」「朝長の刀だった俺はそうであったはずだ」「彼は義経に似てるとか言われていたね。二人の最後を重ねたのだろう」
    「みんな死んでしまったね」

    「源氏を守るに値するか見てやろう」「して膝丸殿、さらに強くなり、その先に何を願う!?」「兄者を支えたい!」「己自身の強さではなく?」「また、兄者の加護が効かないときもあろう。その時に、俺がいれば勝てるかもしれない。神仏の加護はなくとも、剣技は極められる」「そうか。では俺も今剣のように空を舞うのではなく、地に足をつけ力をつけよう」「ああ。俺たちは俺たちのやり方でいい」「見ろ、夕暮れだ」「紫の雲か」「朝長様はどんなお方であった?」「九郎に似ていた。九郎は兄たちによく似ていたよ」「この戦いが終わり、この記憶を持ち続けられるのなら」六道の道の巷に待てよ君「兄者はこの本丸のことを語り継いでいけるであろう。俺は、源氏皆の元へ行こう」「いや、わからんぞ? 人々が愛した刀があるのなら、そこに戻るのやもしれぬ」「そうだろうか」「いつか、髭切の太刀と共に兄弟と呼ばれる日も来るやもしれぬ」「どうだろうな」「俺は弁慶のところへ行けるなら、お主の薙刀だと言ってやりたいなァ!」

    「修行に出て拵も誂えてきたのか?」「ああ、膝丸さん。そうではなくて、緩んできたから」「もしや傷を負っているのか? 手入れ部屋は空いているぞ」「お気遣いありがとう。けれど、そうじゃないんだ。たまにこういったことがあって」「こういうこととは? もっと具体的に頼む」「私は大太刀だろう?」「……磨上げの跡がある」「実際の私は太刀で、元からそれほど長くはなかったが、どこかの武人に合わせて寸分詰めた。これは、それの名残りなんじゃないかな。私と私が噛み合っていないんだ」「君は有成というのか」「ああ。河内の者だ」「珍しい字体だな。この時代は図形のようなものが多い」「だろう? 君の兄もそれの代表だ」「兄者の……いや、今の兄者が安綱(国綱)とは限るまい」「……待て、ハバキを作ったのか?」「うちの鍛冶屋に頼んで(妖精さん)。もちろん、主に許可は貰ったよ」

    「持て余した加護が」年月を得て君に馴染んでいく。過去を追い求めて、力を追い求めて、加護を取り戻して、今に戻ってきた。君は戦を知らない未来の子ども。源氏の誰でもない、僕の知らない子ども。まだ、彼らの刀でありたかった。けれど君は。
    「君なら立派な人物になれる。そう思うから、僕は力を貸すのさ」
    源氏の重宝として。君の刀として。
    僕もまだまだ現役でいけるよね。
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    CAN’T MAKE書きたかったやつ、メモ書きに並んでたのを供養
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    書きたかった〜書きたかった〜書きたかった〜イエス!砌「そこにいて寒くないかい?」村正「着込んで、より大胆に脱げ、と?」「何故脱ぎたがるのかなあ?」「脱ぐことで、ワタシがどんな刀がわかりマス」「しかし……今の私たちは会話が出来るだろう」「どうでショウ。あなたのことは、太刀筋でわかりまシタ。物腰に反して鋭くお強い。けれど、戦に執着心がある」「みんなのことをよく見ているね」「あなたもね」
    「おや、雨ですか。仕方ないデスね、おこたに入って脱ぐとしまショウ」

    「結構重いんだね」獅子舞を被って鬼真似をする髭切。「兄者も鬼と対峙したであろう? 酒呑童子の時も、綱の手で鬼を追い詰めたではないか。被ることはないのではないか」「いやいや、僕はどんな感じなのか知りたいわけでいたっ」「いやあ、鬼役を勝手出てくれて助かるよ。一度投げてみたくてね。参拝者が楽しそうにしていたものだから」「ああ、君は神社の出だったな。そうだ、尋ねたいことがあるのだが、豆はいくつ食べればいい?」「こういうのは気持ちだからね。自分の思った数でいいかと」「なるほど、さすがは御神刀」「ねえ、投げたの石突丸?」「おい、どーしてお前が獅子被ってんだよ!」「兄者は鬼を被るとどんな具合なのか知りたいそうだ」「そうじゃなくて、獅子じゃねえか! 確かに強いけど、外に追いやるなよ。それに、俺の獅子を取るな、ヒゲ」「兄者は獅子ノ子と呼ばれていたこともあるのだ。兄者も獅子だぞ」「コロコロ名前変えてどうするんだよ」「俺とて変えてほしくはなかったよ。そもそも鬼が兄者の前に現れなければ名を変えずに済んだ。鬼は外、鬼はー外!」
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