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    ななみや

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    ななみや

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    ふみ天の妄想断片色々。思いついたら追加してます。

    メモ程度【スパイなスマ達】

    『そこの角、左』
    「はい!」
    『あ、間違えた右だ』
    「えぇぇぇ!?」
    イヤホンからの指示通りに全速力で左へ曲がった天彦は、顔を隠す帽子とサングラスを必死に抑えながらつんのめるようにして右へと走り直す。
    「ちょっとふみやさん!」
    現在、天彦はとある研究所内を逃げ回っていた。盗み取ったデータの入ったUSBはしっかりと内ポケットにしまってあるが、銃で撃たれればどうなるかわからない。
    警報の鳴る中、無駄に広い建物を上へ下へと警備員から逃げ回っているが、なかなか出口へ到達できない。
    『とりあえずその先曲がったとこのB5って部屋、一瞬鍵開けるから逃げ込んで』
    「はいっ!?」
    今、まさに廊下を曲がるところだった天彦は慌てて並んだドアの中から指定の番号を確認し飛び込んだ。
    その数秒後、追手の警備員の声が扉の外から聞こえてきた。
    「どっちへ行った」「部屋に入ったんじゃないか」という声とともにガチャガチャと扉のノブを回す音。生憎どの部屋も鍵がかかっているため入ることはできない様子だ。
    そこで天彦はようやく詰めていた息を吐きだし、その場に腰を下ろした。
    「ふぅ~…」
    『お疲れ。危ないところだったな』
    「勘弁してくださいよぉ」
    脱いだ帽子を団扇代わりにして、パタパタと自身を仰ぐ。
    『ははは。ごめんごめん、映像見ながら指示するのって結構難しいんだな』
    緊張感のないふみやの声に、天彦はため息をつく。
    普段、こういった場所へ侵入を試みるときは大抵、理解がサポーターにつく。ふみやは専ら情報収集と作戦の立案が専門だ。ふみやが考え、天彦が実際に動き、理解がサポートする。それが今回の研究所は多くの扉に電子ロックがかかっており、天彦の逃げる先に合わせてそれをリアルタイムでハッキングし、解除しなければならない。それができるのが理解しかいないため、今回のナビゲーター役をふみやがすることになった。
    『俺の言葉どおりに天彦が動くのって面白いね』
    実は先ほどの間違いは3回目だったりする。階段を上って、違った、降りて、2つめのドア、じゃなくて3つ目。因みにさっき入るように言われた扉はB5ではなくD5だった。
    もともとは、理解の代わりのナビゲーターは別の人間がすることになっていた。それを自分がやると無理に入ってきたのがふみやだ。曰く、「理解以外がやるなら俺でもいいじゃん」とのこと。
    おやおやセクシーな我儘ですねと了承した天彦だったが、こうなった今は若干後悔し始めていた。
    「もー、捕まっちゃったらどうするんですか」
    ちょっとした恨み言も言いたくなる。
    「捕まらないよ。天彦は絶対俺の元に帰ってくる、でしょ?」
    「っ…」
    いつもより少し甘く低い声が、イヤホンを通じ天彦の耳を擽る。
    情事を思い出させるそれに、疲れとはまた別の熱が天彦の体にこもる。
    「本当に、ふみやさんはズルい人ですね」
    『うん、だから早く帰ってきなよ。一番に迎えてあげるからさ』
    不思議なもので、ふみやが言うと本当にそうなりそうに思えてくる。捕まらない保証なんてどこにもないが、それでもふみやが言うならそうなのだと。
    「それでは、こんなところ早く抜け出さないといけませんね」
    天彦は帽子を被り直し、ゆっくりと立ち上がる。
    『あと数分で理解の解析が終わるってさ。そしたら…え?そこまで行くの?なんで?あぁ、それなら大丈夫だよ。天彦ならそのままいけるいける』
    「ふみやさん?」
    『うん、じゃぁそっちの捨て身ルートで』
    「ふみやさん!?なんか今捨て身とかいう言葉が聞こえましたけど!?」
    場所が場所だけに天彦の小声の叫びもむなしく、どうやら進むルートは確定したらしい。
    『今4階なんだけど、その部屋出たら左へ走って、そのまま正面の二重扉を突っ切って。その突き当りに非常用の窓があるから、そこから出て6階の屋上まで壁を登って』
    「えぇー…」
    『5階も同じ位置に窓あるから、天彦の身長なら届く、と思う』
    「思う…」
    『大丈夫。俺が言うとそうなるんだろ?』
    「勝手にト書きを読んではいけません。まぁやりますけど」
    ト書き、つまり今貴方が読んでいるここの文である。
    『今、屋上に慧が奪った研究所のヘリ向かってるから』
    「え、あれよく奪えましたね。っていうかふみやさん、外、警備員いるんですけど…」
    『じゃ、またあとで』
    「ふみやさん!?」
    通信が切られる。あとはもう地力で頑張れということだろう。
    数回深呼吸し、よし、と気合を入れると天彦は外へと飛び出す。
    「いたぞ!」と声をあげる警備員に懐から取り出した『自死用セット~電気ショックVer~』と書かれたボールを投げつける。
    警備員が痺れている間に、ベストのタイミングでロックが外された二重扉を素早く通り抜ける。その先に待ち構えるもう一人に『予備~死に損ねた時~』と書かれたボールを。
    廊下を走る勢いをそのままに窓の赤い三角を体当たりで割ると、素早く4階から5階の窓へと飛びあがり、そのまま一気に屋上までのぼる。
    天彦が屋上の柵に両手をかけ体を引き上げていると、既に到着していた小型のヘリコプターが飛び立つところだった。
    「噓でしょ!?」
    天彦は慌ててヘリコプターのスキッドに両手をかける。天彦の体重に、一瞬ガクンッと体制を崩しながらもヘリコプターは天彦をつけたままヨロヨロと研究所を離れ飛び去った。
    「あ、危なかった…置いていかれるところでした」

    海の上を飛行するヘリコプターに依然ぶら下がったままの天彦の頭上で、扉が開く音がする。
    「あれ?」
    「おかえり、天彦」
    「ふみやさんじゃないですか!どうしてヘリに?」
    「言っただろ?一番に迎えてあげるって」
    ふみやが手を伸ばし、天彦を引き上げる。
    「全く、いつも貴方には振り回されますね」
    「なんで?」
    「自覚なしですか」
    天彦がガラス片のついた上着や帽子を脱ぎながら苦笑する。
    「それで、データは?」
    「はい、これに入ってますよ」
    上着の内ポケットから取り出したUSBをふみやに渡す。
    「お疲れ、ありがとう。ところで天彦」
    「なんですか」
    「このヘリ、3人乗りなんだ」
    「えぇ。ふみやさんと、運転している依央利さんと僕の3人ですよね」
    「それが…」
    心なしか先ほどからヘリコプターの高度が下がっている気がする。
    「依央利が『負荷』で着てるジャケットと荷物が合わせて70kgあるんだ。だから定員オーバーになってる」
    「捨てましょうよ」
    「いや、負荷を捨てるなら運転しないって言ってるし」
    「と言いますと?」
    「天彦、悪いんだけどさ、ほら、ここから岸までそんなに遠くないし」
    「待ってください」
    「浮き輪とライフジャケットもあるし」
    「待ってください」
    「天彦なら大丈夫だと思うから。じゃ、頑張って」
    「ふみやさぁぁぁん!」
    天彦の仕事はもう少し続くらしい。

    【ふみ天不穏(※天彦過去捏造)】
    天彦が帰宅すると、そこにはソファで本を読むふみやの姿があった。
    「ただいま帰りました。ふみやさん、今日はなんの本を読んでいるんですか?」
    「あぁ天彦、おかえり。『過去の未解決事件特集』」
    「未解決事件?」
    ジャケットを脱ぎながら天彦はふみやの手元をのぞき込む。
    「事件としては終わったけど、謎が残ったままの事件みたいなやつ。ほら、便槽内怪死事件とか」
    「また古いものを知っていますね。1989年の事件じゃないですか。貴方産まれてないでしょう」
    こういうとき、天彦はふみやが本当に19歳なのか怪しくなる。
    「天彦もね」
    「それで、何故そんな本を?」
    「別に意味はないよ。目についたから買ってみただけ」
    いつもなら、なんでも興味を持つところもセクシーだの、それではまた今夜だのと2,3言葉を交わし自室へと戻るところだが、何故か天彦はその時、その場から離れるのがためらわれた。
    「…ふみやさん、お邪魔はしませんので横にいても?」
    「いいよ」

    その後はただ静かな時が流れるばかりだった。
    ふみやが時折ページをめくる音のみが部屋に響く。

    どれぐらいの時間がたったのか。
    いつの間にか眠ってしまっていたらしい天彦が、ハッと目を覚ます。
    しかし、目を開けたはずなのに辺りは真っ暗だった。
    夜?いや、目隠し?!
    天彦はいつもとは似つかないあわただしさでもって、弾かれたように目を覆うそれをむしり取った。
    「あぁ、起きた?」
    そこは先ほどと同じ場所で、隣には天彦が居眠りをする前と同じように本を読むふみやがいた。
    「ふみやさん、あの、これは…」
    「気持ちよさそうに寝てたから、もっと暗い方が良いかなって」
    「あ…そうでしたか。ありがとうございます」
    ふみやに礼を言う傍ら、天彦の脳裏には忘れていたはずの映像が浮かんでいた。
    「…FileNo.101。病院長子息誘拐事件」
    天彦の眉がピクリと上がる。
    事件のタイトルだろうか。ふみやは本に目を落としたまま続ける。

    「ある大病院の院長の次男が誘拐される」

    あれは前日の快晴とは打って変わって、どしゃぶりの日だった。

    「犯人グループは身代金を要求するも、病院長はそれを拒否」

    名前を呼ばれ、振り返った先には大きな黒い袋が自分を飲み込もうとしていた。

    「犯人たちはそれに憤慨し、そこから一切の連絡が途絶える」

    暗く狭い部屋。隣から聞こえる争いの声。

    「捜査は難航し、少年の生存は絶望的かと思われた」

    ガラスにうっすらと映る、助けを求めるような怯えた目の少年。

    「しかし、一本の発信者不明の電話により。犯人グループの潜伏先が判明」

    あの時歌っていた鼻歌はなんだったか。

    「捜査員が現場に足を踏み入れると、地下室から無傷の少年を発見」

    あぁそうだ。

    「そして、一階には犯人全員の死体が転がっていた」

    サンタルチアだ。

    「…そんな事件もあったんですね。それのどこが未解決なのですか」
    「死体が全員、死因不明なんだってさ」
    「それはそれは」
    天彦はいつもの穏やかな表情で、ふみやの話を聞いている。
    「天彦はどう思う?」
    「どうと言われましても。諧謔的ですね、とだけ」
    ふみやの探るような目が、じっと天彦を見つめる。
    「諧謔?どのあたりが?」
    「その本の帯に、『厳選100事例』と書いてあるのに101番目があるところとか」
    「天彦は、どう思う?」
    「引き際も肝心、とだけ」


    102番目のファイルが作られる前に。


    【ソウ◯イーターパロ】
    この世界には、二種類の人間がいる。
    武器に変身することができる人間と、それを扱う人間である。前者は武器、後者は職人と呼ばれている。
    武器の人間は、最強の武器であるデスサイズとなることを目指す者が多い。デスサイズになれば、社会生活において税金・情報・許可範囲・就職等様々な面で融通が利くようになるからだ。
    しかし、それには999の悪人と1の魔女の魂を吸収しなければならない。
    そのためには職人の力が必要になる。
    武器に変身できるからといって誰でも十分に戦えるわけではない。武器を扱う、職人の力によって例えば刃物等の武器は切れ味が、銃等の武器は威力が増すのだ。
    そういったわけで、自分を使いこなし、デスサイズへと育て上げることができる職人と出会うために武器の多くは専門学校へと入学する。

    食堂で片肘をつきながらケーキを頬張る伊藤ふみやも、武器として入学した新入生の1人だった。
    「うーん、見つからないもんだな」
    ふみやは独りごちる。
    武器と職人には魂の相性、「波長」というものがある。これが合わなければ例え親友同士だろうと、『武器』『職人』という意味では組むことが出来ない。
    ふみやに声をかけてきた職人達も勿論少なからずいた。だからその都度試してはみたのだが、武器へと変じたふみやを持ち上げられなかったり、触れた瞬間火傷したりなど、組む以前の問題となってしまうばかりだった。
    ただ幸いなことに、ふみやはデスサイズになることを求めて入学したわけではなかった。
    なんだか面白そうだった、というのが理由のほとんどを占めていた。
    そのため、波長の合う職人と会えないことに焦りや苛立ちを覚えることもなく、気長に学生生活をおくることができた。
    そうして半月が過ぎた頃、ふみやはいまだに誰とも組むことができていなかった。
    組むどころか、ふみやを持てる職人すらいないのだ。
    周りにもパートナーが確定していない者はたくさんいたが、一度も武器として振るわれたことがないのはふみやぐらいのものだった。
    先日は何処どこへ行って戦った。
    誰々は既に100以上の魂を吸収している。
    〇〇と戦って負けたやつがそろそろ退院らしい…



    そんなふみやを心配した教師は、ある日、とある場所へ行ってみてはと提案をした。
    組める相手がいないことに落ち込んではいなかったが、しかし、退屈していたことも事実だった。
    だから、本来なら「行けたら行く」ぐらいで流したであろう「セクシー研究所」とやらへ、ふみやは足を運ぶことにした。
    ふみやが地図を頼りにたどり着いた建物は全体的に紫で、所々キラキラと輝いていた。
    「うん、やめておこう」
    関わらない方がいい、そう判断したふみやは踵を返そうとした。しかし、残念ながらそれは叶わなかった。
    「おや珍しい。お客さんですか?それとも迷子でしょうか。どちらにせよセクシーですね」
    ふみやの背後から深く穏やかな声がかかる。あまりの良い声に流してしまいそうだがセリフの内容は穏やかじゃない。



    【酔っぱらった勢いで】
    カーテンから差し込む日の光に、天彦の意識はゆったりと上昇し始める。アラームをかけない目覚めはどうしてこんなにも気持ちが良いのだろうか。生ぬるいまどろみのなかにもう少し身を置いてしまおうと願うことは、罪ではないはずだ。そんなことを考えながら寝返りを一つ。意識を再度沈めてしまおうかという時、ふと違和感に気付いた。
    纏っている衣服の感触が、いつもと違う。寝る時の格好ではない。
    そこまで考えた天彦の脳が、一気にその経緯と結果の記憶を取り戻す。
    その記憶によって完全に覚醒した天彦は慌ててベッドから起き上がった。
    「ぼ、僕は…」
    上半身を起こして見えた鏡の中の姿は、いつも外出時に着用しているシャツを第三ボタン迄まであけており、首、鎖骨、胸、腹筋と、あらゆるところに鬱血痕が散りばめられていた。
    「やって、しまった…」
    昨夜は仕事でとても良いことがあり、職場の仲間と少し深酒をした。
    日付が変わる頃、とても気持ち良い気分のまま帰宅すると2階の廊下でふみやと出くわした。そこでなんだか凄くムラムラしてきて思わず手合わせを願い出た。
    いつもと違う雰囲気の天彦に、ふみやも乗り気だったようで二つ返事で了承を得た。
    そこまでは別にいいのだ。ふみやとは既に何度か体の関係を持っている。そこは問題じゃない。
    天彦は恐る恐る自室のドアノブに手をかける。音がしないよう、ゆっっくりとノブを回す。
    そうして慎重に扉を開いた先には・・・・ふみやが立っていた。
    「ひっ!?あ、ふみっ、その、お、おはよ、ございまっ」
    天彦は驚きで思わず声が上ずる。無言でこちらをじっと見るふみやに、天彦は自身の方が身長が高いはずなのに見降ろされているような感覚を覚える。
    天彦が二の句を継げずにいると、ふみやがゆっくりと口を開く。
    「おはよう。よく眠れた?昨日天彦凄かったもんな」
    そこまで言ったふみやがアルカイックスマイルを作る。
    「天彦、いつもは手加減してたんだな」
    そう。WSAである天彦はその名に恥じず、あらゆる性技というものに精通している。
    しかしそれをわざわざ行いたいという欲求もないため、天彦との行為はいたって普通だ。
    それが昨日はアルコールが入っていたせいで、天彦の中に何故か『全力でぶつかりたい』という気持ちが湧いてしまった。そのため、持てる技術全てで、ふみやに奉仕し、させた。
    それはもうベストを尽くした。もう他では満足できなくなるのではという程だ。
    「ちがっ、違うんです。昨日のは、その、酔ってて…」
    「天彦」
    「はいっ」
    「今夜、待ってるからな」
    爽やかなものへと変わったはずの笑みは、天彦を震え上がらせるには十分だった。
    「しょ、承知、しました」
    「うん。良い子」
    そう言うとふみやはそのまま一階へ続く階段を降りて行った。


    【ふみやが天彦を可愛いと思った瞬間とか】
    普段セッ中も余裕あって終わってからも軽く「良かったです」「あの体勢は〜」とか喋る天彦が、ある日、挿れてる時にちょっと手が滑っていつもと少し違う角度で突いた瞬間「ん…ふ…んあぁ!!」って違う反応。必死で隠そうとする天彦に「ここ、いいの?」「今まで突かれないようにずらしてたの?」等々言いながら押さえつけて集中的に天彦が過敏に反応したとこばかり攻めたらいつもの余裕な顔じゃなく涙浮かべて顔赤くしながらイヤイヤって首振るもんだから「あれ、この天彦なんか可愛くないか?」ってなるふみや。初めてトコロテン状態になり気持ちいいが続いて体中からハート飛ばしながら体縮こまらせているところに「もう一回今の天彦見せて」と無慈悲ふみや。『や、今…感じすぎっ、ちゃ、あぁぁ!』でもう意味わからなくなるし耳元で「うん、やっぱ天彦可愛いよ」とか囁かれてヘロヘロな天彦。

    【たまに天彦にふりまわされるふみやもいる】
    天彦の毎度?の小言を話半分スルーしながら「ケーキ売り切れちゃうからもう行って良い?」とか言うふみや。もうここまでくると逆に笑えてきて天彦が苦笑しながら「もー全然聞いてませんね、マイペース過ぎますよ。まぁそんなふみやさんも僕は好」まで言った瞬間天彦のスマホが鳴り、通話しながらバルコニーに出る天彦。5分ぐらいして通話して、「では」って電話切って振り返ったらガラス越しにふみやがこっち向いて立ってて思わずビクッとなる天彦。「え、ケーキ買いに行かれたのでは?」「今、何か言おうとしてたから」。ふみやにそういわれても完全にさっき何を言いかけたのか忘れてる天彦。「え、僕何か言いかけてましたっけ?」「うん」「すみません。忘れちゃったのでもう大丈夫ですよ」「え」「ケーキ売り切れちゃうかもしれないのにすみませんねぇ。あれ、僕なんで謝っているんでしょう」とか言われてモヤるふみや。「…なんか、俺が出かけようとしたらそんな俺も…とか」「セクシー?」「違う」「違くないですよ!ふみやさんはとてもセクシーです」「違う。そこじゃない、今そっちの話をしたいんじゃない」「いえいえ重要なところですよ!」「いいから」で、結局言ってもらえずややしょんぼりするふみや。

    【天然の口説き文句】
    「ふみやさんの瞳の色って本当に綺麗な紫ですよね、吸い込まれそうです」
    「そう?」
    「ふみやさんはどこもセクシーですが、瞳の色は特に素敵です。珍しいですよね」
    「うーん。ひょっとしたら俺がいつも天彦のこと目で追っかけてばかりいるから、天彦の髪の色が移ったのかもね」
    「ふみやさん…いきなりのそれはズルいです」

    【天然の口説き文句2】
    「ふみやさん、また僕のゼリー食べましたね」
    「美味かった」
    「今度はメモまで貼っておいたのに、食べましたね」
    「あのメモだけど、俺、天彦の字ってなんか好き。色気?みたいなのがあるよね」
    「…もぉ~」


    【受けの勧め】
    天彦が100%の善意でふみやに受けを提案するも流されいつものパターンなふみ天とか。(途中まで妄想)

    「逆転?」
    いつものようにキスをしながら天彦の体をベッドへと押し倒した時、天彦がそんな提案をしてきた。
    「はい。今日はお互い
    「へー、そんなに気持ちいい
    「勿論です!最初は違和感がしれんが、それを超えてしまえば素晴らしい世界が待っていますよ!」
    「そうなんだ、でも俺準備とか面倒だよ」
    天彦が熱弁する中、俺は天彦のシャツのボタンを外す。
    「確かに準備は必要です。しかしその後に待っている快感を思えばそれも興奮材料の一つですよ。あぁ、思い出しただけで僕、今ぞくぞくしてます」
    露になった鎖骨を甘噛みする。ここ、嚙み心地良くて好きなんだよね。
    「それで、何がそんなに良いの?」
    「んっ、アッ。そうですね、まずは愛されているという多幸感です。イく瞬間に力強く抱きしめられたときなんかは特にそれを感じますね。あぁ今僕は性の中にいる、と」
    「精神的に満たされるってやつ?」
    ズボンのベルトに手をかけると、天彦が自分で緩める。
    「えぇ。あ!でも肉体的な快感だって…」
    「例えばここは?」
    「アッ」
    鎖骨を伝い、天彦の右乳首に軽く吸い付く。
    「は、はい。ンッ、あ、良い…です」
    「他には?こことかはどうされるのがいいの?」
    ズボンの隙間から手を入れ、天彦の後ろへと指を這わす。
    「はぁっ、そ、そこはですね。その、僕の場合ですと、浅いところを焦らすように何度も抜き差しされてしまうと、もうどうにもたまらなくなってしまって…」
    「こんな感じ?」
    ツプ、と中指の第一関節までを沈める。
    「ふぁっ、あ、ふみや、さん…」

    的な展開で結局最後までされてしまう天彦。


    【目的は】
    ソファで仮眠していた天彦が違和感を感じて目を覚ましたら天彦の上着の中へと手を忍ばせているふみやが目の前に。
    「あ、起きた」
    「寝込みを襲うのはセクシーじゃありませんね」
    「そっか」
    「ふみやさんからのセクシーなお願いでしたらいつだって歓迎ですよ」
    「わかった」
    なんて言ってるけどふみやの手が天彦の上着の内ポケットに差し込まれている時点で完全に財布探してたし、気付いててけん制する天彦とけん制されているのをわかっているけど平然と会話を続けるふみや。


    【怒り方】
    「いい加減僕も怒りますよ」とふみやに言ったら「うん、怒って。天彦ってどんな感じに怒るの?見たい」とか詰め寄られてしまい、内心あたふたになりながら思わず「コ…コラッ!」とかメチャクチャちっちゃい可愛い怒り方になってしまい何故かふみやにキレられる話とか。
    「ふざけてんの?」「今まで他のやつにそんな怒り方してきたの?」「とりあえず部屋行こう」でそのまま…の流れ。
    「え?あの、ちょっと、ぼ、僕は今怒って…ふみやさん?!」
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