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    creapmilkcrazy

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    creapmilkcrazy

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    書けませんでしたね。
    なので別のオメガバを支部に上げましたが、あれもオメガバにならなかった…。
    こちらは伊がΩです。

    #五伊地
    goiji
    #オメガバース
    omegaverse

    五伊地

    この世には二通りの人間しかいない。
    一つは五条悟を恐れる人間、もう一つは五条悟と付き合える人間。



    五条悟は甘い物が好きだった。
    ありとあらゆる甘い匂い、味、香り。
    高価な物からチープな物まで…とにかく自分を満たしてくれる。
    夏祭りに来た時、あんず飴の屋台で店主とじゃんけんをして、勝ったからもう一個もらえた。
    甘い水飴は歯にくっつく、それが煩わしいと思わない人間だ。
    モナカの皿ごとパリパリとかじり付き、五条はサングラスの間から周りを見渡す。
    「つーか、傑来ねーじゃん。っんだよ…つまんねー」
    待ち合わせに遅れてくるのはいつも五条の方だった。
    そのためワザと夏油と家入が早めの時間を指定していたとは知らず、待ち合わせの場所に来ていた。
    ボンボンの五条は夏祭りなんてあまり来た事もない。
    そこらかしこに美味そうな甘い物がいっぱいで、ウロウロしてしまう。
    もう一つ、オマケにもらったあんず飴をかじろうと、大きな口を開けた瞬間。
    「あっ…」
    「は………?」
    膝に何かがぶつかった。サングラスを下げ、下を見てみると浴衣を着た子供がよろけていた。
    片方の眉を上げ、五条は器用に片足で子供の背を押さえた。
    前に倒れて五条の浴衣にしがみついた。
    なんとか耐えるも、見上げた先の五条を見たら、青くなった。
    若い男がガンつけてくるのだから、泣きそうになる。
    「は!?!?」
    「ひっ…ぁ」
    「ちょ、泣くな!」
    周りをキョロキョロと見渡すと、騒つく野次馬の目線。
    こんな所見られたら、傑に怒られる。
    その思いだけで、面倒くさくて嫌になる。
    「おい、泣くなよ!」
    声を上げる度に子供の瞳は膜を張った。
    「あ〜!ほら、これやるよ。な?泣くなよ」
    持っていたあんず飴を渡すと、悟と交互に見つめてくる。
    どうやら、食べていいのか迷っているようだ。
    「いらねーの?ガキは甘いもん好きだろ?」
    しゃがみ込み、肘をついて子供を見つめるも、やはり雰囲気や表情のせいだろうか、不安にさせる。
    僕って言えって言われたっけ…。
    「ぃ、いいの?…」
    「おう。特別にやるよ」
    「ありがと、お兄ちゃん…」
    「おにぃ…ちゃん…」
    ひとりっ子の悟にはお兄ちゃんと呼ばれた事に感動した。目の前の黒髪にぽんっと触れてみる。
    サラサラして、丸くて温かい。そして小さかった。
    撫でてみると、子供は少し笑った。
    「…お前、名前は?」
    「いじち、きよたか」
    「どんな漢字だ?」
    「清潔の潔と高いの高。お兄ちゃんは?」
    「悟、五条悟。悟りの悟だよ」
    「さとり?…帰ったら、辞書で調べるね!」
    ふーん、いい子じゃん。潔高は飴を舐めながら、微笑んでいる。
    周りには親が見当たらない。迷子なのかもしれない。
    「お前、迷子なの?」
    ビクッと肩が震え上がった。図星らしい。
    しゅんっと頭を下げて、飴をモナカに置いた。
    「…ママとはぐれちゃって…探してたの」
    「ふーん、ま、そのうち見つかるだろ」
    「…うん」
    飴を食べ終えるまで、側にいてやると少し元気になったのか、悟を見上げた。
    「悟お兄ちゃん、ありがとう…ママ、探しに行く」
    「………待て」
    「?」
    潔高は首を傾げる。
    「一緒に探してやる」
    ぶっきらぼうにそう言うと、潔高を抱き上げる。
    高い!と怖がった潔高を大事そうに抱える。
    「大丈夫。落とさねーから」
    「悟お兄ちゃん…ありがと」
    「ん。お前…甘い匂いするな」
    「?、さっき、飴食べたから、かな?」
    「そーかもな、いい匂いだ」
    細い首筋に鼻先を埋め、スンと鼻を鳴らす。
    甘い優しい香りがなんとなくするような、それとも子供特有の甘い香りなのか。
    香りの正体は分からないまま、その時の事は忘れなかった。





    「伊地知潔高です。よろしくお願いします」
    ほんわかとした雰囲気の、芋っぽい少年が挨拶して来た。
    学ランをきちんと着て、ぺこりと頭を下げる。
    高専に入って来た伊地知は五条を覚えていなかった。
    それもそうだろう、あの時は子供だった。
    「…清潔の潔に、高いの高だろ?」
    「へ?どうして…?」
    「覚えてないか、僕はお前に昔会ってるよ」
    「え……すみませんっ、僕…どこで?」
    困惑して肩をすぼめると、一生懸命に思い出そうとする。
    黒い瞳がゆらゆらと揺らいで可愛かった。
    学ランの詰襟に指を引っかけ、引き寄せる。
    首筋があらわになり、鼻を寄せてみる。
    うなじの方から甘くて優しい香りがする。
    甘い香りは悟を満たしてくれる。
    「お前、Ωなんだね?」
    「あ……はい…っ」
    びくっと体が震えた。
    「五条先生…あの、僕…」
    「うん、潔高、発情期はまだなの?」
    「へ!?…そ、それは…」
    「処女?セックスはしてない?」
    「ひっ…し、してましぇん…」



    オメガバ書こうとして、なんかダメになったやつ。墓に置いておきます。
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