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    チャイコ

    リンとリバ。逆リバ、リン関連他カプは一切なし

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    チャイコ

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    前にリーバルが人の感情が見えるようになったという話を書いたのですが、色々あってリンクが人の心が見えたバージョンも少しだけ書いてました。
    久しぶりに思い出したのでリーバルも出てきてないですし数百字ですけどせっかくなんで供養としてアップしておきます。書いてて「これはアカン」と思ってやめました。
    でもマジでアップするほどのものでもないですね…。

    無題 朝起きると、人の感情が見えるようになっていた。

     
     その日、宮廷服に着替え自室を出た俺を待っていたのは、頭にハートを浮かばせた人々の群れだった。武官も文官も女官も小間使いも、老いも若きも性別も関係なく、頭の上にハートを浮かばせている。
     あまりの光景にそこらの小間使いを捕まえ「君は何を頭の上に浮かばせているんだ」と訊こうとしたが、すぐに思いとどまった。もしこの現象が俺だけにしか起こっていなかった場合、そんなことを訊けば「退魔の騎士発狂せし」の噂が瞬く間に広がりかねない。それなら、今日まで築いた俺の地位はすぐに崩れてしまうだろう。
     それだけは避けねばならなかった。
     異常事態が発生し内面の感情が昂ぶるほどに反して無表情になるのが俺という男らしい。自室の扉の前で数秒立ち止まっていた俺は、すぐさま執務室に向かった。恐らく、俺の内面の動揺など誰にも気取られていないだろう。
    「おはようございます」
     廊下の向こうからやってきたメイドが俺に頭を下げて挨拶してきた。メイドの頭に浮かんだハートが白からピンクに染まるのを見た俺は――早歩きで執務室へと向かった。



    「閣下、おはようございます」
     執務室で俺を出迎えたのは青いハートを浮かばせた補佐官だった。俺はじろりと奴のハートを確認した後、大股で自分の席に座った。
    「君は何の変化も無いのか?」
    「……そうおっしゃいますと?」
     俺は今朝からの異常事態を補佐官に説明した。
     この補佐官は厄災討伐以降に自ら志願して俺の下についた男だ。補佐官などとはいうが、実際俺の倍ほどの年もある壮年の男で、代々王家に文官として仕えた家柄の生まれだった。政治力に欠けた俺が今日までこの地位にいられたのも、ひとえにこの男の手腕のお蔭といっていい。
     しかし、俺が真にこの男を信頼するのはその忠誠心だった。厄災が復活する前、魔物の脅威が大きくなるハイラルを逃れ、男は老年の親と妻と娘だけでも難を逃れさせようとタバンタへ一家疎開に向かっていた。その道中、白銀モリブリンに襲われ一家全滅しかけた折、リトの英傑に助けられた経緯があった。
     そのため、この男は英傑に対し並々ならぬ忠誠を誓っていた。本音ではリトの英傑に仕えたいのだろうが、彼はハイラル王家で公職を持たない。だから俺を主に選んだというわけだった。
     この男ならば家族にすら漏らすまい。そう判断してのことだった。


     ここまでで…すみません。
     この後リーバルのハートの色を見たら「うっっっっっすいピンク(恋心の色)」であることに衝撃を受け、しかもその色が度々友情やライバルなど他の色に変わるのに気付き「何とか恋心で定着して欲しい」とすったもんだする予定でした。でもこのリンクのキャラなら難しいかもですね。

     私はリンクの口調、キャラに関しては支部に神と崇める文章書き様がいらっしゃいまして(神は現在更新されておられませんが…)リンリバを書きはじめたばかりの頃はお詣り感覚で神のリンクを確認しに行ってました。今はなんとかリンクを書くのにも慣れてきたので大丈夫です。
    あとこの補佐官の話はリンリバログまとめにちらっと載せてます。
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    チャイコ

    MEMO前にリーバルが人の感情が見えるようになったという話を書いたのですが、色々あってリンクが人の心が見えたバージョンも少しだけ書いてました。
    久しぶりに思い出したのでリーバルも出てきてないですし数百字ですけどせっかくなんで供養としてアップしておきます。書いてて「これはアカン」と思ってやめました。
    でもマジでアップするほどのものでもないですね…。
    無題 朝起きると、人の感情が見えるようになっていた。

     
     その日、宮廷服に着替え自室を出た俺を待っていたのは、頭にハートを浮かばせた人々の群れだった。武官も文官も女官も小間使いも、老いも若きも性別も関係なく、頭の上にハートを浮かばせている。
     あまりの光景にそこらの小間使いを捕まえ「君は何を頭の上に浮かばせているんだ」と訊こうとしたが、すぐに思いとどまった。もしこの現象が俺だけにしか起こっていなかった場合、そんなことを訊けば「退魔の騎士発狂せし」の噂が瞬く間に広がりかねない。それなら、今日まで築いた俺の地位はすぐに崩れてしまうだろう。
     それだけは避けねばならなかった。
     異常事態が発生し内面の感情が昂ぶるほどに反して無表情になるのが俺という男らしい。自室の扉の前で数秒立ち止まっていた俺は、すぐさま執務室に向かった。恐らく、俺の内面の動揺など誰にも気取られていないだろう。
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