お母様と父彦と『ねぇ天彦、また皆さんを連れてくるのもいいし。歓迎するわ』
む?天彦と電話か。あの一件以来たまに連絡をとっていると聞いたが。
『あら、そんなことないわよ。賑やかでいいじゃない』
まさかまたあの6人を呼ぶつもりか!?天彦だけでも手に負えんというのに、ありえん、とんでもない!
『ねぇ、ウチの何がそんなに嫌なの?やっぱりお父様?』
やっぱりとはなんだ。そんなわけあるか。確かに天堂家の人間が定職にもつかずフラフラしていたら小言ぐらいは言うが、しかしそれも天彦のことを思って
『あぁそうなのね。天彦はお父様のどこが嫌なの?』
そうなのか!?天彦、そうなのか!?
『うん、うん、そうねぇ、うん……うん、あら天彦それは、うん……、あぁそうなの』
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