シャツガーターシャツガーター
「ちょっと五条さん!」
「ちゃんと役目はたしたんだから次は伊地知の番でしょ?」
高級ホテルのトイレでの会話。
上層部が行っているパーティーに参加するよう通達がきたのは2日前。
見合い話か五条の身辺調査か、とにかく面倒くさい案件には伊地知も返答しようが無い。
「五条家当主として圧をかけてくるしかないのでは?」
「当主、ねぇ」
伊地知の言葉に名案が閃いたのか、ニヤリと笑いながら、
「伊地知も一緒に参加ね」
「は?」
顔出しという目的だけで会場に伊地知を連れ立って適当に会話をする。
これ以上長居は無用と引き止める人たちをあしらって退室してきた先がここ。
「いい子にしてたでしょ?」
伊地知の首筋に顔を埋めるとすぅうと息を吸う、コロンは着けているが香りが強くなく鼻腔に届くのは本人の香り。
そんな五条を振りほどけず、
「そう、ですね」
その柔らかな髪の毛に手を触れる。
ねぇ、いいでしょ?
ここではダメです、誰か来たらどうするんです?
来ないよ....
抵抗する気ないでしょ?スルッと上質な黒の上着が剥がされ床に落とされる。
クリーニング代って幾らになるんでしょう?とおもいながら五条の口づけを迎える。
「余計なこと考えなくていいよ、どうせ捨てるんだし」
「捨てるなんてもっ....」
あんなヤツらの匂い付きの服なんて気持ち悪いから捨てるよ、ほら集中して!
ん、ふっ、くぐもる声、と並行して伊地知のシャツを引っ張るといつもならスルリとスラックスから引き出せるのに脱がせられない。
「?」
ベルトに手がかかりスラックスを下ろすとサスペンダー?違うな、
「シャツガーター?」
「あの、今日はおめかしさせてもらったので、その綺麗に着たかったのでその...」
五条の視線が熱く感じられて膝を擦り合わせてしまう。
「エッロ!最高じゃん!」
つっ、と太もものバンドを撫でられビクッと震える。
「んっ、ごじょうさん」
このフック外せばいいのかでももう少し堪能させてよ、ガーターとの境界線当たりをじっとり撫でられる度身体が疼く、
「撫でられてココ固くしちゃったんだ」
シャツを押し上げる伊地知のペニスを五条の大きな手が包んで扱く。
「もう、焦らさないで触ってください」
「触って欲しいの?」
パンツの中でくちゅくちゅと卑猥な水音、じんわりとシミ出す先走りで布の色が変わってきている。
「も、お願い、ごじょうさん」
パチンとベルトのフックが外れる音。
「ふふっいやらしい」
パンツをずり下ろされペニスが露に。
僕も我慢の限界と雑にベルトを外しジッパーを下げペニスを取り出すと兜合わせで扱きはじめると荒い息遣いが個室に響く。
「ん、ふっ、気持ちいいね伊地知」
「ふわっ」
竿を扱きながら鬼頭をもう片方の手でグリンと撫でると伊地知の身体が大きく反ると同時に鈴口から白濁を放出すると遅れて五条も白濁を放出すると伊地知が五条にもたれかかってくる。
「ふっ」
「じゃ後ろ向いて」
へ?と言うまもなくグルンを身体を反転させられ壁に手をつくと腰を持ち上げられ後孔に精液をまとわりつかせたい指が挿入される。
五条の指を待ち望んでいた中がキュンと疼いて奥へ奥へと誘う。
「そんなにココに欲しかったの?エッチ」
「ん、欲しいです」
自ら双丘を広げて五条を催促すると、中を広げていた指が抜かれ五条の猛ったペニスがズブズブと挿入される、
「気持ちいい、伊地知の中」
パンパンと腰を打ち付けられ立っていられくなりガクッと足の力が抜ける、
「おっと」
伊地知を抱き寄せ便座に座ると向きを変えて対面座位へ。
「顔見ながらのほうが興奮する」
「やっ、見ないでください」
「見るよ伊地知可愛いもん」
声我慢できなくなるから.....
はらキスして、声我慢しなくていいでしょ?
「んっ」
焦らすように腰を揺さぶられあん、いやっ、と首を振る姿に遂に五条がガツンと奥を突き上げ放出した。
「つっ」
ズルリと抜けるペニスをもの寂しくひくつく窄まりにゴクリと喉を鳴らす五条。
「続きは部屋で」
「も、無理です」
伊地知は寝てていいよ僕に任せておけば問題なし!
問題ありありですぅ、という言葉は個室の片隅に落ちた。