五伊地のはなし年の瀬が迫ると人の動きに合わせて呪霊も活発になるのは仕方ないことなのか。
五条も伊地知のふたりが任務に忙殺されすれ違う日々もありで五条の機嫌が今年一番の悪さにぶち上がる。
伊地知はというと、五条以外の呪術師との同行や書類作成に追われているため五条の機嫌を伺う暇もない状況。
立て続けに五条以外の呪術師との同行任務に当てられたこともあり本音は顔を合わすのが面倒臭い、伊地知に熱を入れている五条の口からなんで伊地知じゃないの?おかしくない?
と駄々をこねられるのが分かっているので。
「とはいっても態となんですかね」
次々と入ってくる呪霊討伐依頼と適任者リストを見ながら伊地知がひとりつぶやく。
ならば、とPCに向かいリストと照らし合わせながら作業を始めると、
「これでいいでしょ」
プリントアウトすると手にしていたリストをぐしゃりと丸めゴミ箱へ。
「おはようございます五条さん」
「おはよ」
ブスっとした五条。
「あの、今日の....」
「任務は行かない!」
「......」
はぁ~そういうとおもってました。
「少しお話しましょうか?」
「そんな気にもなれない」
駄々っ子のように拗ねている五条の姿に伊地知が近づいて腕を伸ばして首に抱きつく。
「任務とはいえ五条さんの顔を見に行けなくてごめんなさい」
「いじち」
「で、考えたんですお詫びを」
「?」
クイと引かれ耳元で囁く。
「今日えっちな下着履いてきてるんです見たくありませんか?」
勢いよく剥がされる伊地知。
「は?なんて?」
五条の手をとり臀部へ誘うとボクサーパンツとは違う感触に手の温度が上がる。
そして同じように顔を真っ赤にさせてる伊地知。
直に感じた肌の感覚におまっ、何してくれてんの?と違う意味でぶち上がる五条。
「お、仕事が、終われば、の話ですが」
さっきまでの色気はどこへやら。たどたどしく話しながら目線すら合わせない。
「伊地知のクセにやってくれたね」
「はひっ」
やる気出たわ!行くよ!固まる伊地知を運転席へ押し込み乗り込む五条。
鼻歌歌いながら後部座席で寛ぐ姿をバックミラー越しに確認すると頑張った自分、と肩の荷を下ろした伊地知。
「忘れないうちにもうひとつ、この先の任務の同行は全て私が担当しますよ」
目隠しの下の目尻がさがりふーん、と答えた五条。なにかやったでしょと視線が訴えている。ちょっとリストに細工をしました、これ以上五条さんの機嫌を損ねると都市の一つや二つぶっ飛ばしかねないので....。
わかってるね伊地知、やっぱりお前と一緒がいいわ。
「さっさと仕事量おわらせて伊地知のえっちな姿をじっくりと堪能しなくっちゃね」
「うっ、は、い」
秒殺で呪霊を祓った五条、テンション上げまくりで伊地知をベットに縫い付け次の日休み届けを出した伊地知なのでした。