ゲドウ⑨ハイラル軍は起動させたシーカータワーの探索機能を使い、とうとうイーガ団のアジトを突き止めた。
リーバルはあの後アッカレ砦の周辺でスッパを探したが、結局見つけることは出来なかった。近くにいた構成員に尋ねると、撤退の合図をスッパから受けたということで、命があることだけは分かっていた。
リーバルはハイラル城下町に常駐している諜報員に伝言を頼み、アジトの危機を知らせた。
「神獣が行くから人の力ではもうどうすることも出来ない、だそうです」
アジトに戻った構成員はそう報告した。
コーガとスッパは顔を見合わせる。
アッカレの塔での敗北から、こうなることは予想していた。だが、まさかあの外面だけは品行方正なハイラル王家が、仮にも人に向かって堂々神獣を差し向けるか。厄災の復活が、この国にとってそれほどまでに切迫した脅威となっているということのようだ。
3286